見出し画像

#315 パートナーと良い対話をするために大事にしたいこと

今日もいただいた質問やご意見に答えながら放送を進めたいと思うのですが、今日のテーマは、『パートナーと良い対話をするために押さえておきたいこと』。
パートナーとの対話テーマは、これまでもいろんな形で取り上げてきましたけれども、私達にとって、大事で重要なテーマだなと改めて思います。

今回の質問の背景を簡単に紹介させていただきますと、私たちの大事なパートナーである育休コミュニティMIRAISさんと、8月に「チーム育児」をテーマにして、セミナー&ワークショップを開催させていただきました。
自分だけで育児を頑張るのではなく、自分を含めて育児に関わるメンバーを”チーム”と見立てて、チームで育児を上手に進めていく。
これを「チーム育児」と定義をして進めた会なのですが、チームで育児を進める上でとにかく大事なのが、対話と景色合わせ、関わる相手との対話、そして同じ景色を見る、これがすごく大事だねという話がこの中にあるのですけれども、すごく分かるけれども、でも難しいし、簡単じゃないよね。
こういった中で出てくる質問を取り上げさせていただきます。

ちなみに先週の火曜日、24日にも第一陣の質問を取り上げさせていただいて、ここでは「夫をもっと巻き込んでいきたい、もっとうまく巻き込んで、一緒にやっていくにはどんなポイントがあるか」こんなところを取り上げさせていただきました。
#309 「夫を巻き込みたい」こう考えたときに押さえたいポイント)
なので、ほぼ同じテーマですよね。

今回は具体的にどういった課題をいただいたかというと、ちゃんと相手と対話するのが大事だと頭では分かっているけれども、いろいろ積もり積もって話そうとすると、自分から一方的に言ってしまうとか、相手を打ち負かそうとしてしまう
こんなフレーズが出てきました。
あと、話をしたいけれども、相手の本音がよく分からない
「パートナーは、割と自分の中で自己完結するタイプなので」こんな背景と一緒に語られることもあります。
そして、話し合いを進める中で、「ちょっと良くない方向に向かいそうだな」こう感じた時に、切り替えるポイントって何かあるか?
こんな感じで、パートナーとの対話に関して投げ込みをいただきました。
どれを聞いてもすごく分かる。
特に私も第一子出産後にどれも感じた課題だなって思いました。

責めモードで話をしようとしてしまう

この投げ込みをいただきながら思ったのが、私が信頼する方がこんな言葉を言ってくれたんですね。
「私たちはつい自分を責めるか、もしくは相手を責めるかしてしまう
しかも多くの場合は、この両方をしてしまいがちなんだよね」
そんなふうに言ってもらって、なるほどなと思ったことがありました。
これ、分かりますか?
私たちはつい自分を責めるか、相手を責めるか、どっちかをしてしまう。
多くの場合は、この両方をやってしまう。
自分を責めるというのは、「なんでこうできなかったんだ、もっとこうしたら良かったのに」。
相手を責めるというのは、「なんでこれしてくれないんだ、なんでもっとこうなってくれないんだ」こんな感じですかね。
自分自身を振り返ってみても、対話をしたいけれども、相手を責めモードだったり、相手に自分の非を認めてほしいというモードで臨むと、得てしてうまくいかなかったなって思います。
これはパートナーシップだけではなくて、仕事の上でも、もっと言うと、子どもに対してもまったく同じことが起こるなと思っています。
なので、責めモードで話をしようとしてしまう、ここをどうやってクリアしていくかというのが、テーマなのかなと思いました。

相手も責めないし、自分も責めない

私は、これを考えるときに、ついついはまっている思い込みがあるんじゃないかなと思ってまして、それを紹介したいと思います。
まず一つは、「相手を責めない」というと、「じゃあ、やっぱり自分に非があるのか?」と思っちゃいがちなのですけれども、「相手を責めない、すなわち自分に非がある」これではないですよね。
「相手を責めないということは、翻って自分に非がある」ことではなくて、相手も責めないし、自分も責めない
こういうスタンスがちゃんと成り立つということを、一つ置いておけるといいかなと思いました。

もう一つ、相手を責めない、責めモードにしない思い込みに、相手を責めないというと、「自分の気持ちを無視する」だとか、「相手の為に我慢する」こんなふうな思い込みが頭に浮かんじゃうかもしれないですけれども、これも決して違うんじゃないかなと思います。
相手も責めないし、自分も責めない、そして、どっちに非があるかを決める、こうではない。
こういう対話がちゃんとあるっていうことですよね。
でも、現実には、責めたくなっちゃうとか、言いたくなっちゃう、こういうことがあるじゃないですか。
もちろん私たちは、頭の中では責めたくないし、喧嘩したいわけじゃないと、頭の中で百も承知だけれども、でも感情的にそういう気持ちがムクムクと湧いてきてしまうとか、こういうことがあるから、みんなどううまくできるかなと考えるんですよね。

自分の気持ちをまず自分で受け止める

相手を責めたい気持ちだとか、自分を守りたい気持ちって、どうして湧き起こってきちゃうのかなと思った時に、私がはたと気付いているのは、自分の気持ちが、まずどこででも受け止められていないから、これがあるのかなって思いました。
言い換えると、自分の気持ちをまずちゃんと自分で受け止める
少なくとも自分自身は、ちゃんと自分の気持ちに気付いているし、受け止められている、寄り添えている、こういう状態を作って、まず自分が、相手を責めずに話ができる状態になっている。
これがすごく大事なのかなと思っています。
どういうことなの?って感じですよね。
例えば、「家事にしても育児にしても、私ばっかりがやってる気がするな」と思ったとするじゃないですか。
「自分ばっかりやってる気がする」こう考えた時に、これすなわち、「相手はやっていない」これが相手責めモードですよね。
ではなくて、何を考えることで、自分の気持ちをまず自分で受け止めることになるかというと、「今自分は、自分ばかりがやっているという気持ちになっている、そして、相手にその状態に気付いてほしい」とか、あと「自分ばかりやっているという気持ちを抱えて、なんかすごくしんどく感じている」
これを自分で「そうかそうか、今そうなんだね」こうやって一度自分で受け止めるステップが入ると、不思議なことに、ちょっと心が軽くなるんですよね。
要は、相手を責めたい気持ちだとか、相手に非があるというモードになんでなっちゃうかというと、自分の気持ちが受け止められていない、だから誰かにぶつけたい、気付いてほしい、こういうふうになっちゃうのかなと思います。

責めモードではなく、相手と共有する

ということは、相手と対話するって、何を話すことなのか?
「自分ばかりやってる気がするから、相手が何をやるか決める」これじゃないですよね、対話のテーマは。
相手と何を対話するかというと、「自分ばかりやっているという気持ちに今なっている」これを共有したりだとか、あと「相手にその状態に気付いてほしいと思っている」もしくは、「そういった状態が続くことで、今少し気持ちが疲れてしまっている」これを相手と共有することが対話なのかなと思いました。
相手も責めていないし、一方で自分も責めていない状態。
このモードを作るということが、「一方的に言ってしまうんだよね」とか、「打ち負かそうとしてしまうんだよね」こういったモードに対処する大事な方法なのかなと思います。

ここからスタートすると、例えば、「相手の本音が分からない」というテーマに関しても、まず自分も相手の話を聞こうとしているか、そして伝えているか、自分も本音を伝えているか、もっと言うと、お互い本音を言ってもいい、言い合える雰囲気があるか、ここに気持ちが向くんじゃないかなと思います。
「良くない方向にいっちゃうことがある」このテーマは、おそらくお互いに自分の気持ちが受け止められてない状態のまま話をしちゃうと、そういう雰囲気になっちゃうこともあるのかな。
などで、スタートのコンディションについて少し考えてみると、何かヒントが見つかるのではないかなと思いました。

ということで、ちょうど火曜日二週にわたって、パートナーMIRAISさんとのイベントからいただいた質問を取り上げさせていただきました。
まずは、自分で自分の気持ちを受け止めていきましょう
心から応援しています。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA