見出し画像

#3 育児を制約にする働き方、制約にしない働き方

今日は「育児を制約にする働き方、制約にしない働き方」というタイトルです。
2日前に初回放送をさせて頂きましたけれども、反響でいただいたのは、自己紹介での泣きのエピソードが良かった。これが1番多かったですね。そこなの?って感じですけれども…
今日はこの「泣き」の要因を冷静に分析して、そこから皆さんの役に立つ何かを考える回にしたいなと思います。

ワタシの育休復帰時の”泣き”エピソード

自己紹介ではどっちかというと、「泣きました」っていうエピソードの方が先だったと思うんですけれども。私が第1子の育休復職時に、いろいろ準備もしたし、しかも仕事頑張りたいっていう気持ちがあったにもかかわらず、たった1ヶ月で「あのもうこれ以上無理だ」というところまで追い込まれたんです。「もうこれ本当無理だわ」と思って、上司に「ちょっともう、あの頑張ってるんですけど、どうしようもないんです。あの、これ以上仕事できません。」って言葉の通り、泣いた記憶があります。

詳しくは、こちらの記事もご覧ください。https://note.com/odagitomoko/n/n0651078aa450

復職時の泣きを冷静に分析

今日はこのエピソードを冷静に分析するという所から始めたいと思います。
そもそもの泣きの要因はなんだったのかということを一言で申し上げると、今だったらはっきりとわかります。
「今までのやり方で仕事をやろうとしてしまった。」
この一言に尽きるかなと思います。

具体的な話をしますと、私は第1子出産時に法人営業の仕事をしていました。営業職ですので個人の営業成績に予算がついており、時間内に終わらない分は残業でカバーするっていう働き方が私のスタンダードでした。受注が立て込むと、当然仕事に投じなきゃいけない時間も増えるんですよね。なので「数字を上げる=投入時間を増やす」っていう考え方に疑問も持たず仕事をしていました。

そういう状況が復職後に一変するわけです。これまで通りに仕事をしようと思うと時間が足りない。これまでと同じ結果を出そうとすると、もう圧倒的に時間が足りない。そして時間通りに仕事を終えようとすると、これまで通りの仕事ができない。
冷静に考えたらその通りだと思うんですけれど。この状況が想像以上に自分でも受け入れがたくて。そして、育児と仕事の両立も初めてじゃないですか。どうして良いのか分からないとか、頑張っているのにうまくいかない。
むしろ出産前よりも頑張ってたと思うんですよね。両方やろうと思ってたんで。
これ以上は頑張れないとあっという間に疲弊してしまいました。
当時の上司に「もう無理です。これ以上仕事頑張れません。」と泣きを入れることになってしまった。
というのが当時の状況になります。

仕事に投じる時間が減る影響

そして、ここから考えていきたいことですよね。
まず1つ目「時間が減るっていうことの影響を甘く見てはいけない」ということです。時間が減ることの影響って、人によって違うと思うんですよね。
例えば減った時間の分だけ成果が出せない、パフォーマンスが落ちるっていう人もいますし。チームの中で役に立てているっと感じる、貢献の時間が減ってしまう人もいると思います。今まで味わえていた仕事での達成感が減ってしまうっていう人もいるし。成長できているっていう実感が減っちゃうと、やりがいを感じにくいと思う人もいるし。成果が出せないっていう人もいると思います。働く時間がチームの中で自分だけが減ることで、手にできる機会が減ってしまうという人もいるかもしれないです。


いずれにしても、仕事を続けることへの満足度に影響する結構深刻な問題だと思うんです。
時間が減る影響に気付くっていうところが1つで、ここからじゃあどうすればよかったのかというところなんですけれども。
どうすればいいか明白なんです。

育児を制約にしない働き方のヒント

”時間でカバーして、1人で抱え込む働き方っていうところがもはや限界だと気付く”ことが必要だったのかなと思います。
つまり、復職後は「自分が頑張るべき」とひとりで抱え込んではいけないし、減った分の時間をこれまでの仕事のやり方のままがむしゃらにこなして埋め合わせようとしてはいけなかった。
この働き方が結局、育児を制約にしてしまう働き方ですね。
時間が減ることでパフォーマンスを落としてしまい、私自身もそうでしたけれども「時間が減る=自分が役に立たちにくくなった」っていう実感も持ってました。


子供が大事であるってことは微塵も変わらなかったんですけども、仕事においてはとんでもないハンディキャップを背負ってしまったみたいな、そう思い込んでしまったんです。この感覚にとらわれてしまうということ自体が「育児を制約にしてしまう働き方」だったし、そういう考え方をしていたんだなって、今にしてみると思います。


では、どうすればいいのか?
まず、考え方が変える必要があると思います。
出産というのは、これまでのその働き方、特に1人で抱え込んで時間を投じることでなんとかしてきた働き方を変えるチャンスだとスタートにすることが必要かなと思います。
当時泣いた私もですね、結局そこから抜本的に働き方を変えることができました。

それによって仕事そのものの質も上がりましたし、時間当たりの生産性も劇的に変わりました。仕事をしている中で感じられる楽しさっていうのは、正直出産前よりも格段に増えたと思います。

今、時間でなんとかするっていう考え方を捨てたし、時間で何とかしなくても成果の出せる働き方仕事のやり方にシフトできたので、私自身は壁にぶつかってからから試行錯誤することになりました。


だけど、誰もが同じ経験をする必要はないと思っています。
むしろあの今まで通りの働き方ではいけない時間で何とかしようとしてはいけないっていう法則があるわけですから、私たちは賢く備えるっていうことができるなと思っています。
そして目指すのは「育児を制約にしない」働き方。つまり1人で抱え込まず、かつ時間でカバーしないで成果をあげていく働き方にシフトすること。
この具体的な考え方、方法が今後の放送の中でも触れていければと思います。

今日は「育児を制約にする働き方、制約にしない働き方」というタイトルで、「育児を制約にする働き方「とは1人で抱え込んで、時間で何とかしようとする働き方のことであり、私たちが今後目指したいのは「育児を制約にしない働き方」、1人で抱え込まず、時間で何とかしないでも成果の出る働き方にシフトして行く。この考え方を持つことからスタートかなと思います。
皆さん一緒に育児を制約にしない働き方にシフトして、実践して出産前よりももっと楽しく仕事をする、仕事の楽しさの実感値や成長の実感値が以前よりもさらに上がるっていうところを一緒に目指していけたらなあと思います。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*育休スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|育休スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*育休スクラ|https://www.youtube.com/channel/UCT8k-TH1TMSJVbMPMXxFQBA