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#1208 無自覚に他人に振り回されてしまうメカニズム

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

オリンピックの報道で、つい目を向けてしまうこと

今日は7月30日火曜日ですけれども、皆さん、オリンピックを見ていらっしゃいますか?
私は、フルでテレビにかじりつきみたいな感じじゃないですけど、ちょうど今、中継している競技とか、ダイジェストのニュースなんかを見たりしています。気持ちがすごく揺さぶられるんですよね。
いろんな苦労を乗り越えて出したい結果を出せた、こういったインタビューもそうなんですけど、本当に悔しいと涙をこらえながらも冷静にきちんと気持ちを表明してくれる、そんなインタビューも本当に揺さぶられるなって思います。
そんなオリンピックとの付き合い方をしている今日この頃です。

スクラよりお知らせ

今日は本題に入る前にお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

#他人に振り回されない

今日の放送ですが、Voicyさんが全体で展開するハッシュタグテーマにもとづいてお届けしたいと思います。
今日のハッシュタグは『 #他人に振り回されない 』です。
皆さんはいろんな意思決定だとか、何を考えるか、どんな感情を抱くか、もっと言うと、どういった行動をとるかに、自分以外の人の影響をどれぐらい受けていますか
たぶんゼロというケースはないですよね。
何が難しいかって、私的にはですけど、いい影響もあるし、自分の本心をゆがめてしまう影響もあって、これが一見して見分けがつけばいいんですけれども、なかなかつきにくい。さらに自分でも気づきにくいというところが、他人の影響というところの難しさかなと思います。
今日のハッシュタグは、他人に振り回されないということなので、ハッシュタグの意図としては、自分の本心が分からなくなっちゃったり、見えなくなっちゃったり、どっちかというと小さくできたらいい影響のほうを指すんだろうなと思います。

無自覚に他人に振り回されてしまうメカニズム

ちなみに私も、他人に影響を受けちゃう、なんなら自分を見失って振り回されちゃうということが本当にあるあるです。
今は過去に比べるとコントロールが可能になってきたなという自覚もありますが、例えば、中高生時代なんかは、他人の目しか気にしていない時代もあったし、社会人になっても本当にいろんな形で出てくるなと思います。
いろいろあると思うんですけれども、分かりやすい例でいくと、皆さんも自分に当てはめてちょっと想像してみていただければと思うんですけど、例えば、買い物に行って、店員さんがめちゃくちゃ熱心にすすめてくれるというシーンがあったとするじゃないですか。ここで、「なんか断ったら申し訳ないな」とか「この人から買ってあげたいな」と思いだすとするじゃないですか。これは他人が判断基準になっている非常に分かりやすい例ですよね。
ここまでだったら誰しも「それはちょっと振り回されちゃっているね」とか、「自分がないね」みたいな感じで、誰もが気づくし、突っ込むと思うんですけれども、私は難しいなと思うのが、そんなに人は自分の状況に常に客観的であるということができないんですよね。
さらに、ことをややこしくするのが「なんか断ったら申し訳ないな」こういった気持ちがムクムク湧いてくる起点だったとしても、その後、自分で勝手にもっともらしい理由を作り始めちゃうんですよね。
「そんなに高くないし」とか「よく考えたら、これは必要なものだったし」「なんかこれがあったらいいし」「ああいうことにも役立つし」やっぱり自分にとってその行動だとか考えを後押しする理由を頭が勝手に作り出すんですよ。
こうなるともう本当に自分がほしかったのか、もしくは「なんかこの人から買ってあげたいな」と相手のために買うのかが、よく分からなくなってくるんですよね。
ここが他人に振り回されたくないと思いながら、つい他者の影響を受けてしまうすごく難しい部分じゃないかなと思います。
どうですか?こういうことはありませんか?
さらに難しいのが、きっかけはそうであったとしても、本当に必要なもの、自分も心からほしいと思えるものだというケースもあるんですけど、これが自分でもよく分からない中で決める・判断するということをしてしまう、これが本当に難しいなと思います。

相手の期待に応えることが、きっかけではなく「目的」になってしまう現象

他にも、こういうのはどうですか?
上司が自分に新しい役割を打診してくれたというシーンがあったとするじゃないですか。
自分でも上司が期待してくれていることがうれしいし、その期待に応えたいと思うケースがあったりすると思うんですよね。
ここまでは一見問題がないじゃないですか。
むしろ上司のアサインに対してチャレンジしようという気持ちになるとか、そういったチャレンジによって自分自身の可能性を広げるということもあるので、ここまでは一見問題はないんですけれども、この先に何が問題になるかというと、上司が新しい役割を打診してくれた、そして上司も期待をしてくれる、これはきっかけじゃないですか。きっかけは上司にあったとしても、自分でやっぱりやりたいという選択ができるのであれば、本当の意味で問題がないんですけれども、そこで難しいことは、いつの間にかきっかけが理由になっちゃうんですよね。
これは分かりますか?
上司の期待に応えることがいつの間にか理由になって、そして目的になっていってしまう
そしてさらに、その役割を担う中で、いろいろ判断が必要なタイミングがたくさん訪れるじゃないですか。
そこでどう判断したら上司の期待を満たせるだろうか?
これは分かりますか?
判断基準そのものが上司の期待に応えることになってしまう
そうなってしまうと、おそらく他人に振り回されるというまさに典型的な状態になっちゃうと思うんですよね。

自分の傾向や癖を受け入れるのが、改善への一歩

ただ、繰り返しますけれども、何が難しいかというと、入口の時点で善か悪かということはなくて、途中までは問題がないケースとか、もしくは自分の向き合い方によって、最後まで問題がないケースももちろんもちろんあるんだけれども、今の例のように、いつの間にか上司の期待に応えることが理由になっちゃって、目的になっちゃって、最後は全部それが判断基準になっちゃう。きっかけとして扱ってあくまで自己選択、自分もやりたいと思ったから引き受けた、こうなればいいところが、理由であり、目的であり、判断基準にまでなってしまう。
こういうことが一見すると見分けがつかないというのが、本当に難しいんですよね。
私もそういう思考傾向を持っていたし、そういう状態に無意識にはまっていたことがあるから、こんな話をしているんです。
今はずいぶん前進したな、改善したなと思うんですけど、どうして改善したか一言で言うと、自覚ができるようになったという、これがやっぱり大きいなと思います。
そういった傾向が自分にあるよねということをちゃんと受け入れるとか、自分の考えや頭の使い方にも癖とかがあって、起こりがちなパターンというものが見えてきたということが、改善の本当に大事な一歩だったなと思います。

じゃあ、どうやって自覚できるようになったのかというと、ここでやっぱり1on1なんですよね。
1on1とか、壁打ちとか、そんな感じのイメージなんですけど、立ち止まって振り返る。
私の場合は今は、信頼できるパートナーと月に一回、自分のための1on1をやっていますけど、ここで振り返るということを月に一回でも習慣にしていることが大きな前進につながっているなと思います。
例えば、何が起こったか?とか、その時、どんな行動をしたか?その行動をする中で、何を考えていたか?どうしてそう思ったか?そう思うのに自分の中ではどんな前提があったのか?これを振り返ることで、自分の傾向や癖というものが分かって、後からでも、「それは他人の目を気にしすぎていたな」とか「自分の本心が見えなくなっちゃっていたな」ということに気づけるようになったことが、そこから抜ける本当に大事な一歩だったなと思います。
私の場合はこれが1on1とか壁打ちでしたけれども、人によっては日記をつけるのかもしれないし、寝る前に5分今日あったことを考えるかもしれないし、私たちの会社のシステムでいくと、全員日報という仕組みがありますので、その中で今日考えたこととか、自分がとった行動や判断を振り返るということが仕組みになっているというケースもあると思います。
もちろん一人で振り返るのが難しい場合は、大いに他者の力を借りる、それが1on1だとか壁打ちだと思うんですけど、そういうことも本当に大事だなって思いますし、冒頭に紹介させていただいたオンラインスクールスクラなんていう場には、月に一回のグループ対話で自分の考え方やその習慣を振り返るなんていう仕組みもありますので、とにかく労せずして仕組みの力とか習慣の力を使って、自覚的になること、これが振り回されない大変重要なポイントだなって思います。
癖があることを否定するのではなくて、癖がある自分をちゃんと知って、その癖とうまく付き合う、そんなような発想でしょうかね。

ということで今日は『#他人に振り回されない』というテーマで小田木所感をお伝えさせていただきました。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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