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よくわかる【メタバース入門】ちょっと不便でたくさん笑える今と未来

はいはーい、VR大好き、VR・メタバースガイドのおきゅたんbotだよ。今回のお題は「メタバース」。8年前からVRと共に歩み、5000時間以上VRの中で生活したり、紹介してきた経験を活かして、大事なポイントを解説しますっ

それにしても、メタバース。少し前からよく話題になるようになったけど、それって何? 新生活を楽しくするもの? おすすめの家電? おいしいのかな? まぁ――わたし的にはおいしいかも? ディナーショーもやったし!

じゃなくって!

メタバースってnoteも含めていろんな言説ありますが、今回の記事では「メタバースの定義」はすっとばして、「メタバース的なものがどうして大事になるのか」をご紹介します。これを読めばメタバースの「一時ブーム的な盛り上がり」ではなく、「根底の潮流」と「現在の片鱗」がわかるはず!

動画でも関連したお話をしてて、未来の話は記事よりも詳しいかも。興味ある方はこちらも参考にどうぞ☆

ちなみに、わたしがメタバースについてお話するのは、これが初めてってわけじゃなくて、現実のイベントでも登壇させていただいたりもしてます。

マツコ会議でマツコ・デラックスさんを謎のメタバースにご案内したりもしました☆

VR・メタバース関連のTwitterコミュニティもあるのでお気軽にご参加くださいませ。

いまのメタバースの要点

メタバースとレアアースと世田谷区は韻が同じ。いや、そんな話じゃないから!!

さて、それではまず、大事なところから。

現代の技術や、将来の環境を踏まえて、Meta、Apple、Microsoft、Googleほか、各社がOSレベルで次のプラットフォームになるものとして取り組んでるのが、VR、AR、MRといったxRの世界。

この後、Meta社のOSチームから責任者がGoogleに移ったみたいなニュースも(Meta社もOS開発は続ける様子)。

↓のような意見もあるよ。

ここまでとはわたしは思ってないんだけど。ただ「VRヘッドセットを使わないタイプのメタバース」も含めるとある程度実現するかも?

一方、Appleの方は比較的高価なVR/ARヘッドセット(サブスクになるかも?)とOSを開発中との噂です。

↓これは冗談的なツイートだけど、ともかく、みてよ!

まず、この流れを踏まえるのが大事で。

「メタバース」の定義にはいろんな説があり、VR関係なくメタバースを定義することもできるし、それはそれでよいけど――でも、そうすると「いままでもMMORPGとか、セカンドライフとかあったよね?」ってなりがち。

たとえば、お家や職場に今あるようなモニターやテレビ、結構な割合で無くなるかも? と思ってます。

↑これはVRデバイスのパススルーで現実世界の映像をVR側に映しつつ、VR上で仮想モニターや入力を増やしてみているデモ映像ですね。

「またまたー。あんな重くて不便なVRヘッドセットやMRグラスをみんながつける未来なんて来るわけないじゃん」

それはそう。

わたしも今のVRヘッドセットをスマホみたいにみんなが使うわけなんてないと思ってます。普及するのは、いまとはまた違うハードウェアなんだから。

「そんな都合のよいハード、すぐ出ないよね?」

そうなの!!!! すぐ出ると思わないでほしいのです! xRのゴーグルも軽くなるし、もっと先には眼鏡タイプじゃないxR対応製品も出てくると思ってて。xRの未来は1~2年でくるものなんかじゃないの。だから短期投資で、ビジネス回収しよう、みたいな取り組みの話には気をつけてほしー!

※すべてがそうではないし、急成長してるところもたくさんあります。

それでも信じられない? そしたら、いくつか「一般的に使われる」なんて信じられていなかったものを紹介しましょう。

こちらのショルダーフォンの話はバーチャルな80年代ファッションショーでも登場して面白かったよー☆

いわゆるガラケー全盛の時代、iPhoneは普及しないといわれていたように、歴史は繰り返すもの。

VR(xR)とメタバースの便利なところはオンラインやデジタルの便利なところと、現実のアナログ感(ある意味不便さ)の融合にあるよ。

これを話し出すと長くなるので、ちょっとだけ書くと、未来の進化したVR(xR)機材があれば、スマホ持たなくてよくて楽だし(空中で手を動かすのは楽じゃないので入力の進化必要)、一瞬で映画館にもライブ会場にもいけるし、寝たままだっていいし、お部屋の壁紙も自由自在だし、窓の外はフィレンツェの景色、なんてこともできるし、遠くの友達と近所の友達と一部バーチャル、一部リアルで同じ場所にいられるし、ちらかしても片づけは一瞬だし、現実に歩くときに危険を知らせたりもしてくれるよ。おきゅたんbotも一家に一体――ひゃー、それはわからないけど、素敵な未来早くきて!

でも、いまのVRヘッドセットがダメダメかっていうとそれもまた違って。いまあげたことのいくつかは実現してるし、もちろん、まだ重たかったり(今後軽くなる兆しは各所に見えてるよっ)、不便なところはいろいろあるけれど、好きなひとにとっては結構いいよ! たとえると「-100点ぐらいあるけど、それで得られるもの考えたら(ひとによっては)+500点」みたいな感じ。

コストパフォーマンスがよいVRヘッドセットのOculus Quest2(あ、名前変わったんだった)、Meta Quest2はすでに世界で1000万台以上普及しています。

ながらプレイができて、常時つけるほどの快適さや見た目のよいハードが出るにはまだ時間がかかると思っています。

でもVRハード、Meta Quest2も、HTC VIVEも、Valve Indexもそれぞれ良さがあるし、最近だとPS VR2の話題も出たり、今年も楽しみ。いまでも用途によっては&慣れればとっても楽しいし、現代にいながら未来を垣間見れるの。

オンラインでつながれることとVR

「VR(xR)要素が大事っていうのはわかったけど、いまの盛り上がりってVR関係なく出てきてる部分あるよね?」

「人気ゲームのフォートナイトで1000万人以上が視聴した、Travis Scott(トラヴィス・スコット)のライブとか。日本人だと米津玄師もフォートナイトでライブやってたよね」

そう、確かにVRじゃなくて、もっと手軽にゲーム上で音楽ライブしたり、さらにストリーミング配信も含めた音楽ライブもあるし、オンラインでつながることでも十分楽しめますよね。

COVID-19の影響で、現実世界のライブが難しかったりした状況もあり、純粋に現地にいかなくても世界中のひとに届けられるオンラインの良さもあります。なにより手軽だし、現実以上の表現ができたりもするし。

「現実世界でやってたことを、オンラインでやる」そういう潮流が、インターネット、3D、ストリーミング、パンデミックといった要素が重なることで、メタバース的なものが大事になる流れが加速してるってわけね!

でも思うでしょ。「現実のライブのその場にいる感覚、音圧、交流。そういう現実の良さ抜きにして、オンラインでどこまで楽しめるの?」「現実みたいに楽しみたい!」

もうわかりましたね。

バーチャルリアリティは、実質的な現実感を得られる技術。だからオンラインのこうしたイベントとVRと掛け合わせることで、体験が濃くなるってわけ。それで現実だとイベントのあとの片付けとかめっちゃ大変なんだけど、バーチャルだと一瞬でお布団にごろんってできたり><

※といっても! いまVRで体験しようとすると通常のオンラインのものより手間やハードルが増えるし、慣れないと疲れるし、まだ音圧など足りない部分があったり発展途上なのは確か。だけど、それでもVRだからこその「濃さ」があります。

もうひとつ大事なこと。VR(xR)とリアルは相反するものではありません! 得意分野が違うし、お互いにいいところをかけ合わせられるし、その方が幸せ増えます。

たとえば将来は、現実の音楽ライブに、遠方からVR参加するお客さんがいたり。見に来た別の有名人も安全にお客さんの中に紛れて一緒に盛り上がれたり。その様子もアーティストから見えたり、低コストに心奪われるような素敵な演出をしたり。リアルでおいしいもの食べながらバーチャルで不思議なことが起こったり。過去の音楽ライブを立体的にもう一度体験できたり。もともっと、いろんな応用無限大です。

わたしもまわりのみんなと一緒に、素敵な未来への一歩として、リアルアーティストさんとバーチャルアーティストさんが一緒にやる音楽ライブにも取り組んでいます。

メタバースとNFTと一攫千金

「メタバースってNFT方面からも盛り上がってるよね?」
「メタバースとNFTでなにか取り組めないか考えてるんだけど」

NFTに対するわたしの印象は次のような感じ。

ねこますさんの記事もおもしろいです。

NFTは仮想通貨と同じくブロックチェーンをもとにした仕組みですが、「デジタルなものに、現実世界のもののような数量限定の希少価値をもたせてモノの売買ができる」とか? 「中央サーバーによらずにマルチなプラットフォームで参照できる所有権を表現できる」とか? 「データが全部ブロックチェーン上にある」とか? 「コピーガード機能まである」? かのように言われたりとか、これらはNFTの機能で実現できるもの「じゃなくて」

だからNFTだけでは実現できないので、NFTとほかのサーバーとか仕組みを使って何かしようとする取り組みは見かけます。たとえば

これはもちろん特別にNFTをからめなくてもできると思うんですが、NFTは注目集まってたり、現実として大きな金額が動くようなこともあるし(それでとにかく話題になるし急成長してる企業がある)、からめると話題にはなりやすいし、実証実験的なところで試すというのはありそうですよね。

NFT関係は、投機的なこと、詐欺的なこと、そして未来を見据えて開拓する方、光も闇も両方ある感じがしています。将来、わかりやすく使いやすいものが登場するといいですね。

現状は、「VR SNSでNFTアバターやアイテムが使える!」ってプレスリリースがあっても、ごく一部のプラットフォームでの話っていうのはよくあることだったり。

VRChatやNeos VRといったメタバース、ソーシャルVRを配信しているSteamのプラットフォームは、いまのところブロックチェーンを禁止しているのでそもそも対応不可能なのです。

※Neos VRについては、Steamを経由しない実行ファイルの方ではブロックチェーンを使用可能で、それを利用したイベントなども行われています。

ひとまず言えることは、NFTで実現できることは期待されてることより限られてる! でも、NFTやブロックチェーンに対する期待やニーズ自体は本物で、デジタルなモノや体験に対して、いまはまだ足りないものがあるってこと。そういう意味では、デジタルにある種の現実感を出す、VRとも関連する期待なのかなっていう気もします。

これは、わたしがいっさいNFTに触れずに怪しんで話してるわけじゃなくて、わたし自身もまずは「やってみよ!」ってことで、初NFTでたくさん応援をいただいた経験があり

一緒にわたしの配信でもコラボしたこともある、VRアーティストのせきぐちあいみさんがNFTアートのオークションでめでたく巨額の落札があったり

そういったことを目にしながら、一方、めでたい事とは別に、偽物、盗品の出品もし放題なNFTのマーケットで起こるトラブルなどもニュースで見てて難易度高いマーケットだし、素人お断り感あるよね、とも感じてることです。

あと、NFTとは別に、メタバースとブロックチェーンをからめることは、最近出た話じゃなくてわりと昔からあります。

メタバースの土地とは!!

「メタバースで土地買われたりしてるって話を聞くけど、早く買った方がいいの?」

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メタバースの土地の売買はThe SandboxやDecentralandなど、話題になりました。そこから「仮想空間の土地といえば」ということでセカンドライフを口にするひともでてきたり、ソーシャルVR、VRChatなどには土地なんて無限にあるもので、ワープできるしナンセンスみたいな話も出たり、いろいろな考え方が垣間見えました。

土地が必要かどうかはプラットフォームのビジネスの仕組み次第なので、なんとも言えないのですが、個人的な意見としては

・わたしはバーチャルな土地を買ったことないし、(いまのところ)買わないといけないところで活動する必要性を感じてない
・バーチャルな土地に価値がでるケースは、ほかにも買うひとがいるならあるかも。盛り上がってるうちは売れることもあると思う
・でも、そのプラットフォームで暮らしたり遊んでるひとの実態があって、長期的にそれが続くのが見込めないなら、土地の値段は下がっていく
・「現実」のようにみんながいるプラットフォームで、限られた資源、よい立地みたいな概念があれば土地の価値は高まるけれど、将来続くプラットフォームがどれかなんて誰にもわからず、現実と違って1つになることはないので土地がなくて困ることはなさそう(困ったら新しいプラットフォームができそう)
・一定数人がいればビジネスにはなるので、特定サービスが普及していたら、(現実にXR連動したワールドなど含めて)広告置いたりイベントを開催するときに、土地というかその権利に価値が出ることはあるかも。
・また、土地そのものよりも、有名人の暮らした場所、なにかを成し遂げた場所、初の素敵なイベントがあった場所みたいな、あとからは作ることができない唯一のものがあるなら、それが価値になったりはするかも(それが土地として売れるものなのかは知らない)

結局メタバースって?

定義の話はしないって言ったのにーー! でも定義がないと説明しにくいんです、っていう方はこちら&リンク先をどうぞ!

いま芽吹いているメタバースは、いくつもあるんだけど、体験のはじめやすさからいうと、スマホでもQuest単体でもMacでもPCでもPC-VRでも遊べるclusterをやってみるのはどうでしょう?

より住んでいる感が強くて、濃さがあるという意味ではVRChatをおすすめします。でも現実と同じく、ある場所やひとを見てもそれは「一部」に過ぎないので、ゆっくり場所を変えながら体験してもらえたらいいなって思います。

企業さん、自治体さん向けの体験ツアーの司会なんかも務めさせていただきました。ご興味ある方は気軽にDMしてくださいませー☆

ほかにも技術的な自由度が高くて未来感が強い体験ができるNeosVRや、アバターだけでなくアイテムの売買、所持ができて配信との連動も楽しいVirtual Cast、ほかにもいろいろなメタバース的なプラットフォームがあります。セカンドライフもVRではないけど、いまも稼働中ですし、ホロライブやREALITY、ambrいろんな会社がメタバースプラットフォーム開発に力を入れたりもしています。

え? VR機材興味出てきたけど、どれ買えばいいのかよくわからない? そういうときは、前にこんな記事も書いたのでどうぞっ VR機材買わなくても体験できることなどもご紹介☆

メタバースでビジネスしたいなら?

この記事を見ている方はビジネス的にメタバースと関わりたいと思ってる方もいるかもですね。企業さんも、クリエイターさんも。ここも話すと長くなるから、いくつか現時点でもできるオーソドックスなものを列挙だけしておきます☆ あとで足すかも。

以下はプラットフォームごとに規約が異なり、プラットフォーマーに相談や契約が必要だったり、禁止されている場合もあります

・メタバース上のワールドやイベント→プレスリリース、住人+SNSシェアによる広告的な位置づけ
・上記へのブースや広告ポスターなどの出稿→プレスリリース、住人+SNSシェアによる広告的な位置づけ
・メタバース上で使えるアバター、グッズを販売
・メタバース上でイベント→配信チケットを販売
・メタバース上でイベント→VR参加チケットを販売
・メタバース上のワールドやイベント→通販などと連動して外部で収益化。アバターワークによる店頭販売的なものも
・メタバース上でコラボレーション→メタバースの住人やVタレントとのコラボ、宣伝に活用
・メタバースで作品制作→MVの撮影や配信など
・メタバース×リアル連動系
・クラウドファンディングのお礼としてのメタバースで〇〇

まだいろいろやりようがあるので、これはごく一部です! ※規約にはくれぐれもご注意を。

わたしも案件いただいて活動することも多く、佐世保市や渋谷TANPEN映画祭とのリアル連動コラボイベントも楽しかったですし、いろんなメタバース音楽ライブへの出演や各種サポート、司会も素敵な思い出☆

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アバターワーク系も最近はいろいろ増えてきています。やっぱり店員さんがいると来訪が増えたり、ときには配信での宣伝もあったり、現実の方だと目立つっていうのもあるし、メリットがあるんじゃないかな? そういった働き方ができるのも素敵ですよね。

いまはメタバース系でワールドやイベントをお手伝いしている会社や個人もいろいろあります。わたし自身こんなふうにビジネス的な相談を受けていろんなご提案をしたりもしてますのでお気軽にご相談くださいませー! イベントの司会から配信、Vシンガーとしての出演、VRガイド、音楽ライブのVRアドバイザー、カメラマン、クリエイターさんやパフォーマーさんの手配(〇〇ならエキスパートな〇〇さんかな!?って感じでよく声かけさせてもらったりしてる)、登壇、バーチャル店員、動画制作、各種アンバサダー、コラボイベント主催、ときにはワールドを作ったり(現実の会場のかわりにバーチャルな会場作ってリハしたり)、いろんなことをやっていて、いつもわくわく☆

VRイベントや活動の幅とか、衣食住の生活や喜怒哀楽、文化の話もしたいけれど、長くなっちゃうのでそういった話はまた別の機会に!

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未来のメタバース

さらに未来にはどうなるんでしょう?

未来? でも今でもできることあるんじゃない?

VR(xR)・メタバースは未来の実験場でもあるのです☆ みんなで素敵な未来を創りましょー!

おきゅたんbot / 宝来すみれ って?

VR(AR/MRを含む)応援、VRガイドとして2018年頃から個人で活動するバーチャル世界の住人。原作は まいてぃ999さんの漫画。

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VRガイド/バーチャルシンガー/公式VIVEアンバサダー/NPO法人バーチャルライツ公認VR文化アンバサダーとして、各種VRアプリ/VRカルチャーを紹介。渋谷映画祭&佐世保市のイベント「楽園祭」、「バーチャルマーケット」「バーチャル学会」「xR転職」など各種公式配信から、実験的でカオス、謎のバーチャルイベント配信まで幅広く行う。

音楽も好きで、気軽に参加できるバーチャル音楽イベント「くらげビート」を主催。ジョイラジPickUpアーティスト。「アルテマ音楽祭」や秋葉原エンタスでのライブ出演、NHK「テンゴちゃん」、幕張「FAVRIC​」出演、音楽ユニット「MOSAIC.WAV」のMV/バーチャルライブサポートなども行っている。

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