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予選リーグ終了🏀

女子の日本代表もナイジェリア戦が終わりまして、男女予選リーグが終了しました。

男子予選リーグ敗退
女子準々決勝進出
女子にはこの後もぜひ頑張ってほしいです!

男子は昨日アルゼンチン戦77-97敗北
予選は3連敗となりました。全力は尽くしてくれただけに悔しいですね。3戦全体を通してリバウンドで圧倒され、アルゼンチン戦は3P成功率で差をつけられました。

仕方ないかなと思う点もありますが、課題はいくつも見えてしまいました。

まずは、海外組の合流が遅かったのがチーム的に厳しかった。海外組と国内組のケミストリー構築の時間がなかなか取れなかったのが、監督にとっても見ている我々にとっても頭を悩ます一因でもあったのかなと。代表内定までは国内組だけで試合していたにも関わらず、オリンピックは海外組主体のバスケに転換せざるを得ない、という矛盾が見ている私たちもなかなか歯痒かったと思います。チーム練習の時間が足りないので、得点が計算できる八村選手や渡邊選手の個人技に頼らざるを得なかったのと、そこからの展開を練習する時間がなかった。この影響が最後まで響いていました。

また、本来はSGであった田中選手を正PGとして急造しなくてはいけなかったことも厳しかったです。田中選手はその役目をしっかり務めていたのでとても素晴らしかったですが、今後の日本代表を考えると、得点力があり本職でこなす大型PGの台頭が欠かせないです。ベンドラメ選手がどこまでやれるか見たかった気もするので残念です。

八村選手は獅子奮迅の活躍をしてくれました。
アルゼンチン戦は疲労からか不調でしたが、1on1から3P、リバウンドまでチームの大車輪として奮闘していました。
ただ、八村選手の1on1に頼っていては日本代表はいつまでも勝てない
もちろん素晴らしい得点能力がありますが、彼はチームの1stオプションとして点を取っていくタイプではないと思います。
基本的には他にスコアラーがいて、そっちに相手の意識が向いたところで自分のスペースを確保しながら2nd、3rdオプションとしてこつこつ点を取っていくタイプです。実際、彼の所属するワシントンウィザーズでも、ビールやウエストブルックの次あたりの攻撃オプションです。最初から1on1、かつ相手がヘルプにいつでも寄れる状況の中で得点していくタイプではないですし、元々ハンドリングもそこまでいいわけではなくボールタッチの多い選手でもありません。今回のオリンピックは、そこで彼にボールを持たせすぎて頼りすぎたせいで、無理やりシュートに行かざるを得ず、結果的に日本のリズムが崩れてしまったみたいな展開が多かったかなと思います。逆に彼がボールを持っていない時間帯は、他の選手で点が取れていれば、八村選手のマークが若干空き、そこから彼が得点する良い流れができていました。
とはいえ彼が悪いわけではないです。慣れない状況にも関わらず本当によくやっていました。周りからかなりの期待を受け、責任を背負わせすぎているこの体制を変えなくてはならないと思います。周りの選手がもっともっと成長していかなくては解決しません。

3P成功率も世界と差を見せつけられました。
なかなかフリーで打てず、単発で難しいシュート選択を迫られたことが要因です
日本であれだけ高確率で決めていた金丸選手が短い出場時間で同情こそあれ、スロベニア戦以降スリーが決まらない、リングにも当たらないというのが如実に現しています。
シュートの精度の問題というよりは、フリーでシュートを打つまでの過程やスペーシングの問題だと思います。日本は、ドライブやカットインによるディフェンスのズレを効果的に作り出せないため、相手とのズレが作りきれないのでフリーが生まれず、結果的にタフショットを打たされ確率を下げてしまった感じでした。海外はまずゴールにドライブし、ディフェンスが寄れば45度またはコーナーからフリーで余裕を持って打てています。となると確率は当然上がりますよね。精度はもちろん引き続き大切ですが、その前に渡邊選手や馬場のように縦に割ることのできる選手がもっと出てくる必要があります。

あとはリバウンドやインサイド陣の強化ですね。
5人全員で取りに行くという意識が絶対必要です。アルゼンチン戦は馬場選手比江島選手あたりがよく絡んでいてよかったと思います。強いチームってガード含めた全員がリバウンドに絡みますよね。インサイド同士で競り合っているところにガードが飛び込むみたいな。
インサイドはシェーファー選手の成長が必須。得点力と筋トレだけでは得られない当たりの強さを身につけられたらものすごく伸びる選手だと思いまし、伸びてもらわないと困る選手ですね。渡辺飛勇選手も期待しています。

予選を終えた男子日本代表に対する率直な思いでした。
この後も女子の決勝トーナメントが続くので、しっかり応援していきたいです🇯🇵

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