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私をつくった2021【エンタメ編】

2021年、またもや「今年はいっぱい映画を見よう」の目標は達成できなかった。もういよいよ、アニメも映画もドラマも、長尺を見てられない身体になってしまったとひしひしと感じる。

それでもやっぱり、いくつかは琴線に触れた経験がある。
素敵な出会いに乾杯しつつ、まとめていこう。

【音楽編】

1.SixTONES

2021年初頭にドロップされた1枚のアルバムにやられてしまった。「1ST」。1枚目のアルバムで、彼らのデビュー曲の「Imitantion rain」や、アニメ主題曲の「NEW ERA」が収められている。ロックな曲から、チルいヒップホップ、トラップみたいなダークな音楽、音色の宝石箱みたいな楽曲が詰め込まれている。でも、さすがアイドルソングと言うべきか、その分野の素人リスナーが置いてけぼりにされないように、ジャンルの魅力を残しつつもポップにアレンジされている。

彼らは歌が本当に上手くて、ライブ中のアレンジも、身のこなしも、音楽に乗り乗られ、音楽を愛し愛されていることが良く伝わってくる。音楽が目に見えるようだ。

ジャニーズに肩入れするのは、中高生のときの推し・関ジャニ∞以来。現在進行形で活動するグループを推すドライブ感・ひりひり感が久しぶりでついていけない。事務所もレーベルもサプライズが上手で、やっぱり彼らの音楽と活動から目が離せない!年始の2ndアルバムも非常に楽しみです。

2.Dos Monos

きっかけはポッドキャスト「奇奇怪怪明解事典」だった。TaiTanさんの視野の射程距離と思考の深さに恐れおののいて、原典堀りをして出会ったヒップホップ・ユニット。

壊れたようなトラックがかっこいいし、リリックも夢を見ているような現実を見つめさせられているような、蜜のような毒のような世界観。コラボ先や活動の打ち方など、考えていることが何枚も上手で、本当にクレバーなんだなと感じる。彼らみたいな、カオスを颯爽と生きる大人になりたい、と、すごく生きる気力が湧くので出勤中によく聴いている。

3.ライブ
 BiSH/go!go!vanillas/Creepy nuts/ストレイテナー/ASIAN KUNG-FU GENERATION

2021年は、感染状況がマシなときに2つのライブを観に行くことができた。4月の野外ライブでは、全員好きだけどライブは初めましてで、BiSH/go!go!vanillas/Creepy nuts/ストレイテナーを。11月のZeppでは、5回目くらいのASIAN KUNG-FU GENERATIONを。

大学生の頃は自分も軽音楽部でライブをやり、部員のライブを頻繁に見ていたが、社会人&コロナ禍でライブ現場から離れた、久しぶりに生で聞く歌声は、やっぱり魂を掴んで揺さぶってくる。熱量。迫力。想いの重さが違う。音楽の力と言う言葉は陳腐で使いたくないけど、魔法と言う言葉も恥ずかしいから使いたくないけど、会場を覆ったあの磁場には中毒のままだ。あらためて音楽にメロメロにされた経験だった。

【映画】

4.シン・エヴァンゲリオン

これは恋人に教えてもらって見に行った。2020年コロナ禍初頭に、YouTubeで無料公開されていた新劇場版序・破・Qを紹介され、そして満を持して映画館へ。とてもよかった。往年のファンの方には申し訳ないことに、私は新参者で待ちに待った十数年があったわけではないし、いろいろと感じ入って涙する局面もあったけれど、実は内容も若干のnot for meだと感じてしまった。だが、観た意味は確実にあった。エヴァの影響下にある作品は数知れず、その要素をオマージュしている箇所が分かるようになったことで、エンタメをもっと楽しめるようになった。また、同じく人と話すときもエヴァのメタファーを使うと早かったり深かったりする(実際、私世代より10年ほど上の人のほうが通じやすいが)。日本のカルチャーの背骨に接触できたとても良い経験だったと思っている。

5.マトリックス レザレクションズ

攻殻機動隊がとても好きなのに、実は見ていなかったマトリックスシリーズ。2021年9月ごろに、仕事関係の方に「年末に4が上映される」と聞き、それならば!と一気に全部見た。たしかに攻殻機動隊だった(語弊)ため、世界観の理解は一瞬で出来た。そのことに自分も笑えた。

マトリックスシリーズを取り巻く、電脳空間・プラグを刺す・銃・アクション・都市・強さ・機械……といった世界観が好きなので必然的に全部好きになってしまう。何と言ってもやはり、「目を覚ませ」「選択せよ」という主題、アーキテクチャ・アナリスト・スミスなどシステム側の人間(プログラム)の講釈は、自分の生き方という、現実の自分にもフィードバックされる類の話なので、映画から感銘を受け、さらに真剣に誰かと語らいたくなる。自分も見えない何かに支配され、靄の中を生きているのではないか?と思うし、誰にだっていくつかはそう思えるところがあると思う。

4に関しては、特段女性の強さが際立っていると感じた。ナイオビ、バッグス、サティ、そしてトリニティ。自分や仲間(アイオの人々、船員)の命を抱える立場にありながら、自分の信念を貫き、最善を尽くし、リーダーシップをとる女性たち。その有り様にすごく励まされた。いつか私も守るべきものができ、それが時に足枷になっても、そういう選択ができるだろうか。

それと同時に、攻殻機動隊SACもちょいちょいと見返しているが、何度見ても最高。本当にfor me。素子のような強い人間になりたい。電脳化もしたい。この勢いでサイバーパンクまで遡って観ていきたい。

【ゲーム】

6.あつまれ!どうぶつの森

この1年で夢中にやり続けたゲーム。主に島クリエイトで島を開発していた。もともと物語やゲームの舞台となっている街の地図を眺めたり、架空の町をつくるようなことをしていた子どもだった。都市開発などに興味があって、大人になってからはニュータウンをわざわざ見に行ったり、街歩きで何時間も外にいたりしていた。だから、かなりの広範囲を、地形を含め好きにカスタマイズできるのは、とても興奮した。温泉エリアやワイルドエリアを作り、既に何回か再開発もしている。夢のような現実だなと思っている。

あと、大学時代の友人と通信できたのも感慨深かったし、YouTubeで実況を見るのもとても楽しかった。

【経験】

7.サウナ

それまでもサウナに入ることはあったけど、肩まで水風呂に浸かれるようになったのが、2020年秋ごろ~2021年はじめくらい。その後はというもの、サウナの気持ちよさに狂い、月1回は絶対にスーパー銭湯に行っている。なぜいままで水風呂に入れなかったんだ?この前は、ディープリラックスの果てに、とうとう自分の輪郭が消えて小宇宙に融合される感覚で、頭もくらくらで消えるかと思いました。脳疲労がとれて、頭がしゃっきりとする。気管もひらくまくりで喉の奥から肺がすーすー冷たくなる、何らかの物質でキマってしまってはいると思う。合法でよかった。年始もいきます。

8.海鮮をさばく(烏賊、帆立、鯛、海老)

料理は得意でも好きでもないけれど、人からもらったりで、なぜか海鮮を捌く機会があった。生きていたホヤホヤの命に包丁を入れるわけで、内臓や器官に触れ、血や汁にまみれながら、人間が食べられるようにいただいていく。

帆立は、へらでこそいで可食部を空から外していく間は殻が閉まり続け、指が挟まれて痛いが、貝柱の近くのある個所を刺すと急に筋肉が弛緩して貝殻がゆるんでひらいていく。いま命が散ったのだなと分かった。すごく感謝の念が湧いた。

鯛は「貴方に会い鯛」という、コロナ禍で行き場をなくした三重県の美味しい鯛をお取り寄せして、実家でさばいてフルコースにして食べた。身から皮から全部味わえてとてもやりがいがあった。

また、海鮮を捌いていきたい。

9.猫カフェ

うまれて初めて猫カフェに行った。ちゅ~るを持っていると、自分がいつの間にか世界から祝福されているような気がするほど、猫たちが来てくれる。かわいいだった。同席していた猫あやしのプロみたいなおじさんが、見事なじゃらしさばきで、猫たちを走らせ跳ばせ舞わせしており、猫の野生を見ることができた。そのすぐ横で、毛づくろいタイム・すやすや天国も繰り広げられており、すごく平和な気分になった。

10.キックボクシング

会社の先輩と同期に誘われ、キックボクシングへ。思っている8倍ほどハードで、ミットをもってパンチし、サンドバッグに横蹴りをかまし、へとへとになるまで攻撃していた。音楽に乗って規則正しく動くため、熟練された人の動きは、空手の型のよう。ストレス発散なんて言うから、もっとバイオレンスな感じかと思っていたので、少しがっかりした(暴れたかったのかもしれない)。ジムの体験入会コースを試したので勧誘されたが、弊社の労働状況では通えないことがわからされ、みんなで笑い合った。来年も頑張ろうね!

11.音声コンテンツ

2021年も音声コンテンツに釘付けだった。

【関西のラジオ】
・SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル
・Creepy nutsのオールナイトニッポンゼロ
・マヂカルラブリーのオールナイトニッポンゼロ
・FM802の平日朝~昼番組

【ポッドキャスト via Spotify】
・ゆる言語学ラジオ
・あぶらうってこ
・歴史を面白く学ぶコンテンツラジオ(COTEN RADIO)
・a scope リベラルアーツで、世界を視る目が変わる
・墓場のラジオ
・奇奇怪怪明解事典

私にとってラジオやポッドキャストは、「平凡からの脱出ツール」かつ「カンフル剤」。生きていると、繰り返しばかりの家事をしなければならないが、そうやって魂が死んでいく間に、耳だけでも文化的に豊かになる気がして、いつも助けられている。

そう思うと、「世界にはこんなに面白いことがたくさんあるのに、私は私の不器用のせいで全然楽しめてない!」とつくづく感じているということだ。この好奇心、闇落ちさせずに、来年の原動力にしていきたい。



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