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VWC in ロンドン③


RACE DAY


予定通り5時起床。小雨が降る中、体を動かしながら街中をウロウロ。心も体も緊張しているのか、ソワソワしている自分。練習で上手くいった時は自信に満ち溢れることがあるけど、いざレース直前となると不安に押し潰されそうになる。これはどの選手も同じなのかな?

チームJAPANと合流して大会会場へ。やはり仲間と一緒にいると心が落ち着く^ ^

7時、会場入り。軽いストレッチをして体も動いてきたのでウォームアップを開始。スタートするまでは階段エリアに入れないので、イメージを膨らませながら速い動きを中心に行いました。時間はあっという間に過ぎていき、8時ちょい過ぎ、いよいよスタートです。


RACE


ニューヨーク大会優勝のRyoji Watanabe、昨年準優勝のMark Haward、現在世界ランク1位のOmar Bekkari、スペインのライバルToni Soler、そして5番手は私の順でスタート。


0〜10階 1分07秒

そこそこのスピードで入りましたが気持ちに焦りはなく、むしろ余裕がある感じ。このままのペースで20階まで押していく。

10〜20階 2分07秒

想定以上に速く通過。ここにくるまでに両腕で手すりを使って上がる。思った以上にスピードがついていたのかタイムも速い。それでもタイムを落とすまいと、スピードを殺さず上へ上へと駆け登る。すでに疲労困憊。

20〜30階 タイム不明

ここまでくると時計を見る余裕もなく、ひたすら踠いている。両腕の感覚、背中、腹筋、両脚、全てが乳酸に襲われてみるみる動かなくなる。早くゴールしたい...早く終わってくれ...

30〜35階 4分03秒49

意識が朦朧とする中、ラストスパート!最後数段を歩いてしまった記憶のみで、他は何も覚えていません(笑)タイムは昨年の4分14秒から11秒も更新!

フィニッシュ後はその場に倒れ込み、しばらく立てませんでした。英語で"気持ち悪いんだけど、吐きたい"は何て言うのかな...とか考えていました。立ち上がってはフラフラとしながらまた仰向けに。それを何度も繰り返していたら、30分後にスタートした女子選手達が続々とフィニッシュ。

同時に「お前5位だよ」と聞いた時には、"あ〜、ようやく終わった"という安堵感でいっぱいでした。

After Info



★日本勢またも快挙★

渡辺選手の優勝、立石選手の準優勝がレース後すぐに分かりました。世界の頂点を目指す仲間としてとても嬉しいことなのですが、その報告を聞いた時、一気に悔しさが込み上げてきて、涙がポロポロ(o_o)チームJAPANとして3人で表彰台に立つという目標は達成できませんでした。でも、やり切った。それだけは胸張って日本に帰れる^ ^

喜ぶ渡辺選手や立石選手の顔を見て、やっぱり嬉しくなった(^ ^)自分が5位に終わってしまったことを一度忘れ、表彰台に立つ2人を祝福することができました♪

日本芸を披露する

スペインのMark(左)とAntonio(右)

フランスのMickael

My friends Vittorio


レース後は皆んなでロンドンを観光^ ^
現地在住の日出間キャプテンに案内してもらいながら残り少ない時間を堪能しました!


スピードキングに俺はなる

私の長所は圧倒的なスピードだと思っています。全てのレースを制する事こそ階段王の宿命ですが、まず私が目指すべきは最短レースで勝利をすること。この勝利がなければ長いレースで勝つ事もできないでしょう。だからこそ苦手なミドルレースやロングレースに出場する機会を作ろうと思います。次戦の上海、大阪、香港に向けて始動です。

JSA Race Report

VWC in ロンドン①

VWC in ロンドン②

小山孝明応援サイト

http://find-fc.com/athletes/koyama-takaaki-particlerunning



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