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別に結婚するために生まれてきたわけじゃない

「いい人いないの?」「彼氏作らないの?」「早く結婚しなさいね。」

―大きなお世話だ、と言いたい。

26歳女。アラサー、適齢期、独身。一定の時が流れると、自動的に適用されるその枠組みも、すっかり板についてしまった。まだまだ若い?そんなの関係ない。事実として、アラサーであり、適齢期であり、独身なのだ。

実家にいれば結婚しろと急かされ、友達といれば彼氏の話で盛り上がる。インスタグラムでリコメンドされるのは、占いやマッチングアプリ、節約術の投稿や広告だ。読みたくないのに同棲や不倫の体験談が表示されるから辟易している。

ただ息をしているだけで、結婚の成分を含んだ空気が肺いっぱいに流れ込んでくる。それが26歳の女が生きている環境だ。

その中でもよく見るのは、「結婚するためにするべきこと!」や、「なぜあなたは結婚できないのか?」といった言葉だ。

結婚はしたいと思う。だけど、そのために自分の人生を変えることはしなくていいと思う。というか、したくない。

私は別に、結婚するために生まれてきたんじゃない。いつか、この人と結婚するために生まれてきたんだと思うことがあるかもしれない。けれど、ただ結婚するために生きていたくはないと思う。

私にとっての結婚は、自分が幸せになれる選択をした先に、社会に存在する制度を当てはめることを指す。逆じゃない、逆じゃないんだよ、みんな!

せっかく、結婚しなくても幸せになれるこの時代に生まれることができたんだ。心の底から楽しみたいじゃないか。

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