セレンディップなわたしたち
早よ梅雨明けろ! などと騒いてたものの、明けると「暑い暑い」としかいえない。実に、実に人間的なナツオです。もうやだ、暑い──
息子が夏休みに入って初めての日曜日。隣街に行った帰りに交差点で信号待ちをしていると、数十メートル先にスマホを掲げて何かを撮影しているおじさんが。夕刻だったので、夕日を撮ってるのかな、でも南の方を向いてるし。月が出て……くるのはもうちょっと後だしなぁ。視線を進行方向に向けると、大量のムクドリが横切ってった。あれか、あのオッサンが撮りたかったものは!
ムクドリなんて夜中までうるさいし、街中をフンだらけにするしもう全然厄介者なのだけど、おじさんには特別なものに見えたんだね。ワタシもご相伴に預かって一枚。
別に面白みのある写真じゃないけど、ムクドリの群れと街灯が重なっている点、街灯とヒマラヤスギが並んで立っているように見える点がいい感じ。疲れたような夏雲もいい味だしてる。
その後、お買い物へ向かうと、落日間際だった。
スマホのレンズが汚れてて縦に光のラインが入った。フロントガラスの汚れが前ボケになった。画面左に太陽のゴーストが。紅白のポールコーンの影が放射状に伸びてておもしろい。太陽が串刺し。建物や山並みがシルエットでちょっと物悲しい。
後から見返すと、画面上の雲の部分を切り詰めて、放射状の影をも少し入れられれば、よかったかなぁ。
夕刻はアノマリーの宝庫だから、みなさまも積極的に狙ってきましょー
自宅近くに来たころ、雰囲気よく焼けてました。
紫ぎみの夕焼け、好きだなぁ。電柱は力強く、電線はシャープに分割する。街灯は残照と呼応し、空には瑠璃紺から鴇色へのグラデーション。期せずして好物が詰まってた♡
どの写真も多くの人が気にも留めない景色だね。そこに少しでも引っ掛かりがあったら、カメラを向けてみると、もしかしたらイイことあるかもよ。
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