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Apple HMDへの所感

落合陽一です.落合は当該分野の研究者でもあるのでちょっとまとめておこう.

落合陽一さんのコメントを基に、Apple Vision Proの10大特長をまとめます。

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  1. 片目ごとに4K解像度を超える独自のピクセルOLEDと独自のレンズを使用し、高解像度かつ格子状の仕切りが見えないほどの表示を実現していると予想。

  2. 6つのマイクと12つのカメラを搭載し、身振り手振りを含む三次元空間を認識し、自分の声を含めた周囲の音声を三次元で録音・再生できる。大量のカメラとマイクが空間の光と音をリアルタイムで再現できる。

  3. 12ms程度の遅延で処理を終えることができる.処理が軽量でありながらも美しく表示され、頭を向けた方向から音が聞こえる体験が可能。低遅延で,優れた描画性能により、画面酔いが起きにくいと予想される。

  4. Appleのコンテンツは他のデバイスと連動する.ゴーグル内に巨大モニタを持ち運ぶことができ、どこでも映画館として映画を楽しむことができる。iPhoneのAppと連動し、既存のコンテンツエコシステムを活用する。

  5. パソコン用の最新チップと視覚処理用チップを搭載し、高性能な処理を行いながら熱を抑える。アップルが自社で半導体を製造しているため、この技術が可能.熱重要.

  6. 開発エコシステムがUnityと統合されている.開発環境の強いシナジーが効いている.iPhoneと乗り入れ可能なstoreがあるのでおそらくある程度最初からコンテンツがあるのでは.

  7. 外側へ表情を見せるディスプレイ付き.レンチキュラーで三次元描画.それによってコミュニケーションが可能(2次元だとイマイチという報告あり)

  8. オーディオが聴覚体験を高める。AirPodsとの連携も可能。空間オーディオもよくできている.

  9. バッテリーは頭に乗せず、マグセーフでつながっている。他社の重量問題をこの割り切りで解決している.有線で問題を解く方が良いのではないか(nreal airなど) QuestProは重すぎる.

  10. 眼球のトラッキングと目の環境再現をカメラで撮影し、微細な動きや視線の情報を利用してコミュニケーションのバリアを減らす。虹彩認証もある.アイトラッキングの精度向上と表情再現をやってきたのはワイルド.しかも高精細.

この辺りまで作り込んで,それでもダメだったら,人類にはまだ早すぎるビジョンなのかもしれない,ARというやつは.

落合陽一

落合陽一さんのコメントは、Apple Vision Proについての具体的な特性と技術の解説を行った後で、人間の視覚・聴覚体験との統合や、現実世界との自然なインタラクションの重要性について語り、AR(拡張現実)技術の未来について考察しています。

彼の最後のコメント、「この辺りまで作り込んで,それでもダメだったら,人類にはまだ早すぎるビジョンなのかもしれない,ARというやつは」は、拡張現実(AR)技術の採用と進展についての彼自身の観察を反映しています。

これは、「Apple Vision Proは技術的にかなり先進的で、多くの独自の特性と機能を持っている。それにも関わらず、もしこのデバイスが市場で成功しないならば、それはAR技術がまだ一般の人々にとっては早すぎるか、あるいは彼らが理解や受け入れるにはあまりにも異質であるということかもしれない」という意味を持つと解釈できます。

彼の言葉からは、AR技術の普及と成功が必ずしも保証されていないという現実を認識するとともに、その可能性と未来に対する深い洞察を感じることができます。それは、先進技術が社会に受け入れられるためには、ただ新しいだけでなく、ユーザーにとって理解しやすく、使いやすい、そして実際に価値を提供するものであるべきだという重要なメッセージを含んでいます。

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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