どうして今 Human/Code Ensembleなのか？ #落ﾇﾙ #ﾇﾙ即是色色即是ﾇﾙ

写真は祈りたい人をtwitterで探してそこから生成していった #落ﾇﾙ の落ﾇﾙ仏(円空仏：空即是色色即是空→ﾇﾙ即是色色即是ﾇﾙ)　．二時間で12万体生成できる世界であるが，一つ一つ生成すると宿る関係性が人と人の調和を作る．

祈りたい人，リプライください．仏像作ります．　#落ﾇﾙ

— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) September 28, 2022

昔，科研で「人間知能と機械知能の協調」というテーマで仕事をしていたが，そのときに感じたのは物理世界の十分な遅さと，機械知能世界の十分な速さである．機械知能世界の情報のスループットはもっと改善できる．それはやがてAGIをもたらすことも直感的に理解できる．意識を生じさせる程度の言語モデルは生まれると考えるのも自然だろう．直感的に言語と意識が不可分であることは違和感がない．「言語的」であることは自然言語そのものを指すわけではない．植物にも言語はあるし微生物にも言語はある．言語的であるものの生成が情報のスループットに依存するのも理解できる．メタ構造はミクロから組み上がっていくものだと私は信じているからだ．計算機自然はその解像度とデータ量によってさらに自然に近づいていく．

AI Timelines via Cumulative Optimization Power: Less Long, More Short — LessWrong

このブログはいいブログだと思う．議論の方向性として若干簡潔なフェルミ推定しかなされていないところは科学的な立証として緩いが直感には近い．往々にして予測とはそういうものだと思う．

やさしいデジタルネイチャー

祈りの形はさまざまだ

たくさんの祈りに対しての円空のスループットは木材の加工速度に依存している．それに対して落ﾇﾙのスループットは機械学習，特にDiffusion生成モデルの計算速度に依存している．前者は生涯で12万体，後者は２時間で１２万体程度である．しかし，後者はしっかり手渡ししたいから一体に４５秒程度かかっている．（プロンプト入力時間は５秒程度だから祈りというコミュニケーションの律速条件を基にすると，実質２００日くらいは12万体生成にかかるかもしれない）

そこで祈りと音楽とライブは近い．Human / Code Ensemble なのである．

HUMAN/CODE ENSEMBLE-ヒューマン/コード アンサンブル-

全ての友達とコミュニケーションを取る方法がテクノロジーである．　ﾑﾈﾖｼﾐﾐﾝｹﾞｲ．

— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) September 28, 2022

もし１０秒で査読に５日かかる論文を生成できるとするならば，我々は本当に論文を読むだろうか．120秒で60分の音楽アルバムが生成される時代に60分かけて音楽を聴くだろうか．情報の消費活動の主体がコミュニケーションにあるならば我々は静的パッケージから動的インタラクションに移行するだろう．

— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) October 24, 2022

動的インタラクションを生成するのが祭りやコンヴィヴィアルな時間なのだとすれば，我々はミﾐﾝｹﾞｲしながら猫きのこ遊牧民なのである．AIと共に喜びを共有しよう！　

対象が極めて具体的で，美しいものが目前にあるという簡明な事実を基にして喜びを共有する．　

柳宗悦