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落合陽一の夏休み(2020年版)

ここ数年,休みを取らずにひたすらすり減らして「自分の能力を殺していくための修養」をしてきたのだけれど,新常態かつ今ぞ解放のとき,という天啓が来たので休みを取ることにした.5年ぶりくらいにビジョンとか興味を練り上げて次の修養とは何かを考える時間を作っている.

家族とも離れて山の中,湖のそばのホテルで文章やスケッチを書きながらひたすら思考を練り続ける.紙の本もたくさん持ってきて,kindle本もたくさん.知識が瑞々しい.脱力と諦念がいい感じに効いてくる歳になったと感じながら,新しい勉強をする.疲弊した頭には吸収されないけれど,体が何かを感じ取る.疲労によって出来ないことが増えた30代の頭の使い方という感じがしてくるのが心地良い.

いくつかのルールを作って実行している.

「知的活動をする」
「基本的に締め切りベースの考え方をしない」
「思いついたことを広げる,閉じない」
「SNSを見ない.他人と思考を揃える時間をなるべく作らない」
「平時やってるような頭の使い方をしない」
「今までの自分の評価軸に価値を求めない」
「自然の声や音楽を聴く」
「限りある時間を大切にするけれど,過ぎ去る時間に身を任せる」
「受動的な時間を極力増やす」
「絶望から絶望を取り戻すための希望を探すセラピー」

そんな時間を過ごしている中で考えたことをまとめておこう.要は自我をデトックスするということで,座禅に近い.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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