ブレッドボードの上にこの世界のあらゆる部品や生き物を「生ける」.ブレッドボード作品を作り始めて早11年.(ブレッドボードみたら僕のことを思い出してみてください)
落合陽一です。今日は久しぶりにアートの話.
ブレッドボードへの愛が半端ない.この偏愛は11年前の大学生のときに遡る.IPAの未踏事業で作っていたのがブレッドボードの装置だった.
油絵にとってのカンバスのようなものは,メディアインスタレーションにとっては一体なんだろうというメディア論の再考の末にブレッドボードに巡り合う.大学二年生のときからブレッドボードを使って作品作っているんだから,これはなかなかの付き合いだなぁと思っている.
大学生のときはプログラマブルなブレッドボード,修士の時は,
生き物が刺さりまくったブレッドボード(でかい)これはマレーシアの個展でも作った.博士のときは,光学定盤のブレッドボードを使ってて,
大学教員になってからは,光学ブレッドボードと電気的ブレッドボードの両方に生けている.
未来館にももちろん登場.下に敷き詰められた黒い板がブレッドボードだ.
さて,ブレッドボードへの愛を今日は存分に語っていこうと思う.まぁブレッドボードみたら僕のことを思い出してみてください.(下は今制作している作品の下の光学ブレッドボード).ブレッドボードという概念をメタに認知していないと作品の技法的な性質がわからない(という継承もありうる)
ほんとどこにでもいる.(映像を生ける.2019)
ブレッドボードの何がいいかって,「カンバス化」と「工業以降の規格化」の文脈を取り入れながら,それでいて「剣山」のようであるところかなと感じている.そしてその離散的性質によるデジタルコンテクストをひしひしと感じる.(え? 感じられないの…????)
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落合陽一の見ている風景と考えていること
落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…
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