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弊息子4歳「ねぇパパ,あいているじかんないの?」と聞くことを覚える

弊息子との会話は楽しい.言葉のたどたどしさがなくなってきた.それはそれで少し寂しい.彼の中で,トミカ屋さんが狭い世界認識の中の楽園ではなくなり,幼稚園という社会が生まれ,アンパンマンは消え去り,規律と欲求の間で揺れ動くようになってきた.

近頃の弊息子は僕が仕事をしている時間が長いことに気がつき始めているようだ.週に1回くらいは一緒にご飯を食べようと思っていたのだけれど,先週ご飯を食べたのが8月ぶりの家族の夕食だった.

「パパはこの後何をするの?」

「ご飯が終わったからミーティングを2つして,明日締め切りの作業をして,作品を作る仕事と研究の予算を立てる仕事をしている間に気づいたら寝ていて,朝掃除機に吸われて目を覚ますよ,そしたら朝はミーティングして授業とゼミがあるよ」

「ねぇ空いている時間はないの?」

空いている時間という問いかけを覚えた弊息子は面白い.

「空いている時間は週に1−2時間しかないけど,他にも作ろうと思えば作れるよ」

「じゃぁさ…」

と会話が続く.人生で重要なことに時間を使いたいから,無駄な時間は過ごしたくない.弊息子と過ごす時間は重要な時間なのだけれど,つい締め切りに追われてしまう.

「じゃぁさ,もし時間が空いていたら公園でボールで遊んだりできないかなぁ? そんなに時間はかからないと思うんだけどさ」

週に2時間固定で確保されている一緒に過ごす時間に,そんなことを聞いてくる4歳の弊息子がいじらしい.

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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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