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【29歳独身女】持病との向き合い方


こんにちは。

おちょぼでございます。

一気に気温が下がり、風が気持ち良いですが、
気圧で偏頭痛の体調ジェットコースターに乗車した本日でございます。

今日は、私の持病についてお話させてください。
持病というか、最近あったオヨヨな出来事を書いていきます。


母斑細胞母斑

私は、生まれた時から身体のありとあらゆる所に痣を持って生まれました。
正式名称は、「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と言い、簡単にいうとホクロです。

関東労災病院公式HPより


生まれてすぐ、両親が気遣ってある程度手術で除去してくれたのですが、一番大きい痣は、胸からお腹周りを全体的に覆っていて、これは29歳になる今も定期的に手術をして、取り除いています。

手術の痛み

具体的な手術の方法ですが、今はレーザー治療が進歩してきたので、日帰りで出来る手術を受けています。
麻酔クリームを塗って、顔のシミをとるレーザーの要領で胸からお腹にかけて、バンバンレーザーを打ちます。

範囲が広いので、手術を受けてからしばらくは、猛烈な痛みに襲われますが、もう何十回も受けているので、「ああ、この痛みね」となんとか耐えられるぐらいです。

それよりも、毎回このレーザーを受ける度に、母親から申し訳なさそうな連絡がきて、それが何より心を痛めます。

ちなみに昔は、レーザーなんてものはなく、スーパーに置いてあるような大きなドライアイスをそのまま痣のあるところに押し付けて火傷をさせ、ペロっと皮膚を剥がすといった、拷問のようなオペでしたw

痛すぎて暴れてたらしく、いつも身体を拘束するネットで縛り上げられながら受けていました(カオス)



周りとちがうという恐怖

正直、幼少期はこの持病に悩みました。
私が幼稚園に通っていた時代は、”はだかんぼさん”という時間があり、理由はわかりませんが性別関係なく、パンイチにされ、その格好のまま遊ぶという習慣がありました。
(今の時代で考えたらとんでもないなと)

幼少期の子どもたちには刺激が強すぎると、私だけキャミソールの着用を許されていました。

当然「なんで、おちょぼちゃんだけ服着てるの!ずるい!」とよく言われて、幼かったなりに気まずい思いをしていました。

また別で書こうと思いますが、こういう経験をすると、
『周りとちがうことはよくないことだ』みたいな思考が脳にこびりつくので、幼少期の経験って本当に厄介だなと思います。

温泉に行くとガン見される

これは、大人になった今もそうですが、銭湯や温泉に行くと、大体見られます。意外に中年の女性の方が遠慮なく見てきて、湯船を出て、身体を洗ってるときに横目で痣を見てくることはしょっちゅうあります。


男性との営みについて

大体この病気の話をする機会があった時に聞かれることです。
もちろん、そういうことになる時は、はじめに相手に伝えます。

幸いにも、今まで気持ち悪がられたことはないですが、この事前説明をする時はなんとも言えない気持ちになります。
思いたくないですが、「ごめんね、綺麗な身体じゃなくて・・・」とかは思います。


持病に対する自分の想い

そんな感じで、嫌な気持ちになることは多々ありましたが、
「人の痛みがわかる経験を早めにできた」という風に自分の中で落とし込めたので、母親にはありがとうと伝えています。

持病ではありますが、死亡リスクが高いわけではないし、もっと過酷な持病を抱えながら強く生きている方はたくさんいるので、基本的に前向きです。

そして残念ながら、いくらレーザー治療を繰り返しても、完璧には綺麗にならないので、ある程度納得したら、手術も辞めようかと思っています。
高いし。笑



そんな時に突然現れたやばいやつ

そんな落とし込みを終えた私でも、久々に「なんじゃこいつ」と思うことがありました。

学生の頃、サボりすぎてまともに通えていなかった、全身脱毛に先月から通い直しているのですが、そこで出会った女性に度肝を抜かされました。

私が通っている脱毛サロンは、毎回担当者が変わり、引き継ぎのカルテをみながら施術を行ってくれるお店なのですが、その日はベテラン(過去に施術してもらっている方)と新人さんの2名で対応をしてくれる日でした。

ここでも私は、

「カルテにも記録してあるかと思いますが、持病でお腹に大きな痣があって驚くかもしれませんが、施術してもらって支障ないので、よろしくお願いします。」

と伝えます。

大体、みなさん「承知いたしました。ありがとうございます」ぐらいの感じで終わり、いざ毛布を取って痣を見ても、大人対応してくれますが、今回の新人さんは毛布を取って、私の上半身をみた瞬間、

「うわっ!」と声を出したのです。

私はショックというより、「えw嘘だろ、その反応?www」
と、まさかすぎる正直な反応にびっくりしてしまって、

(ああ、幼稚園の頃ぶりだなこの素直なリアクション・・・トホホ)
と思っていました。

するとその新人さん、それだけでは終わらず、

「すごいですね。人生沢山損してきたんじゃないですか?私だったら辛くて見せれないです。」

「えええええぇぇえwww」

もう色んな感情通り越して、笑いそうになりました。
しかもこちらは全身脱毛中なので、すっぽんぽん丸裸でこの仕打ち。

その後、ベテランさんが急いでその場から新人さんを施術室からひっぱり出し、しばらく戻ってきませんでした。笑

恐らく注意されるか指摘ぐらいはされたと思うのですが、その後も、ベテランが部屋を出たタイミングでこそっと

「彼氏さんいます?彼氏さんには何も言われないんですか?」
みたいな謎の好奇心を出してきて、色々質問されました。

たぶん私とそこまで年齢離れてる感じしなかったよなあ、とマスク越しですが見ていて、余計萎えました。

脱毛なんでしばらく通うし、ここでなんか言っても後々面倒だなどうしようかなと思いつつも、私以外にも見た目に何かコンプレックスを抱えてる人がいたら、同じ気持ちになるのはあかんかなと思い、

すっぽんぽんでしばらく考えて、

「お姉さん、私も含めてですが、何かしら身体にコンプレックスを持って生きてる人は、その分、人の痛みとか気持ちがわかってくるんで、損してるのか得してるのかはその人にしかわからないと思いますよ」

と我ながら程よい温度感で伝えました。(自画自賛)

残念ながら「そうなんですね!」と響いてませんでしたがw


人の痛みがわかるタイミング


長くなりましたが、個人的に30年間痣で色々言われたり、思われたかなという場面と出くわして思うんですけど、結局みんな当事者にならないと、相手の気持ちなんてわからないのが普通だなと。

もちろん極端に気遣いが足りてなかったり、配慮ができない人もいるのかもしれませんが、少なからず大切な人が病にかかったり、自分が突然健康じゃなくなったり、

痛みを伴ったときにはじめて自分の思考や脳裏に爪痕を残して、価値観として残るんじゃないかと思います。

私の痣が持病として軽いのか重いのかは捉え方次第ですが、人の痛みに対する受け取り方って、その人の経験を投影するなと思った出来事でした。

それでは。

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