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あなたのままでいい〜井出上漠さん講演

金曜日は会社の研修プログラムで、井出上漠さんのお話を伺わせていただきました。

予習のために井出上漠さんの書籍を拝読した際の記事はこちら。

講義は、前半は井出上さんのここまでの人生のお話、後半は質疑応答のお時間でした。とても長い時間、アカデミー生の質問に真摯にお答えいただいて感謝しかありません。

一番印象だった質問はこちらです。
「自分も友人にLGBTQの友達がいる。地元の友達で仲良くしてきたが、自分自身の中で無意識のうちに気遣って、どう接して良いかわからなかった部分がある。そういった友人と接する時に気をつけるべきポイントがあれば教えてください。」

それに対する井出上さんの回答が素敵でした。
「その人を特別な人として捉えるのではなく、今まで通りの友人関係でいて欲しい。今までと同じように接してもらうことで、やっぱり地元の友達だな!と思えることが自分自身の支えになると思う。」

他の質問に答えていた中でも印象的だったのが、「本当はジェンダーのことなんて話したくない。ジェンダーの話なんてしなくても、みんなが当たり前のように、その人がその人のままでいられることを受け入れれば良いだけだと思う。」という言葉。「ジェンダーの授業とかあるけど、みんなどこか他人事のように聞いているなと思った。」という言葉も印象に残りました。

私も書籍を読み、井出上さんは決してジェンダーだけの話をされているのではないんだということを思いました。たまたま井出上さんが、男性の身体に女性の魂で生まれてきただけで、それ以外にも“普通=大多数”ではないことに引け目を感じて生きている人はたくさんいると思います。政治人がマジョリティの方も含めて、みんなのために最前線で活動されている井出上さんの、優しさと強さを思いました。

けれども井出上さんがご自身を「別に強い人間じゃない」と表現されているのを聞くと、それはそうだよな…という気持ちになって。前に出て行動し続けることで人から受ける批判や誤解もたくさんあると思います。
それでも「ヒーローになりたい」と最前線で戦い続けてくれている井出上さんは、真のイノベーターだと感じました。

井出上さんのように最前線で戦い続けてくださる方に甘えるだけではなく、私たち一人ひとりの意識が世界を変えるんだということを自覚し、全ての人が自分らしく生きていける世界を私も目指していきたいと感じました。

井出上さん、改めまして、素敵な講義をありがとうございました。

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