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芋虫「さきこ」伝ーキアゲハが教えてくれたいろいろなこと②

芋虫「さきこ」との共同生活前回はコチラ

不思議なことに「さきこ」と名前をつけると、愛着と共に責任感が生じることに気がついた。

結果的にたかが虫なのに、殺しては申し訳がたたないと
本物のさきこの運命まで背負ってしまった気分だ。

最初の鳥のふんくらいの大きさだったさきこは、いつのまにか、
1.5倍くらいに大きくなった。
食欲も旺盛。
もともとあった無農薬のパセリをどんどん食べる。

このままだと餌がなくなる!
食べているものからキアゲハだということがわかった。

当時はキアゲハの幼虫がどんなものかわからなかったが、
調べてみると結構グロい。
鳥のフンみたいなやつだったのから最終的に
こういうやつになるらしい。

スクリーンショット 2020-07-10 21.29.52

いや、結構無理。。。かも。。。

あの新幹線の顔見たいなひょうきんな芋虫に脱皮するのかと思っていたが、
想像以上に気持ち悪い。

もう一つの誤解はアゲハ蝶だから柑橘系のものを食べるのかなーって
思っていたらなんとキアゲハは柑橘系はたべないらしい。

パセリなどセリ系が良いって書いてあるが、ここで衝撃を受けたのが

スーパーで買ったパセリは
あげてはいけないという事実だった。

なにそれ。怖い。

10匹飼った人は、市販のパセリで全滅したらしい。

調べてみるとそもそもパセリは残留農薬がかなり多く、
用途としても飾りように使われることが多いために
ふんだんに農薬が使われているとのこと。

殺虫剤そのまま食べてるのかと思ったらゾッとした。

でもたどり着いた結論としては、
現代で使われている農薬自体は
人体にそこまで影響はしないと
いうことだった。


食の安定供給のためにはやっぱり農薬って
切り離せないものだと思う。
さきこの食欲をみても、1匹で物凄い食べる。
そう考えると無農薬の農家さんってマジですごい。
この虫たちと共存しているのだから。


やっぱり畑に大量のさきこが発生した場合、
野菜って作れないなとも思ってしまった。
最近のバッタの大量発生のニュースしかり。
日本人全員のお腹を満たせているのは、農薬を利用する
農家さんの存在がいるからだとも思った。

無農薬と農薬の話は根深い。
もっと無農薬と農薬の話については書きたい。
頭ごなしで農薬を否定するのではなく
議論を沢山する必要があると思う。

こうしてさきこと暮らしてみると、
どんな農家さんにも感謝しかないし、
私が今目の前で食べているどんな野菜も奇跡でしかない。
その中でも、無農薬の野菜は職人技なんだ。
だって、やっぱり美味しいもん。

さきこと出会ったのも無農薬のイタリアンパセリからだった。
あれは本当においしかったな。

最終的に向かったのは花屋だ。

雨の中、花屋をハシゴし、やっと見つけた
季節外れの「スープセロリ」の苗を買って
さきこに与えると、美味しそうに食べて翌日脱皮した。

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写真で調べたときは、気持ち悪かったけれど
脱皮後のさきこは、愛着が増して本当に可愛い子供に見えた。

次につづく。。。



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