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#22アラサーの豪ワーホリ!日本語教師アシスタント編part2

私が学校に派遣されてどんな活動をしたかについて今日は書いていく。

日本語の先生はジェーンの他に2人いた。名前はジャッキーとタミ。みんな女性で、日本に住んだ経験のある人たちだ。私はまず、5歳から18歳までの全ての日本語クラスに入り、自己紹介をすることから始めた。事前に私の家族のこと、日本のこと、私の出身地である兵庫県のおすすめ観光地を紹介するパワーポイントを作っておいたため、それを使う。教室に入ると、どのクラスでも日本人だ!とわくわく、キラキラした目で見られる。動物園の動物になった気分だ。それから特技である津軽三味線も全クラスで披露することとなった。これは私にとって願ってもないことだった。「日本のことをもっと知ってほしい、紹介したい」、それが私が留学に行った目的の一つだったからだ。

自己紹介を兼ねたプレゼンをしているとき、問題が起きた。10分ほどの短いパワーポイントを作ったつもりだったが、全然終わらないのだ。生徒たちがみんな日本に興味を持って、質問しまくるからだ。日本の学校の「人の話を静かに聞く」が身に付いている私にとっては、これは衝撃だった。本当にちっとも進まない。スライドの中で、私が以前舞妓の衣装体験をした写真を載せた。すると、先生が舞妓の説明を始め、英語圏で人気の「SAYURI」という芸者映画の映像を流し始め、舞妓の生活について聞かれ、私は英語での説明に四苦八苦した(というか知識が浅く、あんまり説明できなかった)。また、他のページの観光地の紹介で、兵庫県内の「妖怪の町」について紹介した際には、「オーストラリアにも伝説の動物いるよ!」「妖怪って本当にいるの?」という生徒の発言から始まり、先生が河童についての説明を始め、「頭のお皿が乾いたら、どうなるんだっけ?」などの質問が始まり…。先生が生徒の好奇心や学ぼうとする意欲に対して、授業を先に進めたいから適当に終わらせるのではなく、丁寧に対応していく様子が印象的だった。

話を聞く姿勢については、席には座らず寝転がっていたり、床であぐらをかいていたりと自由だった。私のパワーポイントを楽しんでくれたのでよかったが、こんなにも授業を受ける態度が違うのだな、と驚いた。日本の授業が「ただ受ける」授業なら、オーストラリアの授業は「考え、発言し、参加する」授業だ。もはや教育方針が違いすぎて、私も教師として生徒のどのような点を褒める・注意・叱ればいいのか分からないときがあった。日本ではダメな行為が、オーストラリアでは問題ないことがままあったからだ。

日本語のレベルについては、正直高いとは言えない。例えば、この学校では小4で平仮名やカタカナの読み書きを習っていて、会話は出来ない。だが、高校生にもなると留学経験者などもいて、ある程度日本語で話すことが出来た。主張の試験の練習にもよく付き合ったものだ。これは、試験当日その場でテーマを与えられ、考える時間が3分与えられた後に自分の考えを話す、というもの。私も一緒に練習したが、日本語ネイティブでも難しいテーマが多かった。例えば「伝統文化を継承することはいいことか・悪いことか」「幸せについてどう考えるか」など、必ず長所と短所を述べなければいけない。練習ではそれを録音し、私が文字起こし後に添削、ジェーンと共に答え合わせの補習を行った。

私がいつも提案する授業活動を否定することなく、受け入れやらせてくれたことが私の自信に繋がった。そうして1か月という、短いようで長い期間が光のように過ぎていった。

次回、#23アラサーの豪ワーホリ!日本語教師アシスタント編part3につづく

👇今日はこの曲🎶まだまだstay home 🏠

※写真は、オーストラリアで老若男女に親しまれている「ジンジャービール」。ノンアルコール🥤おいしくてハマってから常備していた✨

リゾバ生活.com
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