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いつものaikoとお初のaiko

LLP20、NHKホール最終日。

LLP21、福岡マリンメッセにも絶対参戦するぞ、そう決めた日。

すぐに、いつも一緒にライブに行ってくれる地元の友達に声を掛けたが、旅行の予定とかぶっていると言われてしまった。

全く諦める気にはなれなかったので、最悪ひとりだなそれも悪くない、なんて思いながら駄目元で、絶対にaikoに興味なさそうな別の友達を誘ってみた。

行ってみたい。

まさかの返事をもらってしまい、ありがたさうれしさと同時に、若干のプレッシャーが私を襲った。

というのも、ライブというものにあまり興味のない人で、私と一緒に行った関ジャニ∞のコンサート以外のライブというものに行ったことがないのだ。
楽しんでもらえるだろうか…。
セトリの話をしていたら、そもそもセトリというのがセットリストの略かもわからないんだけどあってる?と言われてしまった。

彼女がaikoに行きたいという気持ちになったのも、歌声が好きというだけの理由。普段からaikoを聞くわけでもないし、曲もほとんど知らないし、人混みが苦手だし、ライブの恥はかきすて!タイプにはほど遠い人目を気にするタイプ。

不安だ。

ライブ当日、ランチにイタリアンを食べながらaikoの話。

ライブBlu-rayを貸していたのだが、
Blu-rayはウチ観れなかったんだよねー、と。
早く言ってくれ…DVDもあった…。

恋のスーパーボールが好きなんだけど歌うといいなー、なんてあまりにピンポイントなとこを狙うので、やらなかったらどうしようと私のプレッシャーは募っていった。

そんな私に追い討ちをかけたのが、実は雲は白リンゴは赤のCDを持っていたという彼女のカミングアウトだ。しかし、実際はタイトルすら覚えておらず、私がなんとか導き出したに過ぎない。

そのエピソードが最悪で、吹奏楽部だったという学生時代に演奏したキラキラで、aikoいいじゃん!と思い雲は白リンゴは赤を購入したものの、この曲の良さが全く理解できなかったというもの。

わかりやすくキャッチーな曲が好きで、この曲を聞いて、aikoの曲は私には理解できないと感じたという彼女だが、私の中で雲は白リンゴは赤はキャッチー寄りの認識で、恋のスーパーボールはキャッチーといえばキャッチーだが、ヘンテコメロディが多発しがちなaikoの曲の中でも、私が特にヘンテコメロディと感じている部分がラストサビ前にあるのだ。

えーそんなとこあるかな?

聞いたか?ちゃんと聞いてんのか?
超絶難解メロディー。

出口は塞いでしまおう
二人で迷いたいの
今夜をあげる

幾度となく聴いて聴いて聴きまくって、幾度となくカラオケで歌っているし、正確な音程で歌えていると採点機が示しているにも関わらず、
あ、今音外したでしょ、と毎回感じてしまうレベルにはおかしなメロディーではないか。

不安しかなくなった。

あのaikoのパフォーマンスを見たら誰もが魅了されるはず!!

そんなかつての自信も音を立てて崩れはじめている。

しかし時間は待ってくれない。

そんなこんなでいつの間にか私たちは、aikoの姿を間近で拝めるであろうなかなかの良席で、開演までの時を過ごしていた。

売り切れだろうなと思っていたが運良く購入できた南海キャンディーズ山ちゃんとお揃いのパーカーに着替え、私としては何年前だろう、大阪での追加公演で経験して以来、ライブの演出に合わせて光を放つ、「束縛バンド」こと「ザイロバンド」を装着し、開演時間を待つだけとなった。ここまで来たら安心。やっとこさ安堵する。

今回も無事この日を迎えて、こうやってaikoに会える事に感謝しかない。

大袈裟でも何でもなく、少し風邪をひきかけると、aikoまでは耐えてくれよ身体!と思うし、有休取る日を間違えてないか、チケットを入れ忘れてないか、何度も何度もしつこいくらいに確認した。

コンサート前にも関わらず彼女は隣で、
友達が誘ってくれました!友達サイコー!aikoサイコー!なんてすでにアンケートに記入している。
それをチラチラと横目で盗み見る。

aikoのライブは時間ぴったりに始まらないからねーなんて玄人の余裕を見せつけたりしながら気持ちの高ぶりを落ち着かせた。

aikoに会える。

BGMが止まり暗くなる。

ドッと歓声が上がる。

何度経験しても慣れない。

オープニング映像だけで涙が込み上げる。

aikoのライブが始まった。


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赤いストローを沢山仕入れます。