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ICT Silver Bullet Strategy

ICTで知られるThe Inner Circle Trader考案による「Silver Bullet」戦略。「90日続ければ辞表を出して専業トレーダーになれる」とICTが豪語する手法。ICTによると毎日必ずエントリーチャンスが最低1回はある、と。それでいて勝率が高く損益比が1:2以上あるのだから、この手法だけで専業になれるという主張もあながち大法螺ではないかもしれない。

トレードする時間帯は1日に3回と決まっている。それぞれ1時間。
① NY現地時間午前3時から4時(夏の東京時間16時ー17時)
② NY現地時間午前10時から11時(夏の東京時間23時ー24時)
③ NY現地時間午後14時から15時(夏の東京時間午前5時ー6時)
このうち日本在住のトレーダーがトレードできるのは、現実的に①と②であろう。なお、ICT本人の主戦場は②である。

ICTは「for all assets」全銘柄対応と謳っている。USDCADを好んでトレードしているようだ。バックテストで優位性が特に確認されているのは、GBPUSD、EURUSD、S&P500、NASDAQなど。

チャートは1分足または5分足を使う。なかには15秒足や30秒足、70 Tick足を使うトレーダーも見受けられる。

その日のトレンド方向(買い目線なのか売り目線なのか)を上位足で確認しておくことはとても重要。ちなみに、ICTの用語ではこれを「Order Flow」「Daily Bias」と呼ぶ。その日が買いに偏向しているか売りに偏向しているか、ということ。

Silver Bullet Timeになったら、1分足においてCHoCHとFVG(Fair Value Gap)が形成されるのを待つ。これらがなにかわからなければ、以下の記事をまずお読みいただこう。

CHoCHとFVGが形成されたら、Silver Bullet Time開始前の目立つ高値あるいは安値をローソク足がヒゲまたは実体で越えているかを確認する。ICT用語で言うところの「Liquidity Sweep」である。要するに高値安値から少し離れた位置に置かれた予約注文(ストップ注文)を狩り獲ったかを確認するのだ。

その後価格がFVGまで戻るのを待ってエントリーする。SLは直近高値安値から少し離して置く。損益比1:2以上になるようにTPを置く。目安とすべきは、Silver Bullet Time以前につけた高値安値である。つまりLiquidityで利確する。ICTは、FXで15 pips以上とれないエントリーは見送れと言っている。

ICT Silver Bulletを強力に補助するインジケーターがある。これを賢く使えばほぼ無裁量でこの手法を実践することも可能だ。

Silver Bullet Timeになったら、このインジケーターを1分足に適用して、自動で描画されるFVGでエントリーし、同じく自動で描画されるLiquidity Lineで利確すればそれでいい。

さて、果たして90日で仕事を辞めて専業トレーダーになれるだろうか。

【追記】
ICT本人による解説動画


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