次元の高い願いと次元の低い願いのどちらを優先すると良いのか？

前回の記事では、精神的成熟段階による主体的真理の質感の違いについてまとめた上で、自分の内なるエネルギーが湧いてくるかどうかの1点だけを大切に自分の主体的真理や願いを捉えることが大切であるという話をしました。

一人の中にも、複数の願いがあります。その願いは、キャリアの将来像であったり、ありたい家族の姿であったり、社会貢献をしたいという思いであったり、いろいろな形となって現れます。

これらの願いは、自分の内なるエネルギーが湧いてくるのであれば、全て主体的真理から派生する願いであり、その全てを大切にするといいと私は感じています。

前提として、主体的真理は、自分の中の目的レベル（Whyレベル）のものが統覚されたものであり、1つの側面や1つの言葉で表現し尽くせるものではありません。それは、いろいろな顔をして自分にやってきます。

前回の記事と同様に、言葉を使い分けるために、「主体的真理」という言葉を、自分の中の目的レベルのものが統覚された1つのものとして用い、それがいろいろな形となって現れたのものを「願い」と呼ぶことにします。

今回テーマとしたいのは、自分の主体的真理や願いにつながったときの、内なるエネルギーを感じる度合いを高めていくにはどうしたらいいかということです。内なるエネルギーを感じることができる度合いを「純度」と呼びます。

主体的真理は、願いという形で、いろいろな形をして表出しますが、主体的真理に近いものであればあるほど、内なるエネルギーを感じる度合いが高いという考え方から、主体的真理へのつながりの強さ、近さという意味で、「純度」と表現したいという思いがあります。

前段階の願いを満たすことを優先する

内なるエネルギーが湧く願いは全て大切にしたほうがいいという前提を持っていますが、より多くのエネルギーを感じるためには、すなわち主体的真理の純度を高めるためには、願いに優先順位をつけて満たしていくことをお勧めしたいと思います。

精神的成熟の段階について、前回の記事でご説明しましたが、環境順応型（自立＜依存）、環境順応型（自立＞依存）、自己主導型、自己変容型の順番で考えた時に、前にあるものを前段階、後ろにあるものを後段階と呼ぶことにします。

自分の中に複数の願いがあったときには、前段階の願いを優先的に叶えていくことをお勧めします。もう少し具体的に言えば、利己的段階、環境順応型（自立＜依存）、環境順応型（自立＞依存）、自己主導型、自己変容型の順番で優先的に願いを満たしていくことをお勧めします。

このようにお伝えすると、疑問に思われる方もいらっしゃると思います。自己主導型や自己変容型の願いの方が、自分だけではなく周囲にいい影響を与えるから、より優先するべきではないか、という疑問です。野心と志という対比で以前もお話をしたとおり、影響範囲が自分に留まらずに、周囲に開かれている方が、共感を得やすいという面がありますので、この疑問には一理あります。

それでも、利己的段階、環境順応型の願いを優先的に捉えていくことをお勧めしたい理由が2つあります。1つは、その願いが一番切実な願いであるという理由です。前段階の願いがある場合、後段階の願いよりも切実にその願いを感じます。ですからその願いを満たすためのエネルギーが湧いてきます。

2つ目の理由は、それらの願いを満たすことによって、その願いを完了させることができて、より後段階の願いに近づくことができ、自分の主体的真理からくる純度の高い内なるエネルギーに近づけるからです。精神的成熟の段階は、前の段階における願いを叶えきることによって、初めて次の段階に進むという側面があります。前の段階の願いを叶えずに、次の段階に移行しようとしても、実際のところ難しいという側面があります。

例えば、次のような願いを持っているAさんがいたとします。

▼自分がエネルギーがでる瞬間は、人が自分の願いを叶えて変わっていく姿をみているとき
▼仕事としては、自社の人材育成の全体に携わり、自分が社内の人々の課題や悩みを真摯に聴いて、その解決の手助けをしたい
▼それを実現するためにも、社内で人材開発に関する企画の責任者となれるように、人材育成やコーチングに熟達したい
▼それを実現するためにも、まずは社内で一目置かれる存在になりたい

この中には、いろいろな精神的成熟段階の願いがあるように見えます。内なるエネルギーが湧いてくるものである限り、どれも大切にした方がいいことは間違いありませんが、その中でも優先的に満たすと良いのは利己的段階、環境順応型に近いものになります。

この例のおいて優先的に捉えると良いのは「まずは社内で一目置かれる存在になりたい」という願いです。これが、Aさんが一番切実に、日々のこととして意識したくなる願いである可能性が高いです。それ以外のものも、内なるエネルギーが湧くものではありますが、エネルギーが湧く度合が違ってくるというイメージです。水が湧いて小川ができるようなイメージか、堰を切ったように水が溢れてくるようなイメージの違いです。

この例において「社内で一目置かれる存在になりたい」という願いが叶ったときのことを想像してみてください。本人からすると、その願いは既に満たされているので、上記のような思いのリストには、その項目は入ってこなくなります。「社内で一目置かれる存在になる」ということには自然と意識が向かなくなってくるのです。

このように、前段階の願いを大切にすることがとても重要です。それをなかったことにしたり、認識していても大切にしなかったりすると、それが影となって後から尾を引いてしまうこともあります。

「やりたいこと」を見つけるために、「やるべきこと」から始めるのも1つの手

前段階の願いを大切にすることが重要という話をしましたが、これに関連して、もう一つ、主体的真理の純度を高めるための観点をお話します。

それは、「やるべきこと」と「やりたいこと」についてです。「やるべきこと」はたくさんあるけれども、「やりたいこと」が見つからないという人は少なくありません。あるいは、「やるべきこと」が山積みになっていて、「やりたいこと」に割く時間がないという話もよく聞きます。

ここでお話をしたいのは「やりたいこと」を見つけるために、「やるべきこと」から始めるというやり方も1つの手であるということです。

先ほどの精神的成熟段階による願いの質感の違いの話と紐づけてみると、「やりたいこと」は、自己主導型知性の願いの質感です。「やるべきこと」は、周囲から要請されることを満たすという観点から環境順応型知性の願いの質感になります。

やるべきことは、周囲から要請されていることなのだから、自分の願いとは関係がないのではないかという疑問が湧くかもしれません。おっしゃる通り、「やるべきこと」と「願い」というのは全く異なることのように思えます。しかし、やるべきことと自分が認知している時点で、それをやることは自分の願いでもあるのです。

例えば、気乗りのしない仕事の締め切りがあるとします。その締め切りまでに仕事を仕上げることは「やるべきこと」になります。しかし、見方を変えれば、「やるべきこと」をやることによって、周囲からの期待に応えるとか、評価されるという「願い」があることに気づきます。「やるべきこと」をやるという選択をしているのは自分です。そこには、（多くの場合、環境順応型の）願いがあるのです。

「やりたいこと」・・・自己主導型知性の願いの質感
「やるべきこと」・・・環境順応型知性の願いの質感

先ほど、前段階の願いを大切にするという話をしましたが、「やるべきこと」と「やりたいこと」という対比においては、「やるべきこと」を先に満たすことと同じであることがわかります。その願いが満たされた時に、それは意識の向かう先ではなくなり、次の段階に移行することができるという話にあるとおり、「やるべきこと」の先に「やりたいこと」が待っています。

先ほどのAさんの例でいえば、やりたいことは自社の人材育成の全体に携わることであり、やるべきことは一目置かれる存在になることです。

Aさんの例における「やりたいこと」と「やるべきこと」
▼やりたいこと（自己主導型知性の願いの質感）
仕事としては、自社の人材育成の全体に携わり、自分が社内の人々の課題や悩みを真摯に聴いて、その解決の手助けをしたい
▼やるべきこと（環境順応型知性の願いの質感）
まずは社内で人材育成企画の仕事を任せてもらえるように一目置かれる存在になりたい

Aさんの場合は、「やりたいこと」と「やるべきこと」の両方が見えている中で、「やるべきこと」にまず取り組んでいくのが良いという話ですが、仮に「やりたいこと」が明確に見えていない状況であっても、同じことが言えます。「やるべきこと」にまずは全力で取り組んでみることが「やりたいこと」の発見につながります。

ちなみに、「やりたいこと」と「やるべきこと」という捉え方以外に、「自分とは関係がないもの」という捉え方があります。「やるべきこと」に全力に取り組むというときに、それは自分とは関係がないものではなく、「やるべきこと」であると自分が選択していることを確認することは有意義と思います。

エゴを満たすことで、純度が高まっていく

私自身の内なるエネルギーの変遷についてお話をしましょう。私自身にも、いろいろなレベルの願いがあり、それが時間とともに移り変わってきています。その中で言えることは、利己的段階、環境順応型知性の段階の願いを叶えること、もっとシンプルに言えば、エゴ的な願いを満たすことによって、主体的真理の純度が高まっていくということです。

▼利己的段階の願い
・自分が好きなことをやっていたい（嫌いなことを、外圧によってやらされるのは嫌だ）
・家と車が欲しい（昭和か！）
▼環境順応型知性の願い
・一人前のコンサルタントになりたい（前職時代）
・どこにいっても、どんな場面でも通用する力を身に付けたい（前職時代）
・一人前の経営者として、認知されたい
・家族が生活に困らないレベルで、経済的自立が担保されるようにしたい
・自分が生きた証が欲しい（自分の外部に証が欲しい）
▼自己主導型知性の願い
・教育という、人に選択肢を提供することをやっていきたい
・自分が主体的真理に生きるのと同時に、当社（アルー）の一人一人が主体的真理に生きることをサポートしたい
・教育の本質を突き詰めて、わかりやすく、広がりやすい形でサービス提供したい
▼自己変容型知性の願い
・主体的真理に生きる人がたくさんいる社会に貢献する
・SDG4（全ての人に質の高い教育を）を実現する世界的教育インフラを構築する

社会人になってからの自分の願いを書き出して、それぞれの願いがどの段階にあたるかを整理をしたものです。このように書きだしてみると、いろいろなレベルの願いが自分の中にあったことをしみじみと振り返ります。みなさんも、是非とも一度やってみてください。いろいろな気づきがあることと思います。

2003年に起業した当初は、利己的段階と環境順応型知性の願いに意識の重心があったように思います。起業したときから教育を手がけていますので、自己主導型知性にある「教育という、人に選択肢を提供することをやっていきたい」ということも意識はしていましたが、まだお題目感というか、掲げてはいるものの重心がそこにあるわけではなかったというのが正直なところです。

起業してからしばらく経過して、利己的段階と環境順応型知性の願いについては、いくつか満たされたものがありました。また、2018年に上場したことも、この中のいくつかを満たすには十分な出来事でした。しかし、まだ完全に満たしたとは言い切れないものがあることも確かです。それらの願いをなかったことにするのではなく、むしろ優先順位を高めて向き合っていく必要があると思っています。

今の実感値としては、環境順応型の願いが未成就のまま残りながら、自己主導型の願いについても、自分の中のエネルギーの源泉になっている感じがしています。一方で、自己変容型の願いについては正直なところ、まだ心的な距離がある状況です。（主体的真理を最も純度高く表現したものとして掲げてはいますが、まだ距離があるというのが実情です）

利己的段階や環境順応型にあるようなエゴ的要素が強い願いについても、無視をするのではなく、そこに願いがあるのであれば満たしていく、ということが自分の経験を振り返っても大切なことだったと思います。そこを満たしていかないと、自己主導型や自己変容型の願いとのつながりが、少し希薄になってしまったり、お題目のようになってしまったりする感覚があります。

エゴ的要素について、積極的に満たしていくことで、主体的真理の純度が高まります。もちろん、何が何でもエゴ的要素を満たすというのではなく、周囲との調和（家族や仲間とうまくやる、仕事を一定レベルで成り立たせる、法律や道徳観を守るなど）を保ちながら、自分のエゴ的要素を満たしていくということです。

この記事では、主体的真理の純度を高めるために、自分の中にある複数の願いについて、その全てを大切にしながらも優先順位をつけて満たしていくということをお話ししました。

本日の問いとなります。（よろしければ、コメントにご意見ください）

・あなたが今感じている願いを挙げた時に、優先して満たすべき願いはどのようなものですか？

・その願いを満たすことを優先するとしたときに、どんなことを始めたり、辞めたり、継続したりするのが良いでしょうか？

Which to prioritize, the higher-stage wishes or the lower-stage wishes?

In my previous article, I summarized the differences in the quality of subjective truth depending on the stage of mental maturity, and talked about the importance of capturing one's subjective truth and wishes with only one thing in mind: whether or not one's inner energy comes to life.

Within each person, there are multiple wishes. These wishes can take many forms, such as a vision of one's career future, the ideal image of one's family, or a desire to contribute to society.

I feel that all of these wishes are wishes that derive from subjective truths, if they come from one's inner energy, and that it is good to cherish all of them.

The premise is that subjective truth is a synthesis of what is at the purpose level (Why level) within us, and is not something that can be fully expressed in one aspect or one word. It comes to us in many different faces.

As in the previous article, for the sake of distinction, I use the term "subjective truth" as a single thing that has been enlightened by the purpose level within us, and call it a wish, which is the manifestation of the subjective truth in its various faces.

The theme I would like to discuss this time is how to increase the degree to which we can feel our inner energy when we are connected to our own subjective truths and wishes. The degree to which we can feel the inner energy is called "purity" in this article.

The closer we are to the subjective truth, the higher the degree to which we feel the inner energy, so I would like to express "purity" in terms of the strength and closeness of our connection to the subjective truth.

Prioritize fulfilling the wishes of the former stage

I have an assumption that all wishes that come from inner energy should be cherished, but in order to feel more energy, i.e., to increase the purity of subjective truth, I would like to recommend prioritizing wishes and fulfilling them.

As I explained in my previous article about the stages of mental maturity, when we think of them in the order of Socialized Mind (independence < dependence), Socialized Mind (independence > dependence), Self-Authored Mind, and Self-Transforming Mind, we call those in the front the former stages and those in the back the latter stages.

When we have more than one wish in our mind, it is recommended that we fulfill the wishes in the former stages in priority order. To be more specific, I recommend that we fulfill our wishes in the following order of priority: Self-Sovereign Mind, Socialized Mind (independence < dependence), Socialized Mind (independence > dependence), Self-Authored Mind, and Self-Transforming Mind.

When I tell you this, I know that some of you may wonder. Shouldn't Self-Authored-Mind, and Self-Transforming-Mind wishes be given higher priority because they have a positive impact not only on us but also on the people around us? This question has a point because, as I mentioned before in the contrast between ambition and aspiration, it is easier to gain sympathy when the sphere of influence does not stop with oneself but is open to the people around us.

There are two reasons why I would still recommend that you give priority to Self-Sovereign-Mind, Socialized-Mind wishes. The first reason is that it is the most desperate wish, and if we have a former stage wish, we feel it more desperately than a later stage wish. Therefore, we will have more energy to fulfill that wish.

The second reason is that by fulfilling those wishes, we are able to complete them and move closer to the later stages of our wishes, closer to the pure inner energy that comes from our own subjective truth. There is an aspect of mental maturity where we can only move on to the next stage when we have fulfilled the wishes of the former stage. In fact, it is difficult to move to the next stage without fulfilling the wishes of the previous stage.

For example, let's say that person A has the following wishes.

▼The moment when I get energized is when I see people changing by fulfilling their wishes.
▼As a job, I would like to be involved in the overall human resource development of the company, listening sincerely to the issues and concerns of the people within the company and helping them to resolve them.
▼In order to achieve this, I want to become proficient in human resource development and coaching so that I can be in charge of planning human resource development within the company.
▼In order to achieve this goal, first of all, I would like to be recognized and respected within the company.

There seem to be wishes of various stages of mental maturity in this. There is no doubt that all of them should be cherished as long as they come from the inner energy, but the ones that should be fulfilled with priority are the ones that are closer to the Self-Sovereign-Mind, Socialized-Mind stages.

In this example, the wish that should be given priority is "First of all, I would like to be recognized and respected within the company. This is most likely the wish that person A will most earnestly want to be aware of on a daily basis. The other wishes are also things that come from inner energy, but the degree of energy is different. There is a difference between the image of water springing up to form a stream and the image of water overflowing like a dam.

In this example, imagine that the wish "to be recognized and respected within the company" has been fulfilled. From the person's point of view, that wish has already been fulfilled, so it will no longer be included in the list of wishes above. The wish to "be recognized and respected within the company" will naturally disappear from his/her mind.

As we can see, it is very important to take care of our wishes in the former stages. If we pretend that they are not there, or if we recognize them but don't value them, they may become a shadow that tails off later.

One way to find out what we want to do is to start with what we should do

We talked about the importance of valuing the wishes of the former stage, and in relation to this, I would like to share another perspective on increasing the purity of subjective truth.

It's about "what we should do" and "what we want to do." There are many people who have many things to do, but cannot find what they want to do. I often hear people say that they have so many things to do that they don't have time for what they want to do.

What I want to talk about here is that one way to find out what we want to do is to start with what we should do.

In connection with the earlier discussion of the differences in the texture of wishes depending on the stage of mental maturity, "what I want to do" has the quality of a Self-Authored-Mind wish.  "What I should do" has the quality of the Socialized-Mind wish, from the perspective of fulfilling the requests of those around us.

You may be wondering if what we should do has nothing to do with our own wishes, since it is something that is requested by the people around us. As you say, "what we should do" and "what we wish" seem to be two completely different things. However, when we recognize that we should do something, it is also our wish to do it.

For example, let's say we have a deadline for a job we're not keen on. Finishing the job by the deadline is a "should do". However, if we look at it from a different perspective, we realize that by doing what we have to do, we are hoping to meet the expectations of those around us, or to be appreciated. We are the ones who make the choice to do what we need to do. There is a (often Socialized-Mind) wish.

What I want to do: A wish with the quality of Self-Authored Mind
What we should do: A wish with the quality of Socialized Mind

Earlier, I talked about valuing the wishes of the former stage, and in the contrast between "what we should do" and "what we want to do," it turns out that this is the same as fulfilling the "what we should do" first. As I said, when that wish is fulfilled, it is no longer the destination of our consciousness, and we can move on to the next stage.

In the example of person A earlier, what he/she wants to do is to be involved in the overall human resource development of the company, and what he/she needs to do is to become a person to be recognized and respected.

In person A's example, "what I want to do" and "what I should do"

▼ What I want to do ( A wish with the quality of Self-Authored Mind): 
"I want to be involved in the overall human resource development of my company, and I want to listen sincerely to the issues and concerns of the people in my company and help them resolve them."

▼ What I should do (A wish with the quality of Socialized Mind):
"First of all, I want to become a person who is recognized within the company so that I can be entrusted with the task of planning human resources development."

In person A's case, it was a good idea to work on the " what I should do" first, when both the "what I want to do" and the "what I should do" are in sight. The same can be said even if you don't have a clear idea of what you want to do. The first step to discovering what you want to do is to put all your energy into what you need to do.

Incidentally, there is another way of looking at "what I want to do" and "what I should do": "what has nothing to do with me". I think it is meaningful to make sure that when you put all your energy into what you "should" do, it is not something that has nothing to do with you, but something that you choose to do.

Satisfying the ego increases purity

Let's talk about the transition of my own inner energy. I have many different levels of wishes, and they have shifted over time. What I can say is that by fulfilling the wishes of the former stage, or to put it more simply, by fulfilling the egocentric wishes, the purity of the subjective truth increases.

▼The wishes of Self-Sovereign Mind
・I want to do what I like (I don't want to be forced by external pressure to do something I don't like).
・I want a house and a car (Showa-era feeling!)
▼The wishes of Socialized Mind
・I want to become a full-fledged consultant (at my previous job).
・I want to acquire skills that can be used anywhere and in any situation (at my previous job).
・I want to be recognized as a full-fledged executive.
・I want to be able to ensure financial independence for my family.
・I want to have a proof of my life (I want to have a proof outside of myself)
▼The wishes of Self-Authored Mind
・To work in education, which provides people with opportunities to make choices.
・To support each and every one of our company ( Alue ) to live in the subjective truth at the same time as I live in the subjective truth.
・To pursue the essence of education and provide services in a way that is easy to understand and spread.
▼The wishes of Self-Transforming Mind
・To contribute to a society where there are many people who live in subjective truth.
・To build a global educational infrastructure to realize SDG4 (quality education for all).

I wrote down the wishes I have had since I became working, and sorted out which stage each wish was at. When I write down my wishes in this way, I am reminded of the various levels of wishes that I have had. I encourage everyone to try this once. I'm sure you will have many insights.

When I first started my business in 2003, I think the center of my consciousness was focused on the wishes of the Self-Sovereign-Mind stage and the Socialized-Mind stage. I've been involved in education since I started my business, so I was aware of the wish of self-directed intelligence to provide people with opportunities for choice through education. However, to be honest, it was kind of a theme, or rather, it was not the center of my consciousness, even though it was stated.

Some time has passed since I started my business, and some of the wishes of the Self-Sovereign-Mind stage and the Socialized-Mind stage have been fulfilled. Also, going listed on the stock exchange in 2018 was enough to fulfill some of these wishes. However, there are still some wishes that I can't say have been completely fulfilled. Rather than pretending that these wishes are not there, I believe that I need to face them with a higher priority.

In terms of my current feeling, I feel that while the wish for the Socialized-Mind stage remains unfulfilled, the wish for the Self-Authored stage is also becoming a source of energy within me. On the other hand, there is still some distance between me and my Self-Transforming wish. (Although I hold it up as the purest expression of subjective truth, there is still a distance.

Looking back on my own experience, I think it was important not to ignore wishes that have a strong egocentric component, such as those in the Self-Sovereign-Mind stage and the Socialized-Mind stage, but to fulfill them if they exist. If I don't fulfill them, I feel that the connection with the Self-Authored and the Self-Transforming wishes becomes a little diluted, or becomes just like an abstract proposition.

As for the egocentric element, proactively fulfilling it will increase the purity of the subjective truth. Of course, this does not mean that we should satisfy our egocentric elements at all costs, but rather that we should satisfy our egocentric elements while maintaining harmony with our surroundings (e.g., getting along with our family and friends, maintaining a certain level of work, observing laws and moral values, etc.).

In this article, I talked about how to prioritize and fulfill multiple wishes within oneself in order to increase the purity of subjective truth, while still valuing all of them.

Here are the quests of the day. (If you'd like, please share your thoughts in the comments.)

・When you list the wishes you feel now, what are the wishes you should prioritize fulfilling?

・If you were to prioritize fulfilling that wish, what would be the best thing to start, quit, or continue doing?

　Bunshiro Ochiai