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シチュエーション別目標設定の実際セミナー

昨日はzoomオンラインセミナーだった。

参加登録者4751名という大所帯。ルームも複数用意され、YouTubeとFacebookで LIVE配信されるという、前代未聞のセミナーだった。

登壇講師は9人、時間は13:00〜18:00という長丁場。しかも参加無料。聴講者は無料だけど、企画、準備、運営に関わった講師の先生方、リハテックリンクスさんの時間と手間は無料ではない。改めて感謝したいと思う。

目標設定は具体的で対象者の120%くらいの課題だとアウトカムが向上しやすいと教えてくれた友利先生。

僕が叙述的リーズニングに偏りがちだったと気づかせてくれた斎藤先生。

どう聞くか?より、なぜそれを聞くのか?が大事で、対象者に利益があると思ってもらえれば、対象者は考え、答えてくれることを教えてくれた上江洲先生。

運転支援は作業を奪うことになるという、澤田先生の言葉の重さ。

意味のある作業を選択し、構成し、満足いくよう行うことと、人-環境-作業は相互作用で変化するという作業療法の根幹を思い出させてくれた仲間先生。

目標設定の重要さを、目標設定の障壁となる要素から逆説的に伝えてくれた竹林先生。

目標設定の困難さは支援者(の態度)にあることに、目を背けるな、と強く頼もしいメッセージをくれた岩根先生。

例え重度認知症だと判定されたとしても、環境設定によってQOLの評定は可能であるという示唆をくれた田中先生。

「めんどくさいは、おもしろい」という最初のスライドの文言と、就労分野を越えた、「何になりたいか+どうなりたいか」を共有することに関して深く共感を覚えた仲地先生。

長時間の椅子座位は、腰痛を助長するという説があるのと、昼食後で意識レベルが下がることを懸念して、ずっとPCの前で立位で聴講した。

意識レベルが低下することもなく、座りたいとも思わなかった。

竹林先生がエピローグでおっしゃったように、今日聴いたからと言って、明日からすぐできるものではない。

でも、一部でも、できることは確実にある。できることを積み上げていくだけだ。

このような、どう考えても有料級のセミナーが自宅で聴講できるなんて、僕が新人の頃は考えられなかった。きっと、これから、このような機会を活用するセラピストと、ガラパゴス化してしまうセラピストと、二極化がどんどん進むと思う。

今回のセミナー、内容は目標設定に関してだったけど、9人の講師からのエールでもあったと、僕は勝手に解釈している。

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