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ベンチャーファイナンスのリテラシー「What is 資金調達?」

立場柄、全国津々浦々ファイナンスの相談を頂きます。
課題を感じる中のひとつがリテラシーです。(*地方に限らず)
「資金調達」や「ファイナンス」と一色単にされることが多いですが、様々な方法があります。

[融資(デット)]
・政府系(日本政策金融公庫等)
・保証協会
・銀行系(メガ/都市銀行/地銀)
・信用金庫、信用組合
・農協、漁協、etc...

[出資(エクイティ)]
・事業会社(M&A、マジョリティ出資、マイノリティ出資)
・CVC(マジョリティ出資、マイノリティ出資)
・VC(マイノリティ出資)
・PE(マジョリティ出資、マイノリティ出資)
・エンジェル投資家(*スタンスによる)
・証券系(投資銀行業務)
etc...

[制度系]
・補助金(経済産業省)
・助成金(厚生労働省)
etc...

[ノンバンク]
・リース、etc...

それぞれスタンスがあって異なる場合もありますが、ざっくりとしたイメージで分けさせて頂きました。
よくファイナンスの専門家もいらっしゃいますが、いくつかのジャンルに分かれます。
そのため、専門家に相談する際は「何が得意(本業)なのか」を把握してください。
例えば、融資端の方はエクイティの専門家ではありません。
(特定の業種を否定している訳ではなく、それぞれで見るポイントが違えば本業でもないので交わりません。)
見分け方は至ってシンプルですが経歴を見てください。
中にはマルチにできる方もいますが、調達するご本人で経験がない場合、個人的にはそれぞれの専門家とセカンドオピニオンを立てることをお勧めします。

[あんた何屋さん?]
偉そうに言ってるけどあなた(筆者)は何の専門家ですか?と思われるかもしれません。
私は証券出身のビジネスマニアで、ズブズブに本業もやる金融屋さんです。

サバイバル

私の場合は”ビジョン”と”事業”から計画と照らし合わせてファイナンスの方法を考えます。
なぜなら、バックボーンが金融(証券)出身で、コンサルではファイナンスだけでなく事業端(ベンチャー・中小・上場、再生まで)も歩んできた特殊な人種だからです。
イメージは事業がサバイブするためのありとあらゆる戦い方ができるランボーのようなタイプですw
(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/ランボー)

・てことは何でも屋さんですか?
→いいえ違います、バックオフィスや技術系等々の専門知識は浅いです。

・金融のプロ?
→少額の資金調達(1億円未満/1-3億円/10億円未満/100億円未満)ならそう言えます。
一方で100億円以上や保険などは経験がありません。

例えば敵対的TOBなどの場合、専門性やそのレイヤーのプレイヤーとのネットワーク、会社としてのクレジットも必要になります。
(ランボーと比較すると空母のようなものでしょうかw)

私のようなタイプは転職市場では価値がつかないタイプでしょう。
ビジネスとファイナンスを掛け合わせた多くのケースを経験してきたので、この特殊性がランボーと例えた理由です。
(個人的にスタローンは好きなこともありますw)

お金どうこうよりも、シンプルに手伝いたいと感じた企業を支援しています。
お断りするケースは「調達”だけ”やって」「営業”だけ”してきて」と言われる場合です。

特にメインにしている『エクイティ』は不可逆で、やり直しが極めて難しいです。
また、お金に色はついていないけど”性格”はあります。

なんのための資金か?

が最も重要です。

資金調達のために事業を寄せるのは本末転倒で、その資金で何をするのか、を実現する手段がファイナンスです。

そこを考えると、どう動けば良いのかが少し見えてくるのではないでしょうか。
資金調達が思ったようにいかない方は考えを整理して頂くと良いかもしれません。
僅かでもこの記事が事業の参考になりましたら幸いです。

【最後に】
今回は前提の話をさせて頂きました。
調達のギャップもありますので、何に問題があるのか、また別の記事で深掘りさせて頂きます。

自他推薦問わず、話を聞いてみたいという方はお気軽にご連絡ください。

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