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愛されていいんです

「こっちおいで」

綺麗な目で、まっすぐ見つめてくる彼に戸惑う。

わ…私…愛されて、
いや…愛され過ぎて、いいんですか?

ーーー

今まで、愛されるよりも、愛したいし尽くしたいタイプだったし、優しくされたりすると
「あーこの人ワンチャン狙ってるだけだな」
「どいつもこいつも世の中終わってんな〜」
とか、自分の退屈で変な経験から斜に構えてしまっていた。

目の前に座っているゴリちゃん
(マッチョ社内彼氏のことをゴリちゃんとする)
は、何の見返りもなく、
ただ、好きだよとかに出会えてよかったよとか、甘い言葉を言ってくる。


だけでなく。
居酒屋でお箸を落として拾おうとした時に
机の角を手でおさえてくれてたり、
クーラー直撃の席に座ってた時、
トイレから戻ってきたら席を替えてくれてたり、
2人とも仲良くしている会社の先輩に、
「僕たち、付き合ってます。」と急に宣言したり。

ゴリちゃんは、私との恋というか愛というか、
未来というか、フォーエバーというかを、
多分一切疑ってないし、迷ってない。

そんなまっすぐな気持ちは、
なんだか何かに似てるな〜と考えると、
家族からと家族への気持ちに似てるな〜と思う。

非常にありがたいことに、
私の家族は本当に仲が良い。
だから、家族といるときに、未来を疑ったり、
もう少ししたらどうせお別れが来るんだろうな
という悲しい未来予想図はカムトゥルーしない。

これってもしかして、家族になろうよって話?

ゴリちゃんは、「〇〇さんと、結婚したい」
と、付き合って1週間で言ってきた。

「あーーするする。大好き。」
と、短パンTシャツノーブラでクーラーにあたりながらスイカバー食べてる私の、
どこをどう見てそう思ってくれるのかいな。

私の態度も完全に付き合って1週間の態度ではないのだけれど。

ーーー

ゴリちゃんの優しさや、愛情は本当に
私のキャパシティを超過してる。

けど、その愛情が全然重くなくて、
なんか、ちょうどいい。

愛されていいんだな〜
と、今は素直に思うから、
一旦どうなるかだけ、突き進んでみようと思う。

※ゴリちゃんとタッチの差で付き合った(?)
 彼はちゃんと(?!)お別れしました。
※ありがとうございました。

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