侘び茶 御茶のみち 本寿庵 稲電流の茶の湯 〓茶道・佛教〓

いつの間にやら、祖先が歩んだ侘び茶の道に入り只今ほとほとと歩んでおります。 小さな法華…

侘び茶 御茶のみち 本寿庵 稲電流の茶の湯 〓茶道・佛教〓

いつの間にやら、祖先が歩んだ侘び茶の道に入り只今ほとほとと歩んでおります。 小さな法華経寺院に生まれ、19歳で特度、20歳で尼僧となり、長年一般の勤務と二足のわらじで歩んでまいりました。 幕末に一度は絶えた村田珠光さまから受け継いだ侘び茶の世界を小さな寺の庵で温めてまいります。

最近の記事

呑気者

お世話になった方を訪ねて🌾 心地よい風が吹くなか、ほとほとと歩き 良い時を過ごしました。 帰り道、方向音痴な私は8mほど反対方向へ 間違いなく間違えているに違いない🤔 道を尋ねたお店は、偶然にも茶道具屋さん🌼 店の奥からお顔を見せて下さった奥さまから「あら!さっき車の中から見かけた方!着物でのんびり歩いてる人がいると思った😄」 道を教えていただき、有難うございました🙇 反対方向へのんびりほとほと、呑気者でございます🌿

    • ほとほとと、侘び茶道

      「無念・・」 そのような心を残しつつこの世を去る方もいます。 個人の周囲にある環境や人間社会・組織の主張や評価が、個人の思い・尊厳を上回ることは、哀しいかなこの世の常です。 そのようななかで生涯を終えて、故人の心は行き場を失い、次の道に進めず迷う。平たく申せば、逝くところへ逝けない。 故人の冥福を祈ることのはじまりは、まずはこの世の都合不都合を捨て、故人に対して正直な心を手向けることです。それが焼香をして手を合わせる合掌の姿です。 そのような折々に、ふとこの世の損得か

      • 再生

        柄杓の扱い、襖の開け閉め 稲電流の習い2「枝、梢は風に従うてあるやうに」 【茶道・仏教】風炉平点前

        稲電流の侘び茶🌾に伝わる柄杓の習いをお伝えします。本寿庵の襖の開け閉めも併せてご覧くださいませ。

        • ものごとのはじまり

          稲電流は、江戸の終わりに土に還った“ある侘び茶の流れ”を前身とします。 幕末、多くの物事、価値観、人や動物に至るまで、要不要の切り分けがされ日本は激変していきました。 終えた命が、再び蘇ることはありません。 それほどに命は尊いもの。 いまに伝えられる茶道に肩を並べようという欲はなく。 迎えた終わりをそのままに、土に還り、時が過ぎて得た果報を 法華経の寺に結ぶ侘び茶の庵「本寿庵」で研鑽してまいります。 時が過ぎて生まれた新たな果報、ものごとの始まりでございます。 本寿庵

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          静かなお点前への一歩 袱紗は一葉を開くが如く 稲電流の侘び茶

          稲電流の侘び茶に伝わる袱紗の習いをお伝えします。 「袱紗は一葉を開くが如く」 解説とお点前を交えながら進めてまいります。ご覧くださいませ。

          静かなお点前への一歩 袱紗は一葉を開くが如く 稲電流の侘び茶

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          老木に咲いた花

          自然(じねん)に咲いた残り花、それが侘び茶稲電流でございます 葉桜の季節 桜の樹に青々とした若葉が芽吹き、はらはらと舞う桜の花びらは、季節の移ろいを知らせてくれます。 茶室では炉から風炉へ。 小雨が降るなか降る桜は、風花と見紛う美しさです。 炉も終わりを迎える四月なかば、海老の耳をつけた茶釜が、香川から東京へ長旅を経て、我が庵に到着しました。 早速湯を替えて、初釜(?)の準備にとりかかります。 釜師の方の言葉が心に響きます。 「・・鉄は錆びて地の姿に還るのが本来だが・

          侘び茶、嗜好や社交から離れた静かな素朴な世界

          侘び茶 本寿庵 稲電流のお点前は、茶道具の一つ一つと呼吸をあわせた一座建立を心します。 袱紗さばきや茶筅通しなど、基本となる点前の所作は、茶道具たちの呼吸が息吹くように心をかけます。 侘び茶稲電流は、嗜好や社交という人に寄った概念から、少し離れたところにある静かな素朴な世界です。 どうぞお愉しみくださいませ。 ※エキテン掲載 「本寿庵 侘び茶の茶道教室」

          侘び茶、嗜好や社交から離れた静かな素朴な世界

          静かなお点前をいたしましょう

          侘び 茶の湯 火と水と茶と道具と静かなお点前 本寿庵の朝 空明けきらぬ五時、水屋甕に水を汲みます。 寺の本堂では、仏さまに灯明が燈り、香が焚かれます。 静かに、茶釜に熱が入りはじめ、次第に松籟の音が響きはじめます。 点てた御茶を仏さまに献じて、読経がはじまります。 (松籟の音とは、松が風に揺れて梢が擦れ響く音を言います。茶釜の湯が煮えたぎる音がその音によく似ていると言われます) 人は、さまざまな理由で手を合わせます。 悩みがあり解決を求めて手を合わせる人 心静かにあり

          本寿庵の茶の湯🌾 残り花です 桜が散り葉桜へと移ろうなか  まだ咲くよ と云っているようです🌿

          本寿庵の茶の湯🌾 残り花です 桜が散り葉桜へと移ろうなか  まだ咲くよ と云っているようです🌿

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          春浅し 茶筅飾り 濃茶 本寿庵三月

          桜のうえに昇る龍を拝見し、 春雷を前に勢いよく天空へ昇る龍に稲穂の恵みを祈ります。 茶筅は黒竹、茶杓は実竹を使わせていただきました。 抹茶 小倉山 小山園 菓子 花すだれ 鼓月 本寿庵、季節の茶の湯の風景です。エキテンに本寿庵掲載いたしました。ご覧いただきましたら幸いです。

          一病息災🍵 地味ですが、手軽な身体に優しい良質たんぱく質なお弁当🍅 ひじきの煮物 パセリとチーズ卵オムレツ ほうれん草のおひたし ミニトマト お揚げふっくら煎り モヤシの和えもの(酢醤油みりん) お揚げは、味噌汁の汁でじっくり煎りました。出汁と味噌で味はしっかり塩分控えめ😋

          一病息災🍵 地味ですが、手軽な身体に優しい良質たんぱく質なお弁当🍅 ひじきの煮物 パセリとチーズ卵オムレツ ほうれん草のおひたし ミニトマト お揚げふっくら煎り モヤシの和えもの(酢醤油みりん) お揚げは、味噌汁の汁でじっくり煎りました。出汁と味噌で味はしっかり塩分控えめ😋

          起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半 質実剛健に茶の湯を

          茶道人口の減少傾向から鑑みるに 茶道を求める人が少なくなった理由は一概には申せません。 ただ、ご時世を鑑みるに、 もし茶道を嗜好品としてだけに捉える、また高価なしつらえや関わりのなかでする文化活動とだけみるならば、減少傾向の一途を辿ることは当然の帰結と言えるのではないでしょうか。 コロナ禍から、日本社会はあらゆる面で大きすぎる打撃を受けました。特に個々経済への影響は甚大です。 私は、司法書士の補助者として、これまで多くの債務整理をする方達をみてまいりました。 借入れ、融資

          起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半 質実剛健に茶の湯を

          本寿庵の茶の湯🌾 朝稽古  菓子 小布施の栗楽雁  濃茶 四方の薫 小山園 濃茶は、抹茶が隠れるほどに熱い湯をそっと注ぎ、抹茶がゆっくりと膨らみはじめるのを待ちます。 願いとは、そのように待つものでしょうか 今日も四方さばきからはじまります

          本寿庵の茶の湯🌾 朝稽古  菓子 小布施の栗楽雁  濃茶 四方の薫 小山園 濃茶は、抹茶が隠れるほどに熱い湯をそっと注ぎ、抹茶がゆっくりと膨らみはじめるのを待ちます。 願いとは、そのように待つものでしょうか 今日も四方さばきからはじまります

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          自分で作れる水屋のご紹介、濃茶の一人稽古など 本寿庵 一月【茶道・仏教】

          ①自分で作れる水屋のご案内 農業用資材や100均グッズ、越後杉の端材などを利用しています。 早速、お稽古はじめの水屋仕事をしてみました。 ②お濃茶の一人稽古 ③お話 一人稽古も、人様をお迎えしてのお点前も、"お道具"という仲間と一座建立

          自分で作れる水屋のご紹介、濃茶の一人稽古など 本寿庵 一月【茶道・仏教】

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          千利休屋敷跡からほどなく、本阿弥光悦菩提寺の本法寺へ 千利休様は貴賤上下の境を嫌い、にじり口を考案しました 茶室の結界、お扇子も結界を意味することがあります 何との結界でしょう? 人間の社会組織との結界 茶の湯の場は、ただただその生命を輝かせる虚空であればこそ尊いかと

          千利休屋敷跡からほどなく、本阿弥光悦菩提寺の本法寺へ 千利休様は貴賤上下の境を嫌い、にじり口を考案しました 茶室の結界、お扇子も結界を意味することがあります 何との結界でしょう? 人間の社会組織との結界 茶の湯の場は、ただただその生命を輝かせる虚空であればこそ尊いかと

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          利休忌 京都へ赴く

          旧暦2月28日は千利休さまのご命日ですね🌿 昨年の2/28は、図らずも千利休さまに縁の地周近くなど、京都へ赴きました。 千利休さまが、最期に選んだ花「菜の花」に心をとめてご覧くださいませ。