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当直決め太郎を終えて

今年1年は苦難の連続であった。

それは、当直決め太郎のせいである。

簡単に言うと、お医者さんの当直を決める係をやってたけど、
マジ大変でした。

兎にも角にも、配慮、配慮、配慮。
マジもう、今年は配慮大将軍って呼ばれていいと思うの。

1月、配慮。

医長「私は常日頃から配慮をいただいております。」
→そうか、俺に配慮しろと申すか。

医長「希望日は〇日それ以外は不可」
→決めやすくていいけどね。

3月、配慮。

レジデント「〇日から有給全部とって退職しますんで」
→そうか、月の後半クソ困るんだけどな。

4月、配慮。

新規採用のレジデントは月1回、かつ月の後半で。
→そうか、月の後半は新規採用まみれになるぞ。

5月、配慮。
「年末年始が免除になるんでG/Wの当直に入れてください」
→G/W多すぎてお前ら入れられねーよ。おめーらコロナで帰省しないから適当に入りまくってるだろ。

8月、配慮。
このあたりから、どんどん希望がエスカレートしてくる。
レジデント「〇日、〇日、〇日が希望ですが、×日、×日、、、、(10日以上)がだめで」
→どいつもこいつも言ったもん勝ち状態だなおい。

このため当直を組むのにかなりの条件付けが必要となる。
あまりにも要求が多いため、夢をかなえるんだゾウとしては以下の優先度をとらざるを得なかった。
1)希望が限られている医師(とくにエライ人)
2)希望がありかつ不可日が多いレジデント
3)曜日が限定されている医師
4)不可日が限られている医師
5)殆ど制限のない医師
これより、1)を選んだあとに2)3)4)について
希望と不可をカウントし、希望よりも不可が多い日を優先し
2)3)4)を入れ、5)の医師をカードとして入れる方法。
しかし、土日の偏りなどを出してはならない。
条件が複雑すぎて、全員をチェックする上で高確率で不備がでる。
その場合に微調整でどうにかなる場合は済ませるが、
そうではならない場合には大幅に組みなおすことが必要だった。
というか、自分でもだんだん何やってるのかわからなくなってきた。

夢をかなえるんだゾウ(泣)。

9月、配慮。
ありがたいお言葉をいただく。
「最近当直表が出るのが遅い」
→悲しいんだゾウ。おめーらのせいだゾウ。
クソみてえな要求ばかりだゾウ。

10月、配慮。
「常勤なのに2回あてやがって」
→知らねーよ。嫌ならおめえんとこの若手にやってもらえよ。

12月、年末年始、配慮大将軍。
上記我儘の集大成。
「年末年始は、G/Wはやっていないと免除にならないそうですが、私は4月30日に当直をしているのでご配慮をお願いします。」
「外部から来たんで、年末年始やらなくていいですよね」
「年始から別の病院なんで、年末もやらなくていいすか」
「遅れてすみません、25日やっぱむりなんですけど」
「やっぱ24日、25日無理になりましたわ」
「年末年始にやるなら12月29日か1月3日にお願いします、あとは不可」
→「」

年末年始にできるやつ居ねえし。カードが埋まらないために
元旦に自分自身を充てることとなった。
つうか、最後は組むのに7-8時間は費やしていた。

だれもこの苦労をわかることは無いだろう。
当直決め太郎はこの1年間でただただ思うのでした。

お前がやってみろ。







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