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サイコパスはなぜしつこいのか

どうもサイコパス気質のA氏は私に絡んで来ようとしているようだ。「もう止めてくれよ」「私はあなたと関わりたくないんだよ」「真実を歪めて人を貶めるデマを広めることに長けたあなたと関われば関わるほどややこしいことになるから」。そう心の中で叫ぶのだが、当然のことながら私のそんな願いは彼に届くことはない。まして彼の行動に影響を与えることなどない。

今や彼と部署も違うし、多少重なっている部分があるとはいえ業務をするエリアも違う。関わり合いを持つ必要はないはずだ。そして通常の人であれば私が彼によって傷つけられて今の部署にいることは分かる。幸いにして同僚の中にそんな私の心情を理解してくれている人たちはいる。

しかし良心のないサイコパスの思考は一般の人と違う。だからは多くの人は「まさかそんなことが」と思い、そんな発想をする「自分が何か間違っているのでは」と思ってしまう。それゆえにサイコパスはサイコパスであると周囲に気づかれることなく普通に生活できる。

再びサイコパス気質の人物に絡まれたことで、今一度、A氏がなぜあんなに平気で嘘をつき人を平気で貶めようとするかについての理解を助けてくれた書籍『良心をもたない人たち』読んで見た。なんか私にとってバイブル的な本になってきた。

同書の著者はこういう。

良心の欠如と強欲さとは一人の人間の中で重なり合うと、恐ろしい存在ができあがる。人の貴重な”もちもの”―美しさ、知性、成功、強い個性―は、かんたんに盗みだすことができないため、強欲なサイコパスはその羨むべき特質を汚したり傷つけたりして、人から奪おうとする。…
強欲なサイコパスは、ほかの人たちとおなじ恵みをあたえられていない自分は、人生で不当にあつかわれていると思いこむ。そしてほかの人間の人生をひそかに破壊することによって、おたがいの立場を同等にすべきだと考える。そしてたいてい、標的にされたとは夢にも思っていない相手に報復することが、強欲なサイコパスの人生でもっとも重要で、もっとも優先順位の高い行動になる。…
まったく害のない相手に、だれかが危険で邪悪な復讐をくわだてるとは考えもしない。強欲なサイコパスのとる行動はあまりに突飛で、あまりに理不尽なことが多いため、私たちにはそれが意図的なものだとは考えにくく、起きたということさえ信じられない。そのため、サイコパスの本性は、なかなか周りの人たちに見抜かれない。人目を避けなくても、かんたんに隠すことができるのだ。

つまりサイコパスは、自分より良い位置にいたり、能力があるとみなされる人を貶めるたり、破壊したりすることが生きる目的となっているわけだ。そしてその標的にされる人はごく普通に生活をして仕事をしているだけで、サイコパスにそんな風に思われているとは思いもしないし、周りの人もそう思っている。だからあの人(サイコパス)がそんなことをする理由もないしするはずがないと被害者もまた周囲の人も思う訳だ。こうしてサイコパスは自分の正体を誰にも気づかれることなく、「羊の皮をかぶった狼」でい続けられる。

そして貶めて破壊したはずの標的だった人物が再び普通に戻り、サイコパスから見て良い位置に返り咲いたりしそうであれば、再びその人物はサイコパスの標的にされてしまう。サイコパスがしつこく同じ人物を標的にし続ける理由はここにありそうだ。今の自分の状況はこんな感じかもしれない。

もし『良心をもたない人たち』に出会わなかったら、私は、ただA氏のことを不愉快に思いストレスを感じ悩んでいただけになっていただろう。サイコパスに関する知識を得たことは本当にありがたいことだ。

今日も、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。


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