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【企画レポート】第3回しゃべり場!〜教育とは?~

こんにちは。ピースボートの小村友貴です。
5月20日(金)に開催された第3回しゃべり場!の企画レポートとなります。企画をとおして感じたことや、学んだこと、課題などをまとめました。

過去の企画レポートはこちらからご覧いただけます。
第1回企画レポート ~プラスチックについて~
第2回企画レポート ~4/22はアースデイ!地球について話そう~


3回目の今回は「教育」をテーマに、約10名でそれぞれの考えを話し合いました。

日本では小学校6年間、中学校3年間の合計9年間が普通教育の制度として定められており、多くの人が教育を受けてきています。学校は正しいことを教えてくれる場所として、何も疑うことなく、教えてもらったことを鵜呑みにしてきた私ですが、今回の企画を通して、教育のあり方や大切なことを改めて考えるキッカケとなりました。

そもそも、「教育」とは?

教育(きょういく、英語: education)という語は多義的に使用されており、以下のような意味がありうる。

・教え育てること。
・知識、技術などを教え授けること。
・人を導いて善良な人間とすること。
・人間に内在する素質、能力を発展させ、これを助長する作用。
・人間を望ましい姿に変化させ、価値を実現させる活動。

語源・語義からの定義の例を挙げると、「英語: education」や「フランス語: éducation」は、ラテン語: ducere(連れ出す・外に導き出す)という語に由来することから、「教育とは、人の持つ諸能力を引き出すこと」とする。

(Wikipedia 「教育」のページより引用)

語源としては「能力を引き出す」ことなんですね。私は「教育」に対して、押し付けられるものというイメージを持っていたので、参加者のみなさんに、教育とは何か?教育で大切なことは何か聞いてみました。

「教育」ではなく、「共育」が望ましい。
学び、成長するのは子どもだけではないし、子どもを育てるのは教育者や親だけではない。立場は関係なくみんなで育てていくことが、あるべき社会だと思っている。
詰め込み教育に見えがちな日本であり、そんな詰め込み教育でも楽しく行けない学校では意味がない。前に立つ大人が魅力的でないと子どもは楽しめない。未来を託す子どもたちに、どれだけ大人がワクワクして伝えることが出来るかが大切。

教育で大事なのは、愛だな〜と思っている。
教育現場では叱ったらいけない、感情的になったらいけないと言われているのが現状。しかし、愛をもって子どもと向き合っていたら時には叱ることもあるし、ぶつかることもある。成長に喜ぶ瞬間もたくさんある。目の前の人に全力で向き合うのが大事。愛がなかったら叱ることもできない。

教育は学校で受けるものだけではなく、家族内での教育の部分も大きい。
両親は正反対の意見を持つ人たちだったが、どちらか一方に偏ることなく、その時々でどちらがいいか判断して生きてきた。

幼少期から教育は多くの人が経験してきたものであり、自分の価値観にダイレクトに繋がるもの。国や地域が違えば教わった内容は異なる。

学生時代は学校の先生や、親の言うことを何も考えずに聞くだけだった私は、「教育」のイメージしかありませんでした。今回、初めて「共育」という言葉を知ることができ、きょういくのあり方について改めて考えるきっかけとなりました。
また、伝える側がワクワクしているということも大事なんですね。伝える側次第で、学びの深さも変わってくると感じました。

日本の教育の課題、教育はなぜ必要か

世界中には「学校に行きたい」と思っても行けない子もたくさんいる中で、日本では「勉強をしないといけない、学校に行かなければならない」と縛り付けられ、勉強が嫌だ、学校に行きたくないと思う子もたくさんいる。

教育は何のためにするのでしょうか?
テストでいい点数をとるため。人格形成のため。正しい答えを学ぶため。過去を学び未来に活かすため。格差をなくすため。様々な理由があるかと思いますが、みなさんはどのように考えますか?

答えを求める日本の教育には課題がある。日本の教育は考えなくさせることに成功している。選択肢を与えない、議論をしない人が多いと海外からは見えることもある。

自分の考えを言える大人の姿を見れば、子どもも自分の考えを言えるようになります。そのためには自分の判断基準を持つことや、物事を考え力を持つことが重要なのではないでしょうか。教育とは、考える力をつけるために行うものだと私は考えます。一方通行の詰め込み教育だけではなく、そこから広がりをもつ考えをもつこと。なぜ?という問いを繰り返すことで物事の本質を見抜くことができるようになりますね。

今後の教育に必要なこと

時代が変わっていく中でも、変わらないものもある。「何かに夢中になっている大人がいるか」ということ。小学校でも教科担任制が実施されていくのはいいこと。自分の得意なこと、好きなことを伝えていければ、よりよい教育現場になるのではないか。

印象に残っている教育現場はあるか?と思い返してみると、愛情や情熱をたっぷり注いでくれた、少し破天荒な先生を思い出します。体罰が許されるとは思っていませんが、それぐらい愛情を持って接してくれる人のことは一生忘れられません。

まとめ

冒頭にあった「教育で大事なのは、愛だな〜」この一言に尽きますね!
そして、ワクワクする気持ちを伝える大人がいること。考えを押し付けるのではなく、共に考え成長していくこと。偏った意見にならないようにより多くの人と会話をくり返し、様々な角度から物事を見られる人に私もなりたいと感じました。次回のしゃべり場でも、また多くの方と話したいです!

では最後に、会の中でファシリテーターの飯島けんさんがオススメしていた本をご紹介します。
世界の教育や、フリースクールや教育の仕方が紹介されています。教育について考えるキッカケになるのではないでしょうか。教育について再度考えてみたい方は読んでみてはいかがでしょうか。

「生きる力」の強い子を育てる』(著)天外伺朗さん


以上、5月20日のしゃべり場!企画レポートでした。
最後まで読んでいただきありがとうございます!

文:小村友貴

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