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クリスマスの過ごし方を考える

今年のクリスマスは月曜日だった。せっかくのクリスマスを月曜日と被せやがって…と、やりどころのないモヤモヤに駆られた方もいるだろうか。

しかし、よく考えてみて欲しい。去年はクリスマスイブとクリスマスが綺麗に土日と被った。こうなってしまったらどこへ行っても人、人間、ヒトだ。
基本、市街地は平凡な土日でも盛況を見せるのだが、そこにクリスマスムードに浮かれる人が重なるとなれば地獄も地獄だ。
宗教的な祭日と土日は混ぜるな危険なのである。

その反面、今年は本番(?)が月曜日であったため、土・日・月と多少は人の動きも散らばっただろう。そして、月曜日に流れてくれたがために恩恵を受けた人もいるだろう、私みたいに。

そんな私は去年と同様、恋人と田舎町へ一泊二日の旅行へ出かけた。
二人して人混みをとことん嫌うため、クリスマスに都心へ出るなんていう発想はなく、もはやその反対をついた形だ。
私のプライベートの話なんてどうでもいい。

クリスマスの過ごし方に対する持論をここでは投げたい。

もう結論は出ている。クリスマスは静かに過ごしたいというのが僕の考えだ。

クリスマスはもともとイエス・キリストの誕生日だと知られているが、日本人には誕生日を祝福する伝統はなく、生まれながらにして所有するみんなの祭日だとしか思っていないのが本音だ。

みんなの祭日だから、当然のごとく人の動きは一気に活発になる。
王道なデートスポットでは、クリスマスツリーに巻かれた電球の数を超える人間たちが無造作に動き回っている。想像するだけでストレスが溜まりそうだ。

街の道路は当日以外見返しもしないのにイルミネーションの写真を撮る人間でごった返し、彼らを警備員は必死に整理する。警備員に同情の念すら覚える。

人工的な幻想的な空間を写真に収め、都内のイルミネーションを見て、高級なディナーを頂き、SNSに投稿する。

これはクリスマスじゃなくてもできるだろう。
記念日がクリスマスじゃなければ、各々の大切な日にやればいいだろう。
一斉に人が動く日に、どうして己も彼らと同じベクトルを持とうとするのだ。
と僕は思ってしまう。


自室で過ごすクリスマスの夜も悪くない。

来年のクリスマスは24日(火)・25日(水)の組み合わせだ。

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