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デレステはiPadのステージマネージャーと相性が良い(iPad Pro購入記)

結論

ステージマネージャーをデレステで使用してバックグラウンドに持ってきても、一時停止扱いになることはない。

前面で他の作業をしながら、放置ライブを実行できる

使いたいアプリを前面に全画面で出しても、問題はない。

この裏でVOY@GERが流れている

ただし、フォアグラウンドでオーディオを使用する場合、バックグラウンドにあるデレステは一時停止されてしまう。そもそもライブ音声は流れているので、この状態でYouTubeを見ようなんて思う人はいないだろうが、それでも突然の音付き広告などでブロックされる可能性はある。

ここから下はただの購入記なので、結論だけが目当てであれば読む必要はない。

動機

M2 iPad Pro 11インチを購入した。お値段13万円(256GB, 学割)。

ステージマネージャーへの期待

デレステの放置をしながら他の作業をするときに、非ステージマネージャー対応機種(Bionicチップ搭載のiPad)だと、Slide Overでどちらかの端っこ1/4〜1/3くらいに表示させる他なく、非常に不便であった。初出ではSplit Viewと書いていたが、実際このSlide OverはSplit Viewのうちに入らないらしい。デレステは画面サイズ変更に対応しないためSplit Viewは使えない。

Slide Overを用いたマルチタスク

この場合でも、Slide Overで作業してもデレステは止まらないが、いかんせんGoodNotesなどで書き込むなどは至難の業である。

iPadOS 16でステージマネージャーが使用できるようになったが、それもM1対応チップ以上だったので、今手持ちのiPad Air (4th) 64GBでは実行できなかった。

問題は、デレステや類似リズムゲームをステージマネージャーで放置しようと企む人間がいなさすぎて、SNSを見ても本当にできるのかどうかが不明であったという点だ。そもそも一回も叩かずに(オートLIVEみたいなのを除いて)ライブをクリアするといったふざけたことができるリズムゲームはデレステくらいだし、Twitterで検索してもフォアグラウンドでできるといった人はいたが、バックグラウンドに持ってきて一時停止せずに続行できるといった人はいなかった。

容量の不足

64GBでは足りないのである。このゲームで1/3くらい持ってかれて、システムで1/3くらい持ってかれたらもう残り20GBだ。画像や動画は消すのは当然として、OneDriveやその他Office系アプリケーションのキャッシュを消してやりくりしていて、非常にQoLの低い生活を送っていた。

iOSやiPadOSはクソなことにアプリごとのキャッシュ削除をOSレベルで提供していない。キャッシュ削除をアプリ内で独自実装しているものはごく少数派で、ほとんどの場合アプリを再インストールして再ログインというフローでキャッシュを削除した。Androidのいいところはキャッシュを秒で消せるところだと実感した。もしキャッシュ扱いされてなくても、アプリごとに初期化(データ削除)ができるので最低でもアプリストアに行ってどうのということはない。

Touch IDへの不満

世の中ではTouch IDがもてはやされているのかもしれないが、最低でも物理ボタン内蔵のTouch IDよりよっぽどFace IDの方が良い。当然最も良いのは画面内指紋認証で、数年前にGalaxy S10+を使い始めてからこれが無いと生きていけなくなった。優れているはずの物理ボタンの方が精度が低いのはどうしてかはわからないが、iPad Air 4thのTouch IDもひどいものであった。買った当日からもう指紋認証に不満しかなかったが、トップボタン部にヒビが入ってからはひどいを通り越していた。

まぁヒビが入ってしまって正常に動かないと文句を言うのはヤバいやつなのでここからはおはなしとして聞いてほしいが、ヒビが入って認証しなくなったので新しく指を登録しなおしたら、「指紋3」が誰の指でも開いてしまうマジックフィンガープリントになってしまった。指じゃなくても皮膚であればアゴを押しつけても開く。しかし、指紋3も気まぐれですぐ本人の指でも開かなくはなりTouch ID非搭載iPadになる。定期的にボーナスタイムがやってきて誰の指でも開くので、それを待つしか無いのであった。

ステージマネージャーが使いたいと言うだけであればiPad Airでも良かったが、Face ID(マスクしたままの認証ができなかったとしても)が欲しかった。特に在宅時はマスクを着用していないので使おうと思えば勝手に開いている。これは非常に便利だ。

いざ購入

どうしても通販頼みになるのが地方限界大学生の辛いところではあるが、ちょうど東京に行く用があったので実店舗で買うことにした。

その日の東京は大雨だった。居住地の日本海側では出発時点で降ってなかったので、太平洋側たる東京で降るわけがないと傘を持って行かずに新幹線に乗り込んだはいいが、高崎を過ぎたあたりから窓ガラスに水滴が見え始めた。コンビニでビニール傘を買わざるを得なかった。

Apple 銀座店

諸々の用件を済ませた後、現在地から見て最寄りのAppleストアであった銀座店を目指した。ほとんど新橋にある銀座店はそこそこ混んでいたが、店員を呼んでステージマネージャーでゲームは一時停止されるかというのを雑談がてら聞いてみた。すると、その店一番のゲーマーと名乗る外国人男性の店員が出てきて、わからないと英語で行って帰っていった。FPSが強そうな白人男性だったが、FPSには放置という概念はないようだ。また、相手をしてくれた女性の店員は、「よく分からないですけどたまにランチの時とかに放置して資材集めをしている同僚が居ますね」みたいなことを言っていた。

アウェー状態の銀座店では購入を決断しきれなかったが、有益な情報として、客の都合であっても5日間は返品可能であることを聞いた。つまり、もし仮にステージマネージャーで放置を組めなかったとしても返品は可能であるということだ。

Apple 丸の内店

また諸々の用件を済ませて、帰りの新幹線まで残り1.5時間程度となった。神、仏、緑色の事務員などに祈った結果やはり買うべきという結論に至り、東京駅近くのApple 丸の内店へ駆け込んだ。

時間も無いので購入意図があるということだけ伝え(と言いながら、容量が選べない、色が選べないと言って時間を使ったのだが)、ステージマネージャーについては一切聞かなかった。

対応してくれたのは耳が聞こえないという店員であった。発音は明瞭で、私のようなモゴモゴ話しているデレステオタクの方がよっぽど不明瞭であった。発音がしっかりしているから後天性の難聴だろうというのは分かって、実際に連れて行った友人が発音がきれいだ聞いたら後天的だと答えてくれた。自分は自称医学生を3年ほどやってるとされているが、そんな誰でも分かるようなことしかわからなかった。

iOSの音声認識とジェスチャーで相手に意思を伝えたが、やはり自分の発音は誤変換が多く、店員の発音はほぼ完璧に同音異義語以外は認識していた。

Apple TradeInを使うかどうかを尋ねられた。使わないと答えたら驚かれたが(そもそも2年でiPad Airを手放すのが贅沢である)、あんなTouch IDが正常に動かない上に、外見でTouch IDが破壊されていることがバレるような品は高く売却できる理由がない。フリマアプリで売り飛ばした方が、だいぶ高く売れるだろうという魂胆だ。だからと言って「メルカリの方が高く売れる」なんて言えない。どう返すか悩んでいたら、察した友人は「彼はそういうのをコレクションする主義だ」みたいな適当なことを返してその場を収めてくれた。

もしこれを店員が読んでいたら非常に申し訳ないが、嘘をついたことになる。

購入して数週間経っているが、実際のところは自分のバイト先に売却したので手元にあるに等しく、そういう主義というのもギリギリ間違いではない。

雨風ともに強くなった東京駅をSnow*Loveの元ネタであるイルミネーションを見ながら後にするのであった。

[Snow*Love] 市原仁奈

彩度や明るさをアホほど上げて編集して得られた写真

実際、季節が違うとか言わない

結果

結論で述べたようにステージマネージャーは問題なく利用できており、何の不満もない。ステージマネージャーは不安定だと騒がれているが、実際のところ現行の安定版であれば大きな問題は生じなかった。

不満があるとすれば、これも結論に述べたようにオーディオをミックスできないことだろう。ステージマネージャーではオーディオは排他的のようで、ウィンドウのどれか1つしか出力されない。あとはiPhone 12以降に搭載されているマスク着用下でのFace IDも搭載して欲しい。多分iPad Proのオリエンテーション(iPadは横向きで使用されることも多いが、カメラは縦向き使用前提である。カメラの位置が変わった無印iPadの動向を見るに次期iPad Proでは対応してもおかしくはない)の問題だろうが、そこは有り余るM2のAI力で頑張ってほしい。

M2 iPad Proの性能には満足している。A14 BionicであったiPad Air 4thで何の不満も無かったので当然である。M1とM2版でほぼ唯一の違いと言っていいApple Pencilのホバー対応は、自分は絵描きではないので何の恩恵にも預かっていない。強いていうなら病気がみえる(メディックメディア社)アプリ版で張られているリンクや(i)ボタンが意図的かどうかはわからないがホバーに対応しており、ポップアップを押さなくても開閉できるのは、サッと確認するときには便利ではある。

デレステ的にいえば、iPad Airだと3DリッチMVで髪など慣性の処理が入るオブジェクトが異様にガクつくという挙動があり、これは他の同世代iPad Airでも起きていたのでおま環ではないだろう。3D標準では発生しないのでもしかしたら処理落ちなのかもしれない、M2なら改善するかもと期待していたが、完全には治らなかった。確かにガク付きは減ってはいるが解消とまでは言えなかった。

最近はiPad Airで2D軽量下のライブでフレームレートが10fps程度まで落ちてカク付くことがあった。タスクキルなどで改善はするのでこれは明らかに性能不足と思われ、実際にiPad Proでプレイするようになってからは発生していない。しかしiPad Airも購入当初はこんなにフレームレートが下がることは無かったので何らかの経年劣化(というより、おそらくストレージ容量不足)が考えられ、iPad Proも数年後には同じ現象に遭遇するかもしれない。

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