見出し画像

【Seedラボ】フォレストラボ トークセッションVol.3を開催しました。

11月25日(土)に、大東町前原の造園 FARM SENOOさんで、代表の妹尾慶さんをお迎えして、Seedラボのゼミ「フォレストラボ」(ゼミ長:舩木海さん)の3回目となるトークセッションが開催されました。

今回は、「特殊伐採を生業にする」と題し、2022年度の雲南市スペシャルチャレンジで「スペチャレホープ」に採択された妹尾さんの取組みについて、参加者とのディスカッションや、実際のロープクライミング体験を行いながら深くおうかがいしました。

妹尾さん(左から2人目)と舩木さん(右側)

特殊伐採とは、高所、急傾斜地、樹木密集地や住宅、電線等が支障する箇所等、通常の方法での伐採が難しい場所において、ロープクライミングの技術を駆使して行う樹木の伐採で、伐採に際しては、「空師」と言われる、非常に高度な技術を持ったプロフェッショナルの方々が必要となります。
妹尾さんも、約10年前から「空師」として活躍されておられます。

近年、人口減少や高齢化等により、山林の管理が難しくなっていることも相まって、特殊伐採の需要は増加傾向となっているものの、担い手が不足しており、次世代の育成が喫緊の課題となっています。
こうした課題に応えるべく、妹尾さんはスペチャレホープの制度を利用してご自宅の一部を改修し、「空師」の育成拠点を作られています。
2022年11月に改修を始め、今回は大分完成に近づいた仕事場を見せていただきました。

立派な階段とロープクライミングができる空間もある

来年には、「空師」の拠点を完成させ、育成と宣伝につながるイベントを仕掛けていく予定とのことで、改めて妹尾さんの「空師」育成にかける意気込みと熱い志を強く感じました。
また、一方で「空師」の魅力をPRする機会がまだまだ少ない点や、農林大学校等を卒業した若い世代の就職の選択肢が限られる点等、特殊伐採を取り巻く課題も話題になりました。

トークセッションの終了後は、参加者の皆さんが各自で拠点を見学しながら、ロープクライミングの体験を行いました。

ロープでの作業は、最大30m程度の高さにまでなることも
特殊伐採に使う様々な道具

拠点の改修には、島根大学の学生さん達も協力されているとのことで、どんな拠点に仕上がるのか、これからの展開が非常に楽しみです。
妹尾さん、舩木さん、参加者の皆さん、貴重な時間をありがとうございました!

(参考)スペチャレホープ制度とは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?