21服目:2024/3/24(日)炉 釣釜 徒然棚 濃茶/薄茶

春はつりがま

炉の季節後半である3月に登場するという釣釜。
小さめの釜が天井から吊るされて、五徳がなくなっていた。基本的には他の炭手前と同じだが、敵は蓋にアリ。

釜がゆらゆら揺れているので掴みにくい。
つまみが掻立鐶というのか安定しない仕様でさらに掴みにくい。
帛紗ごしにつまむので掴んでいる感覚がほぼない。
と三重苦で大苦戦。

さも簡単に見えて、見るとやるでは大違い。お点前のほとんどがそうなのだが、これは特にそうだった。

茶巾絞り、再履修

ところで、茶巾の絞り方がいまだにおぼつかない。が、同輩が水屋で先生に教わっていたので「質問してくれてありがとう…」と思いながら耳をそばだてて一緒にに学ぶ。

自身の動作はなんとなく理解できているつもりだが
・縫い目の向き(おもて・うら)
・最初に半分手前に倒す側(左・右)
など茶巾の状態がいつまで経っても覚えられない。

何か参考になる動画はないかと探していると、表千家の割稽古の動画がわかりやすかった。たぶん裏千家と違わない気がする。

ポイント

  • 右手で縦に持ち上げつつ横に引っ張る。

  • その時、上部の縫い目は向こう側。

  • かつ、左半分を手前に垂らす。

  • 両端を右に揃え、輪になった下側を左手で迎えに行く。

  • 左手を手のひらから手の甲を見せるようにして絞る。

毎回やっちまうこと

毎回間違ってしまう所作がいくつもある。たとえば、釜の蓋の開閉時に蓋置へ直行してしまうこと。弧を描いて優雅に開け閉めしなきゃいけないのに、ショートカットしようとしてしまう。これは改めようと努力中。

他にも、今日指導していたいだいた中で、なる早で改善したいこと3つをメモしておく。

  1. 柄杓のお湯や水を茶碗に入れる時、お茶碗の中に合(ごう)を入れること。(これ、理由も自覚してるのよ。水ハネがこわくて茶碗に近づけちゃうのよ。こわがるべからずよ!)

  2. 帛紗を腰につける直前の所作で、下向き三角の形で左右に開いた状態で「パン!」と開いて一時停止してしまうこと。(なんか、洗濯物を干そうとしているみたい…。ダサ。即やめたほうがいい)

  3. 最初に柄杓を構える時に、まず最初に左手でクルッと返してしまうこと。(4つの動きから構成されると教えていただいたので以下うろ覚え備忘メモ)

柄杓の構え方(うろ覚え)

  1. 左手で柄杓の節を持ち、手に取る。

  2. 右手で切り止めの部分を持って返す。(そうすると1でクルッとしない)

  3. 左の指先で節部分を持ち直す。

  4. 右手薬指に切り止めを当て、合を胸に照らすように持つ。

春らしい茶菓

毎回楽しみな茶菓。
濃茶には「菜の花」。
白と若草色のきんとんの上に、白と黄色のより細かなきんとん。中は粒あん。色だけじゃなく、きんとんの目の細かさでも花と葉を区別していることに、繊細な仕事ぶりが伝わってきて感動。

薄茶には「春うらら」。
求肥の中に白餡とドライフルーツの桃が入っていた。先生に教えていただくまで桃とはわからなかった! 少し柔らかい食感だったのでセミドライだったかもしれない。

さらに、奈良でのお水取りのお土産にと、お干菓子もいただいた。

徒然棚は扉を開け閉めする動作が楽しかった。菱形になっているので上巳の節句の頃に使われることが多いそう。だから稽古茶事で使ったのかと納得。
14代の淡々斎(1893−1964)好み。

言わせて言うだけEVERYTHING

お稽古に向かう道中、kemioくんのPodcastを聴いていたら「茶道を勉強したいが、見学に行った先生から『週に1~2回は通わないと面白味がないと思いますよ』と説明を受け、今のライフスタイルだと難しい」という話をしていた。

おっしゃるとおりと思いつつも、月1回のお稽古でも受け入れてくださる我が先生の方針に改めて感謝の念が湧いてくる。

↑16:23頃から茶道の話。教養のなさに病むって発言に共感しかない。

お稽古は月2回だとしても、せめて週1~2回は自主練しよう!という気持ちも湧いた。と思うと同時に柄杓、建水、蓋置が練習道具に加わるというありがたき幸運にも授かり、ますます前向きな気持ち。

来月は最後の炉のお稽古だ。今季中に内角狙いで座れるようになっておきたい!





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