自立前と後のお金管理の大きな違い
先日、施設職員さんとのお話で「施設にいる入所中は問題なくお金のやり繰りができている子が、施設退所後に全然できなくなってしまう」ことがある、という話をしていました。
お金遣いもしっかりできていたのに、なぜ…と歯がゆくなってしまいますね。
とはいえ、生活も収入もがらりと変わるので、それは仕方ないこと。
というか…私自身も学生まではケチケチ生活だったのに、社会人になったとたんお金の使い方に歯止めがきかなくなった経験がありました。
自立後にとたんに金銭管理ができなくなる理由
クレジットカードなどで「見えないお金」や「借金」がしやすくなる
収入が月10万円以上と学生時代より急に大きくなる
職員さんなどが近くで見ていないので、気が大きくなったり、「自由」になる
お金を使うことが増える、項目が大きくなる
一人暮らしでさみしい、仕事でストレスがたまるなどが、金遣いに影響する など
自立後の金銭管理の方法
では、入所中のお金管理を通したお金の教育は意味がないかというとそうではありません。むしろステージごとの「お金の教育」が必要で、自立前には一人暮らしでの金銭管理の方法を教えるのが良いと思われます!
銀行口座を整理する→①生活用、②中期貯蓄用、③長期貯蓄用に分ける
収入は毎月、自動的に②③へ先取り貯金できるように、設定する。(例:自動送金サービス、積み立て預金、つみたてNISAなど)
支払いの方法はできるだけ1,2個にまとめる(1枚のクレジットカードにするなど)
家計簿アプリと口座やカードを紐づけて、残高が幾らか自動的に分かるようにする
日々の生活にかかるやり繰りは①の口座内で完結するようにする
上記の他にも、お金の管理の方法や工夫はいろいろあります!
本人の性格や生活も考慮して、管理方法をカスタマイズできると良いのではと思います。
先取貯金のお金を我慢できずに使ってしまう人
引き出ししづらい方法を工夫する(例:引き出し上限を低く設定しておく、老後まで引き出せないiDeCoを利用する、人によってはキャッシュカードをハサミで切って使えなくしたり、職員さんに預かってもらう人も。)
どうしても使いすぎてしまう人
いちどキャッシュレスを止めてみる
1か月の見通しが難しい人
週ごとの予算に封筒で仕分けする
趣味で使いすぎてしまう人
お金のかからない趣味もトライしてみる(むしろ趣味がプチ副業になることも)
貯金のモチベーションが高まらない人でポジティブに貯金したい人
貯金計画を計算して、いつまでにいくら貯まるかを見える化することで、モチベーションを高める。貯金グラフや貯金して達成したいことを手帳や壁にはっておく。
貯金のモチベーションが高まらない人で危機感を持ちたい人
ライフプランシミュレーションをやってみてこのままだと将来あぶないと認識する。
自立のタイミングで重要なこと
特に危険なのが「自立時に多額の貯蓄を渡され、多額の支出が発生する」という機会が、お金遣いのタガが外れてしまうきっかけになります。
なので、こちらの自立時の出発ガイドの①②を利用して計画的に進めることをお勧めします。
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