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2粒目 いいお参りでした。

ーはじめにー
長らく更新できず…
新型コロナウイルスが始まり、また会社の研修なども重なり、
人にも会えず、また思うように記事が更新できない日々が続いておりました。

今後も「おかか」は岡山出身の女子二人が運営していきます。
街のこと、日々感じたこと、おかかびとに会ってインタビューなど、
様々なことを色々な切り口で、気ままに発信していく予定です。

まだみぬおかかびとに会えますように。
また大好きな岡山と、私がこれからいく場所や人をつなげることができますように。
そんな想いを持ちながら、これからも綴っていきます。

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さて、今日は私が22年過ごした岡山を出発する日だ。
2ヶ月間の自宅待機も終わり、ついに最初の勤務地である「京都」にいく日になった。

出発する前に、実家から徒歩5分の位置にある神社にお参りに行った。
最初に、鳥居をくぐる。
鳥居をくぐれば、そこには神聖な場所。
もうここにも頻繁に来ることはなくなると、寂しく感じながら境内へと登る。

近所だから、とつっかけサンダルを履いていくのだが、
この坂がなかなか急で、いつもスニーカーを履いてくればよかったと思うのが私のルーティーンだ。

まず手を洗う。
新型コロナウイルスの影響で、釈がなくなっていた。
代わりに足で踏むと、竹につたうようにして水が流れてくるような簡易的なシステムがそこにはあった。
関心しながら、手を洗い、賽銭箱へと向かう。

お賽銭として出すのは「5円」
ご縁がありますようにと願掛けを込めて、いつも5円を出している。
ただ単に小銭が5円しかなかったということは黙っておこう。

お参りが終わり、お守り購入へと向かう。
しばらく来られないから、と500円握りしめて来た。
どんな状況でも現状を打破し理想へと近づくという意味を込めて
「勝」という文字が書かれたお守りを買った。

優しそうな神主さんにトレー越しにお金を渡して、
早くコロナが収束すればいいなと、神主さんとの間にある
ビニールを見ながら願った。

「ありがとうございました」と、私が言うと

神主さんは
「いいお参りでした」と返してくれた。

この言葉がなぜだか凄く心地のいいものに感じた。

神主さんは、私が今日これから京都に行ってしばらくここに来ることはないだろうということは知らない。
私以外にもきっと、出発前最後の別れを告げにここに来る人もいるだろう。
たくさんの想いがあって皆鳥居をくぐり、神様に会いに来るんだ。

人生の大切な場面で少しでも関わることができる、
神社という場所、またそこにいる神主さんの仕事がとても素敵だと思った。

いつ帰れるかわからないけど帰って来たら神主さんに話しかけてみよう。
今回は5円しかなかったけど今度はおみくじも引こう。
そんな気分になって、自分の地元を愛おしく感じながら

私は鳥居をくぐった。

今この記事は新幹線の中で書いている。
改めて何気ない日常でも宝物のような出来事ってたくさん散りばめられていると思った。

隣には荷物を持ってくれている母親もいる。
お見送りに、元バイト先のスタッフの子も来てくれた。

今までの出会いに感謝して、これからの出会いに期待を膨らませながら
社会人1年目を頑張っていきたい。

#社会人1年目#奮闘記

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