負い目に思わず笑顔を忘れないで。
年老いて衰えゆく家族と
どう付き合っていくべきか。
とりわけ8050問題あるいは
9060まで到達してもいるか。
私たちはこれからさらに
難しい課題に悩み続ける。
倫理観との闘いも待ってる。
ウチの父と母も少しずつ
老いを隠せない現実と
日々闘うさまを見ている。
ただ少し意識の違いがある。
男のほうは衰えを自覚しつつ
女のほうがいつもと同じように
やってくれることを
どこか当たり前、と考えている。
当たり前と思っていない
とクチでは言うものの
その行動は伴わない。
自分が時間どおりリズム良く
動きたい気持ちを優先してしまう。
どうやら彼の頭では自分の範囲内
以外のことはスルーしたがる傾向。
自分ができないことは
女には責めてくれるなと
烈火のごとく。怒り連発。
女には少しのミスにも
怒りをぶつけ快楽物質を放出。
子どものケンカを毎日続ける。
他人の感覚を感じ取れない
自分勝手な振る舞いが止まらず
年々、強くなってきている。
一向に進歩が見られない。
子供化、幼児化している印象も。
性格的な欠陥は誰しもあるが。
もう何十年も言い続けても
男は意見など聞く耳持たない。
自分はちゃんとやってる
だから?それと他人を
思いやるのは違う別の事。
間違ってないみたいな顔
クチを尖らせて拗ねる。
男の欠点、聞く耳持たないのは
何も我が家に限ったことでも
ないだろうなとは思う笑
男は母の愛情をあまり受けずに
育ったようで、どうやら
勉強していれば叱られもしない。
そういう育ち方をしたらしい。
女も日々、男が愛情を
うまく表現できず
感じ取れない点を何度も嘆く。
人間らしさがなんか
欠けているのだろうと。
人の言うことを聞くことも
逆に聞かないことも大事だ。
だからもう男の判断に任せる。
頭がしっかりしているうちは
まだいいとは思うが
そうでなくなったとき。
根っこの悪い部分だけが
濃縮されためんつゆのように
表に出てくるものだから。
さすがに脳縮とは言わんが。
それがあったとしても家族は
受け入れていく覚悟はある。
それでも想像以上なんだろう。
ただ、それを未然に防ぐとか
ならないようできることは
すべきだし、気を付けるべき。
だがその愛ある叱咤は届かない。
自分への叱責と感じてしまう。
本人の気持ちが乗らないと
無理な話だし、人によっては
気持ちを乗せるのもひと苦労。
女のほうは自分ができていたこと
それができなくなっていく自分と
向き合いながら男にも献身的。
それでも女の手間をいくら
そばにいても感じ取れない。
その男の感性に女は呆れ果て
いつも大きくタメ息をつく。
女は足首が悪くなり
だんだんと歩行が困難に
なりかけている。
日常的な家事をこなしながら
極力、他人に頼らないように。
本人は、そう心に誓っている。
朝から動けるだけ動いて
夕方以降、燃料切れのように
疲れて横になってしまう。
助けるのも、すべて助けると
クセになり頼って逆に衰えを
加速させるからあまり助けないで
そう本人は言う。
頑張りたい気持ちを活かしつつ
やる気を促しながら叱咤して
程よくサポートすべきなんだろう。
難しいさじ加減。塩加減と同じで。
すべて手伝いサポートするのも
やはり違うのだろうと感じる。
老いを負い目に感じて欲しくない。
たとえ衰えゆくとも周囲は
家族は見捨てることなどしない。
しかし周囲も感情ある人間だ。
相手の態度に感謝も優しさもなく
わからず屋丸出しでは、そして
笑顔もなければどうだろう。
ワタクスは常々、どうなっても
必ず最後まで支えると言ってる。
しかし笑顔は忘れないでくれと。
それまでの他人に与えてきた
無形の愛情の数々を知ってるし
そこに笑顔があれば救われる。
ワタクスは無下にすることなど
両親に対してするはずもない。
ただそれまでの行いや性格が
助ける人の感情に大きく
関わってくるのも間違いない。
いまからでも遅くはない。
恥ずかしがらず互いに聞き入れ
助け合い、感謝をクチにすること。
そして笑顔を忘れないで
いることが大事だろうと思う。
だが男のほうは自分の役割を
こなせばあとは助けない。
びっくりするほど。
相手が困っていようが
無視に近い。
いやおそらくわかってる。
助け方がわからず固まるだけ。
女に手伝ってくれと言われるまで
手を差し伸べることはしない。
さすがに、地の通った人間なの?
と疑いたくなることもある。
男は外に出るため靴を履き
玄関口で忘れ物に気づいて
アレ忘れた、取ってくれ早く!
そう叫び足の悪い女を急かせて
その場を動かず声を荒らげて
取ってこさせる。
こりゃもう人格全否定です笑
あの時ああしておけば。
酷くなっていっても
手を差し伸べられず躊躇。
あとで泣くのは誰だろうか。
いや、ワタクスのほう
かもしれない笑
いまワタクスができるのは
頑張る姿を見守りながら
サポートするだけだ。
そんな日常に刻一刻と
現実は無言で近づいてくる。