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10万円給付とトラック。


アソーの10万円給付への発言について

いろいろ考えてみる。


まず、ポイントは10万円をどう使うかの

意図をちゃんと説明しなかったこと。

したとしても伝わらなかったこと。


生活にすぐに役立てる出費に回す人、

すぐに使わないが今後への不安から

貯蓄に回す人に大まかに言うと分かれる。


こうなる結末は予測できたはずなのに、

どうしてうまくやれなかったのか?

という視点で考えてみると・・・。


次の月の収入がなければ、

あるいは大幅に減収してしまうと、

生活が成り立たなくなる人が

すでにこれまでの現況で

わかりやすいくらい多かったということ。


すでに困窮している人を幅広く網羅し

行き届くためには一律の給付が

効果的だと思うんですよ。


ただ、そうでない人たち。

当座はしのげるけど、どうなるか

わからない未来への不安がある人は

使わずに貯蓄しようとする。


政府の立場からはお金をこのように

使ってくれとは言えない。

あるとすればお願いベースになる。


しかし、当時は思うように使えない

制限された状態だったはずだし、

感染や長期化への不安から慎重になる。


お金は渡したけど使う環境が

コロナ禍によって場所も意識も

十分に整っていない。


一定数の人は一旦は助かる。

でもそれだけでは足りない。

そして使いたいけど使えそうな環境がない。

2回目が給付される確約がないままで

使う決断に踏みきれないんです。


足りないけど、もう出せない。

すると、詰まってしまうでしょう?


そうなったときに実際にどうすべきか。

一回で解決しようとしてできない問題だと

私たちも十分に予測できたはず。


つまり、失敗したあとの2回目に

どれだけ修正できるか?

というチャレンジをすぐにやらないから

ダメだったのではないか。


各自の不安と不満は

自分たちではどうにもならないときに、

思っている以上に、増幅してしまう。


そこまでも予測できているはず。

なのに、十分なアナウンスもせず

2回目のスピードある決断もできずに

ただ文句ばかりを取り上げられ、

前に進まぬ水掛け論に終始する。


大事なのは、一回で効く特効薬ではない。

二度、三度と給付することによって

ある程度の互いの覚悟を示すこと。


そして給付がまだ続くとわかれば、

スロースターターな国民の気持ちに

アジャストしていけるようになる。


そうしないと全体が動いていかないんだ、

ということ。


世論ってなかなか動かないでしょ?

それってこれまででも十分に

わかっていたことですよね。


だとすれば、継続して促して、

結果がすぐに現れなくても続ける。

そうやって少しずつ動きが出るまで

ガマンしながら続けるしかない。


大型トラックを怪力で人間が動かす。

そんな映像をテレビなんかで観たこと

ありますよね。


あの感じですよね。

一旦動くと動かしやすくなる。

動かすまで一度であきらめずに

継続して続ける必要があるんです。


しかも1人で動かすんじゃない。

みんなで動かそうと試みるんです。


動くとトラックは動きやすくなる。

動いたらみんなもイイ意味で釣られて

動き出すと思うんですよ。


そこに希望を持ってやるしかないでしょう。

借金は増えるかもしれない。

でも回り出すことで眠ったお金も

回り出すかもしれないでしょう?


リスクを取りながら前に進もうとしないと

打開できないんですよ、きっと。

一度の失敗で引きずり降ろそうとするより

私たちも協力的になって前に進める、

そういう意識と覚悟が必要なのではないか。


あきらめるにはまだ早い。

トラックを動かしてみましょうよ。

もしかしたら陸上競技のトラックに

人が集まり、お金が走りまわり・・・。

違う未来を想像できませんか?







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