見出し画像

誇張する半沢とザコシ。


誇張する、といえば「半沢直樹」か、

ハリウッドザコシショウです(笑)


誇張するとは、大げさに表現すること。

調味料もそうですが、砂糖をひとさじ。

ほんのりの甘さが素材を引き立てて

全体が味わい深くなるのでしょう。


味をしめた側がささやく。

いいですねぇ、砂糖どんどん入れましょう。

もうひとさじ。

少し甘さが立ちすぎる。

ちょっと表情が変わってくる。


うまい人はここの2さじ目の前に気づく。

味を消さずに甘すぎないようにしないと、

このひとさじからバランスが崩れると。

半沢直樹はどう転んでいくのだろうか。


半沢直樹のドラマ自体、1、2話は

コロナ休止前に撮影したものを

ベースに放送したのだろうか?

それとも再度撮影したものも含むのか。


こってりで客をつかみ、もう一度こってり。

こってりを積み重ねるしかなくなるのか?

誇張しすぎてザコシになってしまうのか?


ザコシはいいんですよ(笑)

1話をフリに使って、あとはすっ飛ばして

究極の最終形態のこってり持ってくるから。

アレはアレで、あの誇張が笑えるんです。


ただドラマはザコシのすっ飛ばし方は

できないでしょう?


客は最初の、こってりに反応している

良好だ。まずまず。あの熱を再び・・・!

初回だからインパクトは強かった。


ネット民は「もっともっとくれ!」と

エスカレートさせてくるだろうが、

そのうちてのひら返し。

クドイ、もう飽きたと言いだす。


正確に言うと、クドイという意見は

もうそこらじゅうにあるでしょうけど、

目立たせないようにしている。


流れが意にそぐわないものになり

視聴率を盾にして下降し始めると

面白がるように、評価を一変させ、

それを際立たせるように誇張する。

そうやってメディアが仕掛けてくるはず。


客の要求に乗りすぎてもダメ。

こってり、こってり、〇〇〇〇?

ここまで撮影はコロナ前だとしても

1、2話の反応をみて演出も変わるのかも?


でもアレか。1話、2話、そして次回。

こってり、こってり、あっさり。

お口直しが必要かもしれない。


猿之助、猿之助、吉沢亮?だっけ。

こってり、こってり、あっさり。

あっさりかもしれないが、

でも黒崎(紀香の夫)の登場は、

やっぱり、こってりになるか(笑)


完全にネットは待ってましたとばかりに

黒崎に夢中になる。その反応を

マスコミが拾い、ばらまく。

ほな、あっさりと違うかー。


誇張しすぎてザコシまでいくと

逆に面白くなるけれど、

誇張のしすぎの境界線が難しい。


笑わせたいのではなくて、

ドラマをストーリーを、観てほしい。

話題になるためのジレンマ。


しばしば人間はエスカレートする自分を

止めることは難しいと気づかされる。


しかも途中では気づけないように仕組まれ、

すべて終わってから自分たちが

エスカレートしてたと気づく。


途中で気づけたとしても、

それはそれで説明しても納得してもらえない

理解しようとしてくれないのが関の山。


半沢は、前回があり、今回のシリーズ。

楽しみにしてた人のハードルは高い。


ただ逆に、客の要求に飲み込まれるのでは

ダメになることにも気づいているはず。


どうさじ加減をして、濃すぎず薄すぎず、

視聴者を惹き付け最後まで走りきるか。


ポイントになるのは絶妙な裏切り。

いい意味で驚きとワクワクを加え、

如何にして視聴者やネット民に

主導権を奪われないかだと思う。


これが観たいんだという要求は

魔法の調味料にはならない。


ここはワタシの出番だ~♪と

渡辺直美のしょうゆの魔人ばかりに

なってしまうと?


塩の魔人の良さも悪くはない。

コロナ禍のなかで何か、うっ屈した

やりきれない感情やストレスが

梅雨明けしない長雨のように続く。


少しでも発散したい感情が

私たちの取り巻く社会を

エスカレートさせてしまう。

こういう局面は抵抗しがたい。


制作サイドはこの辺のさじ加減を

うまく仕上げることができるだろうか?

個人的にはそのさじ加減に注目してます(笑)


「さしすせそ」全部使いたかったけど、

無理やりすぎるのでやめときました(笑)

そのくらいのさじ加減ですかね・・・








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?