王様、私たちは必要ですか？

王様と長く時間を過ごし生活すると

庶民は崩壊してしまう。

同じことを求められる環境にいて

同じレベルを無意識に求められる。

王様に合わせなくては。

王様のために。

王様はどこへ行った？

王様ばかりを追う。

王様は走らない。

無駄なことはしない。

むしろ周囲が買って出る。

王様の仕事に集中する。

王様とは意志の疎通ができそうにない。

そしていつのまにか、王様は孤立する。

こんなはずじゃなかったのに。

王様はもっとぶつかってくる周囲を

実は、密かに期待している。

止めなくてもいい、とすら思っている。

口には出さないまでも心のなかでは、

実は逆のことを求めていたりする。

取り巻きたちの王様への忠誠心は

別の意味で王様の足を引っ張る。

取り巻きはリスクを王様から遠ざける。

王様を守ることが仕事だから。

王様を守ることをしていれば、

怒られることも失脚することもないから。

王様を守るテイで自分を守る。

いつだって組織の崩壊の原因は

取り巻きが王様を守るがゆえに

逆効果になることをしてしまうから。

もちろん、結果的な逆効果だ。

良かれと思って。

この気持ちが互いの齟齬を生む。

気持ちと真逆の効果を生む。

偉い人はこうなるときが

実際に近い将来、来ることを

心のどこかで覚悟している。

寂しい、孤独な覚悟だろう。

イエスマンをおかないとしても、

最終的にイエスマンに育ってしまう。

どうにも修正できない流れを生む。

偉い人は王様にずっと位置する。

自分の欲が勝ると負ける現実と

いつだって背中合わせだ。

王様は自分が思うよりちょっと手前。

腹八分目くらいで次のために引く。

それくらいでちょうどよく回る。

次のサイクルを回すために。　

奇しくもバルサのメッシのことを

なんとなく書いていたら、

シンゾーアベが辞任する意向だという。

絡めていこう、悪くないだろう(笑)

滅私奉公、してたのだろうか。

その身を賭して取り組んできたが、

すべて賭して日本もろとも滅するよりは

一歩手前で身を引くことも大英断。

政治のことはあまりわからない。

ほとんどの人はそうだろう、きっと。

言いたいことは山ほどあるだろう。

メッシもシンゾーアベも。

それは私たちだってそう、お互いさまだ。

なんだか近年は情報が多すぎる。

多すぎて判断に困り果てる、その結果

めんどくさくて他人任せにしてしまう。

私たちもまた、同じ過ちを繰り返す。

マスゴミも政治家のパワーゲームを

面白おかしくやるのをやめないだろうな。

同じ過ちを私たちと同様に、繰り返す。

おそらく、騒ぎ立ててまたフリダシに戻る。

溢れかえったマスクと喧騒を残して。