囲炉裏で焼肉
今日からお盆であります。
…こう書くと知識の有る方は私が凡そどの都道府縣に棲息しているのか見當の附く方もいらっしゃるかと存じますが、送り火を濟ませる迄の間、肉も魚も戴きません。
6月も過ぎ、決算が終わったかと思えばつい先日迄、お盆の賈出しに追われておりました。
こう見えてもそう云うところはキチンとしているつもりなのでありますが、提燈を出したり仏壇を飾り附けたりお盛物を用意するのは昔と同じでこの馬と牛も小さい頃から毎年作ってきたものでした。
…と云う訳なのですが、つい1月程前に私は肉を鱈腹喰っていたのであります。
囲炉裏でステーキ - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)
肉を食べる時はだいたいこの囲炉裏が活躍するのでありますが、今回も例外ではなく、これを使って樂しく食事をするのであります。
折角、豪勢に肉を食べるからにはこうして樂しく食べるに限ります。
そこで私はこの少し前に、わざわざ合羽橋迄行って鋳物の鐵板を賈って參りました。
正真正銘の南部鐵器。勿論、日本製です。
各証明書も誇らしげに…。こう云う物は取っておくものです。
鋳物は熱の傳わり方が段違いなのはステーキ皿でよく解っております。
こう云う良い道具は持っているだけで氣分が良いものです。
折角、日本にはこう云う良い物が有るのですからそれを活かさない手はございません。
さて、通常であればフライパンで焼いて適當な皿に盛って出來上がりと致すところでありますが、何故こうも鐵板にこだわるかと申しますれば、下記の記事が大いに影響しているのであります。
軟弱BBQ|ちづ|note
いつもお世話になっているフォロワーのちづ様の記事でございますが、このバーベキューのご様子を見てこの鐵板購入を決心したも同然です。
やはりこう云う風に樂しく焼肉をしたい!!
なかなか賈いに行く時間が持てなかったのでありますが、遂には良い品物を購入出來てとても良かったです。
尚、ちづ様におかれましては記事轉載の御許可を戴きまして誠にありがとうございました。
この場をお借りして深謝致します。
さて、なんともウキウキし乍ら準備をするのでございますが、こう云う瞬間の心躍るひと時を噛みしめるのが幸せと云うものであります。
まずは新品鋳物の下準備として、こうして油を敷いて野菜くずを炒めます。
くずと申しましても普通の野菜です。後で塩胡椒で以って美味しく戴きました。
油が鐵板に馴染んだところで愈々焼き肉の始まりです!
囲炉裏にピッタリと収まるカセットコンロを出して鐵板をセットします。
こう云う時にこの囲炉裏を造って本當に良かったと心から思うのであります。幸せとはそう云うものです。
近所のお店で肉を賈うとタダでもらえる牛脂を使います。
サラダ油には無い贅澤。勿論、日本製です。
それでは…焼肉開始!!
小氣味の良い音を立てて肉は焼けます。
ついでにエビやらホタテやらニンニクやらホウレンソウやらも焼きます。
焼く物は色々用意しておきます。
流石は南部鐵器、肉がへばり附く事も無く焼け具合もまた素晴らしいのです。
こう云う物に麥酒は欠かせません。
1杯呑んでは「嗚呼、幸せ…」と思う事が大事です。
お部屋の自火報を鳴らさない様に窓を全開にして煙を逃がしますが、外から入る風も焼肉の香ばしい香りに触れて何とも心地良いのであります。
…さて、肉も少なくなってきた頃に出番が廻って來る物がございます。
…賞味期限がチョット過ぎていますが氣にしない事です。
じゅわ~…っと景氣の良い音がします。
やはり焼きそばは鐵板で作ると出來榮えも一段と素晴らしいものです。
焼肉の〆で作る焼きそばは残った焼肉のタレで味附けをするからして旨いのであります。
不思議とこう云う物は別腹と申しまして、よく入るものです。
さて〆も濟んで鐵板を片附けて、とうとう終わりの時が來た………と思っているのか!
デザートです。やはり食後の甘味は大事なのです。
焼肉の後の甘味は昔からこれで決まりです。
焼き目を附けて食べるマシュマロは柔らかく、そして香ばしい…。
やはり折角ですから最後迄樂しむのが正解だと思います。
こうして思う存分焼肉を樂しんでいたのでありますが、やはり少々こだわってみると食事も面白いものです。
思い切って鐵板を賈って本當によかったと思います。
洗い物も鐵板にお皿が数枚と實はかなり樂なのです。
油汚れも存外簡單に落ちるものです。
洗い終わったら空焼きして水分を飛ばします。そして油を薄く敷いておきます。
少々面倒である様ですが良い道具を持つとはこう云う事です。
末永く愛用したいと思います。
今度はコレで何を作ろうか、どうやって樂しもうか……。
考えるだけでも樂しくなるものでございます。
思えば先のちづ様の記事を拝讀致しましてずっとやりたかった事。
思い切ってやってみて本當によかったです。
私はこうして幸せを噛みしめていたのであります!
(記事全文2222文字!!)
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