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美しい世界観 小布施産タルト KUTEN。の魅力とは【インタビュー】

小布施まちイノベーションHUBでは、6月下旬から7月にかけて学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校・N中等部との連携事業「食いしん坊なあなたのための腹ペコライターワークショップ」を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、完全オンラインでの実施ながらも、小布施町の4つの事業所(KUTEN。fruit&cakeさま、オブセ牛乳さま、社会福祉法人くりのみ園さま、マルテ珈琲焙煎所さま)並びに町内のライター・大宮まり子さまのご協力のもと、商品や小布施の魅力を記事にまとめた生徒たちの作品の一部を紹介します。
プログラム序盤の6月に町内外を問わずに大人気の4つの事業所の商品をお届けし実食。その後ライターとしての働き方や心得を学んだのち、生徒自らが考えた質問を直接事業所の担当者に尋ね、記事にまとめていきました。

取材・文・写真 = 小林蒼(N高6期・ネットコース)
野中颯稀(N高5期・通学コース)
写真:KUTEN。より提供及びHPより引用

「小布施町」をご存じだろうか?

長野県の北部に位置する人口1万人ほどの小さな町だ。栗の名産地としても知られており、年間100万人もの観光客が訪れる。
今回私たちは、「食いしん坊なあなたのための腹ペコライターワークショップ」にて、小布施の美味しいものを味わい、事業所の方にインタビューをして記事を書かせていただいた。
私たちが取材させていただいたのは「KUTEN。fruit&cake」だ。
岩松院の敷地内にあった土産物店をリノベーションし、カフェとしてオープンしたお店である。地域のフルーツを使ったこだわりのタルトを楽しめる。
代表の君島さん、店長の佐藤さん にお話を伺った。

君島登茂樹さん 合同会社U.I.international代表
佐藤美槻さん KUTEN。fruits&cake店長

フルーツを活かしたタルトの開発

KUTEN。では、多くの種類のタルトを販売している。どれもKUTEN。オリジナルのタルトで、小布施から半径30km内で生産された素材を使うなど、こだわりがうかがえる。商品開発でこだわっているポイントを聞いた。

ーー 商品開発をしていく上でこだわっているところはありますか。

フルーツの味を一番際立たせるということを私たちは大切にしています。なるべくタルトはシンプルに仕上げてフルーツの味わいが口の中で広がるように考えています。
一般のお菓子屋さんというのは、基本的に白砂糖で甘味をつけるんですけど、我々は白砂糖は一切使っていません。ちょっと高いんですがてんさい糖を使っています。砂糖の甘味でフルーツの甘味を邪魔しないような作り方を全部のタルトにやっています。食べてもらうと気づくかと思うんですが、甘いものが苦手な人やお子様でも食べられるような商品開発をしています。そこはこだわりですね。

ーー なるほど、そうなんですね。他にもこだわっている点はありますか。

もう一つはお客様目線で商品開発をしていくというところが特徴かなと思います。製造のパティシエさんたちがこういうものを作りたいという気持ちももちろん大事なんですけど、我々がターゲットとしているお客様に対して、そのお客様たちが本当に求めている見た目なのか、味付けなのか、大きさなのか、そういったような細かいところまで具体的なお客様の層をイメージして商品開発をしています。結果的に実際お店にはさまざまな年代のお客様が来るんですけど、その中でもどういったところを大切にしていくのかを考えて一つひとつ商品開発をしています。
ちなみに、お店の主なターゲットは「子どものいる30〜40代で雑誌のELLEやめざましテレビを見ている方」のように具体的にイメージしているとのこと。

タルトを実際に食べてみて

(左)チョコとブルーベリーのクランブルタルト
(右)北信州産ふじりんごのアップルパイタルト

チョコとブルーベリーのクランブルタルトは、チョコレートが濃厚でブルーベリーの酸味と相性がいい。タルト生地がサクサクでフロランタンのよう。

北信州産ふじりんごのアップルパイタルトの断面

ナイフを刺した時にゴロッとはみ出るくらいりんごがぎっしりと詰まっている。りんごのもっている甘味を活かしているからやさしい甘さ。食べ応えはあるけどしつこくない。

KUTEN。の世界観の秘密

KUTEN。はWEBサイト、Instagram、店内どれをとっても統一感があり美しい。そのこだわりも聞いてみた。

ーー WEBとかInstagramや店内の内装を拝見させていただいて、とても統一感があるなと思いました。ぜひ店内の家具の配置や照明などのこだわりをお聞きできたら嬉しいです。

なぜ今こういう形になったかという事ですよね。
そうですね、1つはKUTEN。のキーカラー(イエロー、スカイブルー、グレー)の色で配色をしようというのと、もう一つが、なるべくその建物の昔ながらの雰囲気を壊さずにして、新しいんだけど古いという、特徴を活かすっていうのがこだわりとしてあります。
前まで使われていたレイアウトとはほぼ変えていないんですけど、柱の色とか、床の色とか、お化粧の部分っていうのは新しく世界観に合うように変えています。

KUTEN。はゆっくりとランチからタルト、そしてコーヒーまで、1〜2時間かけて滞在してもらいたいというコンセプトがありますので照明の明るさも、暗めに。席の間隔もゆったりめに。
そこが、デザインのマッチしているところなのかなと思っています。

プライベートゾーンが保たれた居心地のよい空間。店内も光の入り方が、
まるで放課後の校舎のようなノスタルジックさがあるなと筆者は感じた。

お話をお伺いして、KUTEN。には数え切れないほどのこだわりが詰まっていることを感じた。だからこそ、こんなにも美しく、パッと目を引く魅力的なタルトと空間があるのだと思う。
読者の皆様にも、ぜひ小布施町にある、KUTEN。で贅沢なひと時を味わっていただきたい。

〒381-0211 長野県上高井郡小布施町雁田604
※近隣にバス、電車などの公共機関がないため車で行くことをおすすめする。パーキングあり(店舗から徒歩2分)
定休日:月曜日
営業時間
TAKE OUT / 10:00〜17:00(なくなり次第終了)
CAFE / 11:00〜17:00(16:30 L.O.)
LUNCH / 11:30〜15:00(14:30 L.O.)
DINNER / 貸切等予約制(18:00〜23:00)

Instagram https://www.instagram.com/kuten_fruit_cake/
Twitter https://twitter.com/KUTEN_fruitcake
Web・Online Store https://kutenonline.com/

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