ブログからそのままコピペ・ヘルプマン!(漫画)【2006/04/02(日)05:12】

ヘルプマン!より

さあさあ皆様、この腐った世の中ドコから変えていきましょうか!?
(↑いきなりっ…!?)
今日は街で募金活動している子供たちを見ました。とても良いです。良いのですが、募金というやり方はハッキリ言って嫌いです。いかにも弱者への施しだからです。お金のある人が無い人へ恵む行為がすごく嫌いです。事実として助かる人はたくさんいるのでしょうが、僕ならあまり嬉しくありません。プライドが素直に喜ぶ邪魔をします。だから僕ならこうするでしょう。町中のゴミを拾います。空き缶も拾います。リサイクルショップに売れそうな物も拾います。そして鉄くず屋やリサイクルショップに売ります。そのお金を寄付します。街も綺麗になりますよね。どうでしょうか?街には少なく見て子供20人大人10人は同じ募金活動をしていました。朝からしていました。大きい声をあげ続けていました。それだけの人間と労力を使い、本人達に成り代わって物乞いのような行為をするのがどうしても最善の方法には思えないのです。これは自分が子供の頃から考えていました。

「突っ立ってりゃ金がもらえる。同情をひくと金をもらえる?本当にこれで良いのか?」



…と。
決して悪いとは言ってませんよ。特に子供たちはまだ色々な方法を知らないから気づけないとは思います。何もやらないよりはとても良い行為だと思います。しかし、アレだけ大人がいて誰も気づかないのか?それどころかどうすればたくさん募金してもらえるか話し合っている。
「もっと小さい子に箱を持たせましょうか?」
「声をそろえて呼びかけてみましょうか?」

…ホントにがんばる所はソコなのか?もっと考えて苦しんで汗水たらしてお金を獲得して寄付した方が良いのでは?そんな、ゲーム感覚な方法では子供たちの為にもならないのでは?と思いながら、募金しました。(←結局はする。)
果たして子供たちは…大人たちも含めて、本当に貧しさの苦しみ・重みを感じる事ができたのでしょうか?それがきっかけで間違った概念を持たなければ良いなと願うばかりです。

ハイ、今日はコレです。

ヘルプマン!

です。



この作品は友達の勧めでいつか読みたいと思っていたのですが機会が無く、仕事帰りに立ち寄った本屋で新刊の5巻~介護支援専門員編~が出ており、全巻一気買い一気読みしました。さっき読み終えたところです。正直、もっとゴチャゴチャ専門的な事が書いてあって読みにくいのか、逆に一般向けにしすぎて問題を軽く描いているのかと思っていましたが、読みやすくもズシッときました。

☆今回は一場面ではなく全体評価・紹介をします。



基本的に主人公は2人。熱血不器用、成績も落ちこぼれな恩田百太郎と冷静で頭が切れるが不良、野心家だがひそかに熱い男 神崎仁。どちらも高校卒業間近の親友同士。進路に悩む恩田百太郎と介護福祉の道に進む神崎仁。紆余曲折経て介護士(ヘルプマン)になる。しかし、現実の世界の厳しさに苦しみながらも、介護福祉に大切なものに気づいていく。1巻は大体こんな感じでしょうか?時期としては介護保険スタート時期で舞台は老人施設です。

そして2巻。

痴呆(今の認知症)老人の在宅介護のお話がメイン。前半は主人公は出てこず(というか介護しているお嫁さんが主人公?)在宅介護の苦しみや難しさが描かれている。現場で働くものにとっては良く聞く話だが上手に描かれていて引き込まれる。色々なサービス機関をたらい回しにされ後半、もはや限界寸前に現れたは(多少成長したが施設をクビになって)ホームヘルパーになった恩田百太郎!在宅介護に何が大切か身を持って伝えていく。ヘルパーは努力が必要、そして家族はがんばらない事が必要。家族にとって大切なのは、介護の達人になるよりもいつまでも家族であり続ける事。最後はおじいちゃんの笑顔で終わる。

3巻は引き続き在宅介護です。

今度は虐待がテーマ。構成としては2巻と同じ、在宅介護の苦しみ、そして虐待にいたるまでを描く。これも比較的現実に良く耳にする話だ。今回は、副介護長になった神崎仁のもとに話がくる。虐待という問題の持つ難しさ、また施設職員の立場もあり身軽には動けずにいた仁に、百太郎が接触。話は急展開。虐待から被害者を離す事を考えていた仁とは違い、百太郎は虐待をする側も地獄の苦しみの中から救う道を選ぶ。そして4巻に続く。

百太郎のヘルプにより在宅介護の誤解を解き、家族の本来の姿を取り戻す事に成功する。
 話は変わってグループホーム勤務となった百太郎。無事に介護福祉士になったようです。比較的軽度の利用者様がいらっしゃる場所であるグループホーム。今回の課題は老人の性です。ある種タブー視されている分野で、女性のスタッフはとにかく理由も無く(生理的に)拒む事が多い問題がテーマです。現実に起こりそうな問題に現実に起こりそうなスタッフの対応。リアルです。この物語どおりにはいかぬのが現実かもしれませんが、個人的にはこうであって欲しいと思えるやり取りが繰り広げられました。高血圧や各種発作も怖く、刺激を減らすのも仕事だし、一方一人の人間として意思や感情を尊重するのも仕事なので、悩む問題ですね。作者も答えが出せなかったか出さなかったのか、ハッピーエンドとも言えない終わり方がこの問題の難しさを語っています。

そして5巻はケアマネ編。24歳にしてケアマネージャーになった仁の話。密かに仁こそ福祉従事者向きなキャラだと思うので、ケアマネ編は興味津々です。ただただ熱血も悪くないのですが、現実では1人の人を救う為に3、4人に迷惑かけてたりしちゃうのもこの熱血タイプ。素晴らしい行動力は見習うべきですが、誰かの犠牲の上に立つ幸せではナンセンスです。もし、犠牲に気づいてもいない場合は罪です。プロならば、自分以外の犠牲は出さずに多くの人を幸せにしなくてはなりません。なので、冷静で地味に熱い人間が向いていると思うのです。っと、話がそれました。中身なのですが、おそらく今までで1番リアルです。ケアマネの問題だけでなく、福祉用具貸与業者や、ヘルパーステーション、通所系事業の儲け重視の運営が露呈されている点も注目ですね。人手不足、金不足を伝家の宝刀のように振り回すのが当たり前になりすぎており、介護保険施行から5年以上経っても施設・事業所・スタッフ中心にサービスが展開され、それに利用者様が合わせなくてはならないのが今もってスタンダードです。それがとても良く出ています。悔しいけど現実でしょう。しかし、それに立ち向かう決心をつけた仁。待て次号!!って感じで終わっちゃいます。残念。


障害福祉にはあんまり関係の無い作品

なのですが、私は以前老人施設で入所も通所もやっているので、実際経験してきたような事ばかり、または

「あの時言いたかったのはコレなんだ!!」

っていうのもたくさんありました。実際言った事ややった事もあり、非常に親近感が沸きます。
しかし現実では作中にもあるように、(一部本物のヘルプマンがいるものの)現場を知らないバカ役人の考えた無茶な制度に弱者を無理やり押し込めようとする制度や組織の言いなりになってるバカ福祉従事者ばかりなのかもしれませんね。そういう人がこの作品を見るとおそらく

「現実はそんなに甘くない。」

なんて軽々しく吐き捨てるのでしょうね。…ヤダヤダ。

早く続きが見たいし、多くの人の目にこの作品が触れて欲しいものです。

「自分たちがいつ障害者になるかわからないし、運よく元気に過ごしても必ず年寄りにはなるんだから。」

もう少し自分達の事と思って真剣に考える人が増えて欲しいです。制度を作っている役人さんもそう遠くないうちに老人になるんですからね。自分たちが介護される時には制度を作る側にはもういないのだから、元気なうちに奮い立ってくださいね。マジで。




↓追記


好きなキャラは神崎仁ですね!
上記で述べたとおり!こんな人間が日本の介護を福祉を変えていくのです!
「十人十色の人生を背負っている百人百様のジジババたちを…
 現場も知らないバカ役人が考えた、できたてホヤホヤの介護保険システムに押し込められると本気で思っているのか!?」

くー!!シビレル!

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