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ばいばい、20代。

いつの間にか7月が終わって、8月も気付けば1週間ほど過ぎようとしている。

そしていつに間にか、私の20代も終わっていた。

30歳になった日は、早起きが苦手なはずなのにアラームより30分も前に目が覚めた。

急にちゃんとした大人になれたかもと思っていたけれど、その日は久しぶりの展望台めぐりに加え、楽しみにしていたお笑いライブの日。

心待ちにしていた予定があったからワクワクして早く起きてしまったのかもしれない。
まるで遠足の日の小学生のようで、まだまだ子供だったらしい。


改めて20代を振り返ってみると、楽しいことや幸せなことが沢山あった。

人生で一番時間が有り余っていた大学時代のこと。
趣味にとことんのめりこんでオタクを極めたこと。
ずっと習いたかったダンスをようやく始めたこと。
ミュージカルに出て、かけがえのない仲間と貴重な経験をしたこと。
YouTubeを始めたこと。
展望台めぐりという趣味と向き合い、SNSを始めたこと。
東京スカイツリーのライティングデザインで賞を頂いたこと。


でも、つらいことや苦しいことも沢山あった。
周りと比べて自分を否定して落ち込んで、毎日消えてしまいたいと思っていた時もあった。

20代で何かを成し遂げなければいけないと思い込んでいた私は、理想と現実のギャップに悩んだ。
結局何も成し遂げることは出来ず、自分自身の“20代”に対する評価はあまり良いものではなかった。

しかし、20代が終わるだけで、人生は続く。

歳を重ねるにあたって改めて考えた時、平均的に言えば、これまでよりもこの先の方がずっと長いのだという当然のことに、ふと気付いた。
そうしたら、20代の失敗や後悔はそこで終わりではなく、これからの人生を創っていく土台になるように思えた。

だから、思い描いていた理想とは違ったとしても、一生懸命生きてきた私の20代はきっと無駄ではないのだ。


誕生日の日は、東京へ行った。

あまり遠出もせず、大好きな展望台にも全く行っていなかったここ数ヶ月は、何に対してもやる気が出ず、マイナス思考が強くなっていた。

しかし、久しぶりに見る都会の景色は刺激的で、目が覚めるような感覚があった。
心がときめいて、気分がみるみる明るくなっていくのが分かった。

やっぱり、何歳になっても自分が楽しいと思うことをしよう。
周りに流されることなく、自分の人生を生きていける強い人になろう。
なるべく後悔の少ない30代を過ごして、また10年後に振り返った時に、いい10年間だったと思えるようにしよう。

眩しいほどに輝く目の前の景色に、そんなことを誓った。


noteをはじめSNSの更新はマイペースに、それでも自分なりに一生懸命やっていこうと思うので、お時間があれば覗きに来てください。


ばいばい、私の20代。
なんだかんだ言ったけど、結構楽しかったよ。


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