2024年7月の短歌
アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。
まっすぐに伸びたる草もそよとせず梅雨の合間はもう夏のよう
アパートの給水塔のてっぺんに得意げそうなカラスが一羽
おひさまの光の圧を身に受けて影の方へとまた倒れそう
午後深い時間になった昼食はラーメンにして文庫本読む
夏はまだこれからなのに寂しくて終わりのフラグ立った気がする
釣り人は長い竿持ち川に振る赤いバイクを土手に留め置き
斜めから差し込む朝日影をなす足は長くて手は短くて
道端の田んぼは稲も水もなくヒメジョオン花大いに栄う
平野部をぐるりと囲む山々の一つひとつの名前は知らず
梅雨空は遠くに去りて明けそうで真夏の朝陽北から上る
朝風や重たい身体受け止めてくたびれかけた靴底が鳴る
夏盛りだけど日陰のひまわりは茎も葉っぱも発展途上
夏の朝ASIMOのようにぎこちないへっぴり腰で土手道をゆく
iPhoneがポッケの中で誤作動しひとつの曲を繰り返し聴く
質問をメモからノートに書き写しインタビュイーの臨場を待つ
巨大なるかなとこ雲は入道の最終形態他を超越す
しじみ取り漁師は長いえもの持ち干潮狙って川をほじくる
真夜中の地震の揺れに起こされて夢と混じりてまた眠りゆく
当地での最高気温の記録だと当地のメディアのみが伝える
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