obrigado.mario (kakuya takahama)

雑多な書き物を投稿してます。

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最近の記事

2024年8月の短歌

アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 蚊柱のような羽虫の群れが立ちつがいのトンボに引き裂かれゆく 踏切の横のタクシー会社にてネコにエサやるドライバーあり 遠浅の浜辺に寄せる波に似た雲を貫く夏の朝陽は 満ち潮に向かう横波ひたひたと川の流れを押し返してく ご立派なハサミの蟹に近寄るとツタのからまる草むらに逃ぐ 開催もたけなわとなるパリ五輪結果どうあれ夏は過ぎゆく 土手道は人の姿がいつもより少なくてあり今日は立秋 地震受け海には行かず

    • 2024年7月の短歌

      アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 まっすぐに伸びたる草もそよとせず梅雨の合間はもう夏のよう アパートの給水塔のてっぺんに得意げそうなカラスが一羽 おひさまの光の圧を身に受けて影の方へとまた倒れそう 午後深い時間になった昼食はラーメンにして文庫本読む 夏はまだこれからなのに寂しくて終わりのフラグ立った気がする 釣り人は長い竿持ち川に振る赤いバイクを土手に留め置き 斜めから差し込む朝日影をなす足は長くて手は短くて 道端の田んぼは

      • 2024年6月の短歌

        アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 靴ひもよなぜに君はすぐほどける財布のひもの親せきなのか 家康の出世の城の石垣は武骨さ残る野面積みなり アサンポの道のすがらで気になるは背なのかゆみとひざの痛みと 19度が肌寒くなる初夏の朝人の体のいい加減さは 箱推しのベテランふたり現れてスーパープレーを披露する夢 ランチ後にコーヒーいかがと奢られて席を立つのを5分遅らす ツバ越しに日差しを浴びてうつむくは光の重さ感じたからか 道ばたにひっそ

        • 2024年5月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 ファンクジャズソウルブルーズ次ロックシャッフル順が気持ちよい朝 ライト付け明るい朝を行くクルマきっと夜から走ってきたか 春すぎて夏来にけらし八重川の渡りの鳥は北の何処か 洗車機にコインを入れてセットして窓を閉じたら雨降りきたる タオル持ち首から上にかく汗を絶えず拭きつつカレーを食す 体より心の疲れが大きいかやる気出ない日ボサッと過ごす 楽しみな雨中決戦そのあとは友に誘われ飲み方に行く 二羽の

          2024年4月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 真夜中のカーテン越しに皓々と明るく照らす半月を見た 日曜の朝のねむたい街並みに6時を告げる鐘が鳴るなり 久方のアサンポ道に黄砂降る双石山もかすみの向こう 明け方は夢と現と寝返りと繰り返しつつ起きる時間に 雨上がり土手に残った水たまり我が物顔のアメンボ二匹 ハプニング続きの日から一夜明け満月はもうどこにもいない 足先の指のむずがゆさに起きて掻いても止まず寝返りをうつ テイラーの新譜いまいちピン

          2024年3月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 獅子頭のような雲が数分後ロケットになりやがて消え去る ひょっこりとギズモ現る曲がり角驚き見れば愛らしき犬 この先は海へと続く川のごとくうまく流れる世の中ならば コロナ禍で雰囲気暗きラーメン屋三年後には明るくてあり かの地には行ったことさえないけれどカップで食すなみえ焼そば 締め切りの重圧かかる中せめて今日の試合に勝てればいいな 計画と予定をぎっしり箱に詰め腕に抱えて歩きはじめる 彼岸すぎ寒さ

          2024年2月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 新しいことをゆっくり急ぎつつ始める中の節分の朝 夜半過ぎトイレに立ちてまた眠り夢を見る間に2時間が経つ 一向に進まぬ件が気にかかり下弦の月に問いかけてみる ぽかぽかの陽だまりで聞くコメントは昨シーズンの恨み節など 早起きの人家の窓の煌々と白き灯りに暖かみあり 新しいオファーの中身考える冷えた北風背中から吹く 稲荷社の鎮座まします小丘の参道横に緋桜の咲く カーナビの指示にときどき逆らって知らな

          2024年1月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 新年の三日目にして初散歩心と身体整えながら 薄く開いたるカーテンの隙間から半月の灯が明るく見ゆる 朝6時お店を開けるうどん屋に今日も数台クルマが並ぶ 新年が明けてもうすぐ一週間季節は変わり今日は小寒 夢の中知らない街を歩きつつ自転車飛ばし車にも乗る 漆黒の闇は紺から茜色月は隠れて金星きらり 早朝のまだほの暗い川面にて笑い袋のように鳴く鴨 8時前強い眠気が降りてきて夜半過ぎまで夢も見なくて

          2023年12月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 まだ夜の明けぬうちからヘリが飛ぶ訳知らぬまま師走はじまる 気の置けぬ同窓生との忘年会それでも少し気は遣いつつ 去る人を留めることは無理だけどせめてうれしい知らせを混ぜて 三日月が薄い雲間に隠れ居て下から朝焼けが忍び寄る 一介の野球小僧への付託で夢とうつつがゆがんで見える 風上へ半身斜めに進みゆく雨雲おおうその先の空 寝返りを夜中に何度も繰り返すとかくこの世は不安がいっぱい アサンポを始める時

          2023年11月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 刈り取られ隅に積まれた土手草を散歩シューズでやわらかく踏む 橋上の車の灯り川に落ち「i」の一文字横に流れる 満月を受けて気分もルナティックざわつく心夢に流して 最後までチームの後押しし続けるサポーターたち誇りに思う 外気温ひと桁台の寒さより眠さの方がすこし勝れり 今日はまあ言うても勤労感謝の日だけど締め切り待ってはくれぬ 行く道は左後方からの風そよと吹かれてゆっくり歩く 水鳥の渡りの季節はじ

          2023年10月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 セッティング終えたばかりのMac mini冷房風で涼んでござる 19度あたりで寒さ感じてる順化進まぬ仲秋の候 イヤフォンの音を絞りし隙間からくたびれ気味の靴が鳴るなり 性急に秋深くなる風を受け思わぬうちに早足になる 真夜中の眠れぬ時間やり過ごし変な夢経て朝目を覚ます 真夜中にふと気がついてレコーダの充電ケーブルさしてまた寝る 壁板を建てはじめたる新築はわずか二日で屋根までついた 朝一でチャー

          2023年9月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 家々を紗幕で覆い隠しつつ雨がこちらに近づいてくる 雨上がり空を写せし水たまり地中に深く深くひろがる お試しにエアコンつけず横になり汗に起こされ夜水を飲む 曇天に紅い煙をまき散らし今朝の太陽おでましになる 涼しさに気づけば日の出も遅くあり土手に出るまでライトを灯す 寝過ごして遅く出かける散歩道朝日の圧にまた眠くなる のど飴を舐めてイガイガ治めるもからさの沁みてまた咳がでる 見渡せば視線の遠く先

          2023年8月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 南からにじり寄りたる台風が週末予定をヤキモキさせる 野分去りまた日常に立ち返るその暇もなくお盆は来たり 日が昇る先は半分青い空暑さの中で秋かぜ羽織る 夜明け前すでに賑わう洗車場台風7号和歌山上陸 蟹どもが吾の足音に驚きて逃げ込む先は青き草むら 寝苦しき夜に目が覚め時計見る夢の続きは追わないでおく 大筆に白い絵の具を含ませて空をなぞったような雲あり 土手草の刈られた後が土にまみれノスタルジック

          2023年7月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 長き雨上がりてようやくアサンポを再開すれば体稍重 明け方に雨の気配がない今日はゆっくり歩く乾いた小道 緑なす絨毯のごと広がりて早稲の稲穂の首を垂れる 青色のサーフボードを屋根に乗せ軽自動車はいい波めざす 梅雨空の名残り惜しむか道端に未だ咲きたるあじさい花よ 山際にかかりしもやは雨足か距離あるここも時おりパラリ 昨晩の敗戦試合を反すうし質問事項を考える朝 梅雨明けはどこにありやと黒白の雲に問い

          2023年6月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 存在感たるや隣家のあじさいの雨上がり後のつゆに塗れて リアルかつシュールな夢に起こされて二度寝三度寝重ねつつ朝 虫求め空中ジャンプの魚たち淀む川面に正円描く アサンポの道の途中のアパートの空き部屋いまだ埋まらずにいる 旅先の雨に体を濡らしつつ神社城館訪ねて歩く 夜勤明け車庫に停まりしタクシーのダッシュボードに制帽ひとつ 一年でいちばん朝が早い日の朝日は雲の合間に薄る 鰐塚のアンテナ群が空中に

          2023年5月の短歌

          アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。 ゴールデンウィーク中日は普通の日されど朝日は黄金を纏う 一眼の出番を急に依頼され紙のマニュアル読みはじめたり 薫風に吹かれ遊子が尋ね来る都於郡なる古城のもとに サッカーのプレー以外の姿勢問う吾に主将の真摯な答え 予報には出ない程度の雨が降る連休明けを惜しむごとくに エアコンのマニュアルにない長持ち法取り付けに来た人から学ぶ たまに聴くむかしの曲に新しき音をみつけて心がさわぐ アサンポの道沿い