2023年12月の短歌
アサンポ(朝の散歩)中に、即興で詠んだ短歌を推敲なしで載せています。
まだ夜の明けぬうちからヘリが飛ぶ訳知らぬまま師走はじまる
気の置けぬ同窓生との忘年会それでも少し気は遣いつつ
去る人を留めることは無理だけどせめてうれしい知らせを混ぜて
三日月が薄い雲間に隠れ居て下から朝焼けが忍び寄る
一介の野球小僧への付託で夢とうつつがゆがんで見える
風上へ半身斜めに進みゆく雨雲おおうその先の空
寝返りを夜中に何度も繰り返すとかくこの世は不安がいっぱい
アサンポを始める時間に目を覚まし慌てず朝のルーティン飛ばす
肌をさす冷たい風に吹かれても体動けば汗は出るもの
ああホテルカリフォルニアのイントロに音量スイッチ思わず上げる
満月が明るく照らす夜明け前緊急車両のサイレンの音
年の瀬の川面に浮かぶ渡り鴨潮の満つるに合わせて流る
寒風や暗い空から右側に視線移せば夜明けの兆し
手袋をはずして袖もまくり上げ汗をひかせる大晦日かな
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