特化する
5月にしては31度を超える記録的な暑さが続いています。
みなさま如何お過ごしですか?
先日、日本のクラフトフェアでは最大となるクラフトフェアまつもとに初めて行ってきました。
このクラフトフェアに出展するためには選考を通らなければいけません。
企画や選考委員の好みに左右されがちだとは思いますが、そこはフラットに選んでいるらしく、さまざまなテイストのクリエイター達が出展しておりました。
炎天下、200組近い出展者のブースを何周か見てみると、ひとつの共通点のようなものを見つけた気がします。
作り手自身が作りたいものに振り切ってる作品、の周りには人が多い。
反対に、あれもこれもと様々なデザインの作品を出してる作家のブースは閑散としている。
知り合いの陶芸家は、ある日を境に作っていた作品をすっぱりと止め、本当に自分が作りたいものだけを作るようにしました。
当初は売上も減ったそうですが、我慢して作り続けていると絞りきったことで作家の訴求力も上がり、同じセンスのお客様が増えていって今では昔より売上もアップしています。
売上がそんなに大事かって思ってしまいがちですが、逆なんですよね。
売上を上げたいから、今人気のあるデザイン、注目されてるデザイン、とお客様のニーズに合わせようとする、要するに売上のために自分を変えると逆効果なんです。
自分の作りたい作品を優先することで、その結果に売上がついてくると。
これって工芸の世界だけの話ではないのかも知れませんね。
え?
自分の作りたいものは決して売れそうなものでは無いって?
いや、ほら、売れそうなものかどうか意識しちゃってるじゃないですか。
まずは作り続けてみようじゃありませんか。
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