コーチと田園 (よしなしごと)

大晦日の紅白歌合戦、玉置浩二の「田園」が素晴らしかった。

いつ出るのか歌唱順プログラムに記載が無く、とにかくサプライズなのだと。
だからなおさら期待しまくっていたが、その期待値をはるかに超える圧巻のパフォーマンスだった。
これがなぜ大トリでないのか、多くの方々がそう思ったであろう。

「田園」の曲は前から大好きだったが、これが主題歌だったドラマ。1996年7月から放映されていた、フジテレビの木10ドラマ「コーチ」を思い出した。

千葉の海沿いにある潰れかけた缶詰工場を立て直しに来る、商社の敏腕キャリアウーマンに浅野温子。工場の野球チームのキャプテンが玉置浩二だったかな。
その工場が起死回生の製品として生み出した"鯖カレー"は、実際に販売されて私も購入した。
つまり、「半沢直樹」と「ルーズベルト・ゲーム」を合わせたような企業ドラマに、「その恋あたためますか」的なコラボ商品もあった、なかなかな秀作だった。
見ながら泣いた事も、何度かある。

さはさておき。
玉置浩二の白髪頭に、黒の衣装がとてもマッチしていた。クラシックアレンジを効かせたフルオーケストラの伴奏と圧巻のボーカルとの相乗効果は、「紅白を見て良かった」と誰もが納得したのではないだろうか。