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「ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」 (NHK ドキュメンタリー)

バタフライエフェクト:初回放送日: 2022年4月18日

冷戦下の東ドイツ。抑圧された社会で生きる3人の女性がいた。見えない将来に絶望していた物理学者のアンゲラ・メルケル。体制への批判を歌にこめた歌手ニナ・ハーゲン。デモで自由を訴えた学生のカトリン・ハッテンハウワー。1989年、政府報道官のひとつの失言から始まったベルリンの壁崩壊は、巨大な嵐を巻き起こし、3人の女性の運命を変えていく。宰相メルケル誕生に秘められた、絶望の中から希望をつかんだ女性たちの物語。
(以上公式HPより)

メルケル首相が物理学者だった事を、この番組で初めて知った。また、ベルリンの壁崩壊に至るきっかけについても「そんな事があったのか」と、自分の無知を思い知るばかりである。
だからこそ、このようなドキュメンタリー番組は必須であり意義あるものだと強く思う。

中国の天安門事件は酷いものだった。当時のニュース映像や新聞報道を見て、中国が大嫌いになった。その後、ドイツで平和的な共産主義崩壊が起きたのは、ある意味奇跡なのではないだろうか。
軍が出てきて中国のように武力鎮圧されなかったのは、この違いは何なのだろう。

そしてメルケルさん。学生時代にロシア語はペラペラで、物理学者になるとは、学術的には天才肌なのだろう。そこから政治家になり首相としてドイツをリードしていく様は、本当にかっこいいと思った。日本にもこういうリーダーが現れないものかと、心底思う。

引退式で流された曲がニナ・ハーゲンの「カラーフィルムを忘れたのね」だったのは、凄い。
かつて討論番組でやり合ったことのある相手の曲を「青春時代のハイライトだったから」という理由で選ぶ、懐の深くて大きな人物なのだと、改めて尊敬した。

それに比べてプーチンのあさましさよ。
犬が苦手なメルケルとの会談に、わざと飼い犬を同席させる卑屈極まりない男。
こんなやつに平和を壊されたくないと強く思う。

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