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探偵・由利麟太郎 (ドラマ)

横溝正史原作の推理小説をドラマ化。探偵・由利麟太郎(吉川晃司)を主人公に、京都を舞台に撮影されている。

原作者の横溝先生は私の高校の大先輩である。さらに、金田一耕助よりも先に世に出した探偵が主人公ということで、期待して見始めた。

白髪の紳士をダンディに演じる吉川晃司。祇園や嵐山電鉄が映り込む京都の風景も、ミステリアスな物語の舞台に最適だと思う。昭和の話を現代に置き換える演出も、頑張っていると思う。

しかし、何かが足りない。

吉川晃司、志尊淳、田辺誠一、どんぐりといったメインキャストは目を引くのだが、その他の出演者に華がない。というか、今ひとつアカヌケナイ印象が否めない。

あとドラマとしての見せ方が、少し雑に感じた。例えば第一話の新川優愛演じるキーパーソンが、冷蔵庫内から見つかるシーン。死体かと思ったら腕を怪我しただけで、それもその場では判らず数分後のシーンで説明もなく現れたから、混乱した。

第二話も、思わせぶりな坊主頭の男が出てくるが、結局何の関係も無い。原作でどう書かれているのか、ドラマ限定のキャストなのか、それにしても無駄な演出に思えた。

吉川晃司も好きなので、放映前は見たいと思うドラマだったが、今後はどうしようか迷っている。





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