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2023年10月1日から10月15日までの映画と読書と散歩の日記


10月1日


 一日、休日出勤。
 
 夜になって家に帰ると、SKE48の周年公演も終わっていた。
 仮面ライダーガッチャードの録画も忘れていた。
 泣きそうだ。
 リクエストアワーが終わって、色々と頭の中で思考が巡る。
 「曲」と「人」のバランスが、大分、「人」に傾いたイベントになったなあ、ということ。そして、総選挙が無くなった弊害からかちょっと順位にワクワクしたこと。
 かつてのリクアワで1位になった「枯葉のステーション」や「羽豆岬」のように特別な価値を今回の1位になった曲が持つことが出来るのか。運営は是非、大事に使って欲しいと思う。
 で、そこからなんだか腹が立ってきたので、記事を書く。

 あれは、「五十嵐早香にSKE48は狭すぎる」を書いた時だっただろうか。

 「なんで分からないんだよ!」とか「もういい、こうなったら僕がやってやる!徹底的にな!!(シュワルツェネッガー風)」そんな思いが、自分にとっては燃料になるんだな、と思う。だいたい、何かを始める時は、「この世に欲しいものが存在していなくてイライラしている」か「同じ解像度で対象を眺め続けている人がいなくてイライラしている」のどちらかが多い。
 「なんでこの雑誌が、この世に必要なんですか」と聞かれた時の答えが増えた気がする。
 3冊目のかける人は2本柱から3本柱の特集になるかも知れない。

「毒」(2023年112本目)


 ネットフリックスの予告動画がなかったので、ウェスアンダーソン監督作品の「フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊」の予告を貼っておく。この映画も面白いんだ。
 ロアルド・ダールの原作小説を元にした短編映画。
 主人公が友人の家に行くと、友人がベッドから動かない。
 聞いてみると、寝ていると蛇が入ってきて、自分と掛け布団の間にいるらしい。驚いた主人公は、医者を呼ぶ。さあ、ここから何が起こる。 
 ただ、この映画はストーリーで楽しんだら、そこまで面白い映画ではないと思う。その代わりに演出で観ると、過剰なまでにこちらを見ながらしゃべる演出が、最後まで観客の集中力を切らさずに画面に引き込むことに成功していると思う。舞台仕立てのセットも素晴らしかった。

10月2日

 今日も残業。自分の時間が少ない。
 
「キャリアのVSOP」をご存じだろうか?
 今読んでいる本で登場したので、嬉しいから書いてみる。
 僕が初めて入った会社で上司によく言われた理論だ。多分、何かビジネス本に書いてあるやつだろうと思っていたが、1970年代には提唱されていた。この理論を面談で何回も言われた。驚くほど雑に書くとこんな感じだ。
20代(V)バラエティー
いろいろやってみる。

30代(S)スペシャリティー
専門性で活躍する。

40代(O)オリジナリティー
この仕事はあの人っぽいよねと言われるようになる。

50代(P)パーソナリティー
あの人と仕事がしたいと思われるようになる。

 特に30代に突入したときは、「専門性とはいうけど、35ぐらいまでは、まだ色々やっておけ。色々なところに顔を出せ。今のお前はまだ自分を分析するには色が出来てない」と面談で言われた。
 今年、40代になった。
 未だに20代みたいに色々なことをやっているが、オリジナリティーのある仕事をこの10年でどれぐらい出来るだろうか。


10月3日

 
 大きい声で喋る人が苦手だ。
 大きい声で笑う人も苦手だ。
 だから、Youtubeのゲーム配信とかも苦手だ。
 大きい声を出す人が多いから見られない。
 ドラマの「サイレント」が、話はどう考えても前半の5話ぐらいで良かったのに、最後まで見続けたのか、というと、静かだったからだ。
 朝の情報番組やゴールデンタイムのクイズ番組が苦手なのは、うるさいからだ。
 同じように握手会の会場も実は苦手だ。
 大きな音で音楽が鳴っているし、大きな声でメンバーと話さなければいけない時もある。あと、前に行った時に大きい声で喋りあっているヲタクが色々なところに居て、なんでこの人たちはいい年をして、こんな大声でしょうもないことを喋っているんだろう?と疑問に思った。
 文章は静かだ。
 音楽や映画もイヤフォンをすることで、作品の世界に入って静かになる。
 だから、僕はカバンの中に本を入れているし、スマホのホーム画面はSNSではなく、kindleを入れている。SNSの言葉もうるさいと思うことが多い。
 できたらこのnoteもあなたの心の静かな場所になっているといいな、と思う。

10月4日

 
 残業から帰って、「ミズ・マーベル」を観る。

 11月10日に公開されるマーベルズの予習の為だ。

 とりあえず、眠い目をこすりながら1話を観たが、マーベルのヒーローに憧れる主人公の女の子が直面するのは、「普通」だ。それは彼女の属しているコミュニティーや学校での「普通」はこうするという常識やルールと直面する。ただ、この問題をクリアーするヒントをくれるは、父がこぼした普通ではないというのは、「特別という意味なんだ」という一言ではないか、と僕は思っている。
 SNSを中止に、どんどん相互監視が強くなっている日本で「普通じゃない」は悪口として使われることが多いかも知れないが、誉め言葉として「普通じゃない」と言われたい。


10月5日

 明日の朝には忘れてると思う。
 でも、X(Twitter)みたいな不特定多数に見られたくないので、ここに書こう。
 noteは毎月、収益を報告してくる。
 もちろん、皆さんの講読費もだ。
 今日、レポートを見たら、昔からの登録者さんたちの名前がない。めちゃくちゃ焦った。
 えっ、もしかしてもう僕のプロジェクト嫌になった?もう愛想が尽きた?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?みたいな気持ちになった。
幸い、一部表示にしていただけで「すべて」を選ぶと、初期からの方々もいてくれた。
 これからも応援してくださる皆さんの期待を越えられるものを作っていこう。 

「ベストキッド」(2023年113本目)

 久しぶりに流れていたのを見たら、抜群に面白かった。
 今回久しぶりに見て発見したことは、音楽が全部良いこと。
 そして、奥行きのある絵作り。
 手前で物語が進行している奥でもう一つ物語が進行し、やがて、手前の物語と合流する。
 これは昔観た時に気付けなかった。
 そして、恐ろしいスピードで「THE END」が出る。
 勝った! 君がナンバー1だ! THE END!!
 このスピードは、最近のエピローグじっくり型、なんならスタッフロール後に話が進む展開になれた僕には衝撃的だった。
 これはもう、ベストキッドマラソンをしてネットフリックスの「コブラ会」になだれ込むしかない!!

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毎月届く内容 ① 紙の雑誌「かける人」が刊行されるまでのメイキング ② 筆者の栄、覚えていてくれの1週間の映画や読書から考えたことや感想 …

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